FC2ブログへ 「野に還る」というタイトルで引越ししました。
5月1日に解禁されたばかりの奥多摩いこいの路を歩いてきた。総距離は12kmとあるが、奥多摩湖の駐車場から入り口までの距離とゴールのふるさと村からバス停までの距離を合わせると15km位にはなる。しかも途中逃げ道がないので、ある程度の体力と根性が必要とされるコースだ。
歩き出したのは午前7時40分。奥多摩湖畔の水面が新緑を映して綺麗だ。
入り口にあるコースのイラスト。容易いようだが、イラストに騙されてはいけない。
5月のこの時期は鳥の囀りと新緑が楽しみ。さっそくきれいな声のオオルリが出迎えてくれた。
道はほとんど平坦で歩きやすい。
見られる花はそんなに多くはない。ツクバネウツギ
ニガイチゴの花
やや終りかけのジュウニヒトエ
この時期早春の花は終わり、ウツギ類の木の花とヤマツツジが見ごろ
これはイヌザクラの花だろうか
ガクウツギ
これはオトコヨウゾメ
アケビの花
足元に咲くのはチゴユリの可愛い花
そしてギンリョウソウ
見られる花は少なかったが、新緑を映した湖面がはっとするほどきれいだった。
光線の向きや水の深さなどで微妙に水の色が変化してみえる。
対岸の山は鷹ノ巣山、奥には雲取山が控える。
途中3か所設けられている東屋
何度も何度も深い入り江を折れ曲がっていく。もう3時間半近く歩いたころ、本日初めてのキビタキの囀りを聞いた。
ベニボタルの仲間
11時半を過ぎた頃やっとゴールのふるさと村にたどり着いた。この日は日曜日だったので多くの人でごった返していたのでそのままバス停まで歩くことにした。
キャンプ場近くの河原
途中ニホンザルの集団に遭遇。これは逃げ遅れた子ザル
ドラム缶橋
フロートも付けられていて楽に渡れる。
ふるさと村からは急いで何とか12時31分のバスに間に合うことができた。次のバスは1時間半待たなければならない。
歩数は25000歩を超え、結構ハードなハイキングコースだったが、途中であったのは3組のハイカーだけ。休日にもかかわらず、美しい新緑と小鳥のさえずりの聞こえる中、静かな時間を楽しく過ごすことができた。
この辺で。
休日富士五湖周辺に出かけてきた。
先ずは本栖湖の近くにある富士芝桜会場へ。入園料は大人520円、別に駐車料金500円をはらう。
八時の開場間もなくの時間帯だったが、すでに人が集まり始めている
早咲きの芝桜は見ごろを迎えていたが、全体では四,五分咲き程度。
龍神池。芝桜がまだ登ったばかりの日差しを受け煌めいている。
雲間から何とか富士山が顔を覗かせてくれた。
確かにきれいではあるが、見るものがほかにあるわけじゃないので、滞在時間は30分程度。それでも帰る頃には広い駐車場が一杯
になりかかっていた。
次にすぐ近くの富士花鳥園に向かった。掛川花鳥園の姉妹施設だが、こちらの方が少しスケールダウンしていた。
ベコニア富士山
ここの目玉は何と言っても、フクロウの展示とショー。
ナンベイヒナフクロウ
カリブ諸島に生息するハイガオメンフクロウ
希少種ニセメンフクロウは、日本で見られるのは此処だけだそうだ。
メガネフクロウ
ファラオワシミミズク
こちらは普通のワシミミズク
ちょっと情けない表情のオナガフクロウ
メンフクロウは人家に営巣するので英名はBarn Owl (納屋のフクロウ)。
ゲージの中に放し飼いされていたキジの仲間キンケイ。チベットやビルマの標高1000m付近の山地に生息する。
コノハズクの仲間
入園料大人1100円、滞在時間は2時間弱、バードショーが結構楽しめた。
