野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

一社一寺一観音

2014-11-25 | 探鳥

 11月下旬に奥武蔵の紅葉名所東郷神社、竹寺、鳥居観音の3か所を巡ってきた。3か所とも紅葉の名所としてだけでなく、ちょっと変わったB級スポット的施設としても知られる。それはそれで面白いのだが、今回はそれに触れることなくただひたすら紅葉を愛でてきた。尚、今回は新敷く購入したカメラペンタックスk5Ⅱsの試写もかねてなので、はたしてどんな色が出るのか……。

まずは創建1894年の東郷神社から

 

境内にただ一軒ある茶店、風情がある。

 

 

 

東郷神社の名の由来はこの銅像から

 

 錦絵のごとき絢爛さに思わず溜息が漏れる。

 

 

 

 

 

 

奥には秩父御嶽神社への参道

 

 

 東郷神社から脇の林道を登り、子の権現を経て竹寺へ。このルートは今回初めて車で行ったのだが、舗装されてはいるものの道は急こう配でてとても狭いのでお勧めは出来ない。

駐車場に車を止め山門をくぐった。竹寺は通称名、正式名称は医王山薬寿院八王寺というらしい。開山は857年と古く、珍しい神仏習合の寺でもある。

 

 

 右は本尊牛頭天王

 

本堂の脇に一本だけ冬桜が咲いていた。

 

 

 

 

この日は地元の小学生が写生に来ていた。

 

 竹寺から山を下り、鳥居観音へ。鳥居観音は一民間人が1940年から30余年をかけて作り上げたもので、境内には十幾つもの建物が散在している。

 

 

 入場料200円を払いながら、紅葉を尋ねると山の上の方はそろそろ終わり、麓の方が今見ごろとのこと。入口から上まで来るまで登る人の方が多いが、私は左脇の山道を徒歩で登っていくことにした。

 

 

 

 

 

 

ここはモミジだけでなく、様々な樹種の紅葉黄葉を見ることが出来る。

 

 

 

 

33mの救世大観音

 

 

印度か!と突っ込みを入れたくなる玄奘三蔵塔

 

 

 

 

途中で雨が降ってきたので下山、といってもゆっくり降りても30分かからない。

 

 

玉華門

 

 

 新カメラペンタックスK5Ⅱs、ローパスフィルターレスのせいか驚くほどの解像力、しかmp発色が鮮やかで感激した。が、その分明暗の調整や色飽和の回避などある程度のスキルが要求される機種のようだ。当面は使うことで慣れ、覚えていければいいのだろう。

 


武蔵丘陵森林公園 晩秋寸景

2014-11-19 | 公園

 

 

 11月の休日、晩秋の森林公園に遊んできた。

 

コスモス畑はもう終わり

 

 

「幸せの黄色いコスモス畑」は、最近亡くなったあの超有名俳優の出演した映画からとったものか

 

野草コースもこの時期、花はほとんど見られない

リンドウ

 

イヌホウズキ

 

センブリはコリウス畑の傍で咲き始めていた

 

シクラメンの原生種

 

 

サザンカは至る所で咲きだしていた

 

ダリア

 

大銀河という品種

 

ハクチョウソウは最近公園でよく見かける花だ。細く長い茎が僅かの風にも揺れて、名の通りさながら飛び回る蝶のようだ。

 

花の上で日向ぼっこしている虫たち、残る命は短い

 

その残り少ない命の火を精一杯燃やす

 

秋の陽を浴びてヒヨドリジョウゴの実が輝いている

 

 ガマズミの実も小さな宝石のように見える。

 

 葉を落としたカラスウリ

 

この白い実はスズメウリの実だと調べて分かった

 

 紅葉はまだ始まったばかり、色づいているのはまだまだ2,3割程度

 

 

 

 最盛期は11月の終わりごろだろうか

 

寒いのでツルの葉を纏ったのだろうか

 

 植物園ではひょうたんや瓜、ホオズキなどが飾られていた。

 

 

この辺で。

 


富士山を見に陣馬山へ

2014-11-15 | 探鳥

 

 と向かったのだが、途中車の中からきれいに見えていた富士山も、あいにく頂上に着いた時にはすっかり雲に隠れてしまった。

陣馬高原下の駐車場に止めたのはすでに10時近く。

 

陣馬街道をゆっくりと登っていく

コアジサイやギボウシの黄葉も始まっている。

 

 

すっかり色づいたムラサキシキブの実

 

これは山椒の実

 

まだ標高は400mを越えたくらいか、それでも時折はっとする黄葉に出会える。

 

20分ほどで登山道にはいる。急な登りに息を切らし、暗い針葉樹林帯を抜けたら色鮮やかに化粧した楓が迎えてくれた。

 

それから一登りしたら頂上直下。ここまで来るとまだ咲き残っていた花が見られた。

ツリガネニンジン

 

カントウヨメナ

 

ヤクシソウ

 

 アザミの仲間

 

コウヤボウキ

 