この後は西湖まで戻って、昼食の食べられる場所ということでオープンして10年目のいやしの里根場(ねんば)へ。入園料は350円と安い。花鳥園に置いてあったパンフレットで決めたのだが、選択は結構正解だった。
西湖畔の西北にある根場地区は兜造りの藁ぶき屋根が立ち並ぶ集落だったが、昭和41年の台風で壊滅的被害(足和田災害)を受けた後、40数年後「西湖いやしの里根場」として甦った。
本沢川に沿って22軒の兜造りの家屋が立ち並ぶ。上流から見ると左に富士山が望める。
水車小屋
真ん中が総合案内所、左が特産品加工場
ふじみ橋越しの富士山。見頃の枝垂れ桜が花を添える。
一軒一軒の家屋がそれぞれ趣向が凝らされ、体験的に歴史や民俗、工芸などを学べるようになっている。
家族連れ、外国人の観光客も多かった。
紙屋 逆手山房
案山子だらけの旧渡辺住宅は国の登録有形文化財に指定されている。
県内特産品の紹介、販売をしているおもいで屋
ゆっくりと回って1時間程度、帰り際山梨名物のほうとうを頂いたが結構おいしかった。
この辺で。
粟島滞在3日目、島にいられるのも今日の午後まで。
朝食前に日の出を見に港付近まで出かけた。
屋根瓦の上で日の出を待つスズメたち
青から赤紫の色へと変わってきた.静寂のひととき。
水平線の上に紅点が一つ
雲間からゆっくりと太陽が姿を現した。
優しい茜色に世界が染まる
気の早い釣り人たちが防波堤の上に現れた。
数十キロメートル離れた対岸に山や街並みがうっすらと見えてきた。今日は風もなく波も穏やかだ。
内浦集落の畑、まだ農作業の人たちは出てきてはいない
山も藍色の衣を脱ぎ捨て、いつもの色合いを取り戻しつつある。
林の際でホオジロたちが群れていたが、その中にミヤマホオジロを見つけた黄色い冠羽を持つ鳥だ。
オオジュリンの♂♀も餌探しを始めた。
枯草の山に群がるスズメたち
水路にはマガモ、ハクセキレイ、カルガモ
やっと一人のお婆さんがカラスを引き連れて畑にやって来た。
お腹が空いたところで、7時に宿に戻り朝食を済ませた。今日は逢坂山に登り、パノラマ新道を歩く予定。
杉林の中を分け入って登る。空には交差した飛行機雲が見えていた。
途中島で初めて猫を目撃。あぁここはどうしてか猫の少ない島だったと今更ながら気づいた。
途中見つけたナガハシスミレは日本海側に多くみられる見られるスミレ。
後ろ姿しか撮れなかったルリビタキ♀
宿の主人に登り道を聞いてから行ったのだが、途中巻道に迷い込んでしまった。
みっしりとウバユリの若葉で覆い尽くされた道を30分近く歩いてやっと舗装された村道に出た。
鉄塔の立っている地点がパノラマ新道の入り口
鉄塔付近でハヤブサを発見。
パノラマ新道は道跡は残ってはいるものの、大半が草や花で覆われていた。
こういった花を踏みつけながら歩くのはちょっと忍びない。
ユキザサはまだ蕾
エンレイソウ
一時間もたたないうちに牧平側の出口にたどり着いた。
ここからはS字カーブの下りが続く。旗崎
沖で漁をする漁船
アオサギも漁の最中
ツバメ
松林に群れていたヒヨドリが、なぜか突然集団で海に向かって飛び始めた。
宿で最後の昼食を頂いてから港へ。乗船券を購入してから高速船に乗った。向かいには普通船フェリーが停泊している。これは2時間あとの便なので、これに乗ったら帰りは明日になってしまう。
丸二日間の短い滞在だったが、それでも離れがたさを覚えるのが島の旅行というもののようだ。珍鳥には出会えなかったが、十分楽しませてもらった。
もう一度季節を変えて訪ねたいものだが、果たして再び来る日はあるのだろうか。
村上から岩船港までは、タクシーで2000円、乗り合いタクシーだと700円かかる。でも乗り合いバスだと290円、降りたバス停からは10分ほどの歩きで港に着く。決して豊かではない私は当然バスで行った。この時期、粟島行きの船便は一日3本。高速船は9時半に出て55分かかって粟島に着くが、フェリーだと10時半出発で1時間45分かかる。料金は高速船が3790円、フェリーは約半額の1880円と安い。これも当然私はフェリーで行った。
船の名は普通船フェリーあわしま号、なんとも外連味のないすっきりとした名前だ。
この日はあいにくの雨、風もあり飛島に渡った時ほどではないがそれでも結構揺れた。私のすぐ隣の客は船酔いで、船備え付けの衛生袋を使っていた。1時間半ぐらいで前方に平べったい粟島が見えて来た。
雨も上がり、少し青空も見えてきたところで粟島港へ到着。
港のあるのは内浦集落。そこのメインストリート。店は少なく、その代わり民宿がやけに多い。
迎えに来てくれた民宿のトラックが狭い路地をかすめるように通っていく
昼食のカレー(うまかった)を食べた後は、疲れもないので島の南半周を歩くことにした。内浦から背中平を抜けて釜谷集落まで歩き、帰りは海岸線にそって戻る12km位の道のり。距離は大したことはないが結構上り下りが多そうだ。
道端の野草を観察しながら村道を歩く。思ったよりも車の往来が多い。
滞在中一番よく見かけたウバユリの若葉、つやつやとしている。
ユキザサはもうすぐ咲きそうだった。
これは嬉しい、ルイヨウボタンの緑色の花を見つけた。
ナガバノスミレサイシン
キクザキイチゲはもう終わりか
ヤマネコノメ
途中、小柴山(島内最高点265m)の頂にある粟島灯台を見学。
山道に咲くキケマンの群生
タラノメも多かった。「採らないでください」の看板も多かった。山菜取りの島の人たちは随分見かけたのだが、これは観光客向けの看板か。
キブシ
島にいるカラス、ハシボソガラスが多いようだ。
小鳥も多く見かけた。ベニマシコ
こちらは夏鳥のオオルリ
アオジも多かった。これで赤、青、黄の信号トリオが出そろった。(本当は黄色の鳥はマヒワ、またはキビタキの方がふさわしいのだが、まあ良しとしよう。)
時折雨もぱらついたりしたのだが、嬉しいことに次第に晴れ上がってきた。
枝先に隠れているのはアトリ。自宅近くでは稀なこの鳥も、島では普通に到る所で見ることができた。
島内のい随所で見られた歌碑
沖合を船がゆっくりと通り過ぎていくのを眺めているのは、実に気分が伸びやかになる。
釜谷集落を抜けてからはゆっくりとした長い下りが、海岸線にそって続く。
岩の上にはウミウ
これは孤高のウミネコ
こちらはセグロカモメのようだ。見分けのポイントは嘴の先と足の色。
これもウミネコ
下り終えて内浦集落に戻ってきた。この辺は内浦キャンプ場になっている。
ハマダイコン
崖一面を覆い尽くすように咲いていたナルコユリも見事だった。
ナノハナ
明治時代には粟島に野生馬が6,70頭生息していたという。その馬は義経の馬の末裔という伝説もあり、4年前粟島牧場が作られたという。
内浦の集落の半分を畑が占めている。
この畑周辺がバードウォッチングの絶好の場所となっている。ハクセキレイ
校庭のグランドにいたツグミ
まぁこの辺のバードウォッチングは明朝の楽しみにとっておこう。
島ではこの時期いろんな種類の桜(どういうわけかソメイヨシノは少なかった)が見ごろを迎えていた。
港の近くの名勝地弁天岩
やす突観音
板碑
寄り道をしたので歩数は3万歩を超えた。足がすっかり疲れたところで宿に戻り、着替えてから夕食までの間島の温泉「乙姫の湯」につかった。
この辺で。