アキノキリンソウ

ツリガネニンジンを除けばいずれもキク科の花だ。

 

登り始めて1時間と少しで頂上到着。

 

 頂上付近はもうすっかり晩秋の雰囲気だ。残念ながら雲が厚くなり、期待していた富士の姿を拝めそうにない。

 

 頂上のシンボル白馬の像は1960年代に京王電鉄が観光の目玉として建てたものらしい。初めて見たときは不自然でイヤな感じだったが、何回も登って見慣れるとそれなりに馴染んで気にならなくなってきた。まあこれを見たさに登るほどではないが……。

 

茶店は数軒あるが、平日開いているのは普通一軒だけ。この日は紅葉シーズンなのか2軒開いていた。

 

 標高854m、頂上はこの時期が紅葉の最盛期だったようだ。

 

 

 

 

ホオジロがカエデの木の枝で頻りに囀っていた。

 

真紅に紅葉したハゼの木の葉

 

昼飯を食べてから頂上探索。一番目当てだったセンブリがやっと1,2輪開花したばかり。

 

フユノハナワラビ

 

夏の花ウツボグサも咲き残っている

 

花を終え種や実をつけた花たちも多い

不思議な形のセンニンソウの種

 

 

 色合いがきれいなノブドウの実

 

ツルウメモドキの透き通った真紅の実もきれいだ。

 

センボンヤリ

 

 枯れ始めた葉の上でひっそりと日向ぼっこをしていたテングチョウは、成虫のまま越冬する。

 

登りにかかった時間以上に頂上を楽しんでから下山。奈良子峠を過ぎ、茶店のある明王峠までは30分。

 

ここからは底沢峠方面に左折して、さらに一時間ほど下って出発点の陣馬高原下に戻った。今日も良い一日だった。


新宿御苑花壇展

2014-11-12 | 公園

 今月の1日から15日まで新宿御苑で菊祭りが開催されている。

大木戸門付近の駐車場(3時間まで500円と安い)に車を止め、入園料金(200円とこれまた安い)を払って入園。 開園間近で土曜日なのにまだ閑散としている。

 

 ツワブキが見ごろ

 

現代的に生まれ変わった大温室

 

 中はぐるりと一周しながら世界の植物を見て回れるようになっているが、私的には以前の雑然とした温室の方が良かった。

 

イギリス風景式庭園の広場。左の建物は通称ドコモタワー。

 

ユリノキの大木。ほんとに背が高い。

 

プラタナスの大木、こちらも30mを越えていそうだ。

 

新宿門の方に向かっていくと十月桜が咲いていた。

 

新宿門を過ぎ母と子の森へ。サザンカの小径。

 

黄葉し始めたラクウショウの大木

 

根元にはたくさんの気根

 

大木に張り付いて動かないルリタテハは誰かが放したものだろうか

 

旧御凉亭から眺めた日本庭園。菊花壇展は日本庭園が会場となっている。

 

「於物魚躍」の円窓

 

 日本庭園の中央入口から菊花壇展に入る。すぐに見えてきたのが第一露地花壇

 

 

懸崖作り花壇

 

 

伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇

 

 

 

 何と言っても素晴らしいのが大作り花壇。パンフレットによると「初冬に出てくる芽を、1年がかりで枝数を増やし、一株から数百輪の花を円形状に整然と仕立てて咲かす」とある。

一か所あいているのは間に合わなかったのだろうか。

 

 

 

 

下を覗くと

 これだけの大きな株を支えている細い枝には驚かされる。

 

 

 

上の池の橋を渡ったさきが江戸菊花壇

 

 

 

茶室の前を過ぎると一文字菊、管物菊花壇

 

 

肥後菊花壇はまだ咲いてないのが多かった

 

最後が余所の菊祭りでもよく見かける大菊花壇、よく何とか大臣賞などと札が付いているものだ。

 

配置の仕方が面白い。右斜めに見ると同色、左斜めに見ると黄赤白と並んでいる。

再び日本庭園の中央口へ戻って菊花壇展はお終い。

 

池越しの新宿高層ビル街

 

おまけは黄葉し始めたプラタナス並木

 

 

 ちょうど一万歩を超えた気持ちのいい散策だった。

 


中津峡散策

2014-11-06 | 探鳥

 紅葉の見頃を迎えた中津峡を歩いてきた。

 

目を焼き付けるカエデの赤が眩しい

 

 

 

 

 

 10月下旬のこの時期、山の中腹辺りが紅葉の最前線のようだ。

 

川辺に降りてみる。

 

見上げる木漏れ日が眩しい

 

 

 ここではさまざまな色の自生種の木々が見られ、紅葉も色合いの妙が楽しめる。

 

 

麓のカラマツが染め上るのはこれからといったところか

 

 

 

 

稜線の付近はもはや初冬の趣

 

日の当たらない斜面もまた別の趣があっていい

 

 

奥に見える山は両神山

 

マムシグサが赤い実をつけていた。

この辺で。