野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

冬の小鳥たち

2012-01-28 | 探鳥

 今年は冬鳥が少ない、まさか原発事故のせいでは……。

 近所ではほとんど見られないので北本自然観察園まで出かけてきた。

 

 アオジ

 

 

 モズがじっと下を見つめている。

 

 カラスウリとノイバラの実

 

 

カシラダカ

 

 人懐っこく、距離を保ちながらもまとわりついてくるジョウビタキの雌

 

 

 少し離れたところにオスが

 

 ちょっとこちらを窺っている様子

 

 

 あら起こしをした田んぼにタシギがいた。

 

 

 やっと目線をくれた

 

 木の間で身じろぎもしないのは昼寝中のアオサギ

 

 と思ったら、背伸びをしてくれた

 

 

 この日は荒川の土手から富士山がよく見えた

 

 日と所を変えた多摩川べり、カワラヒワ

 

 すぐ近くでコゲラが餌探しに夢中

 

 枯れた芳の間を頻りに飛び回っているのはホオジロのようだ

 

 岸まで歩いていくと、コチドリの小さな群れを見つけた

 

 コチドリ、セグロセキレイ、カワラヒワ

 

 枝先ではカワセミ

 

暫く待っていたら川の中の小石に飛び移って水面を見つめていた。

 

 タヒバリのようだがこれはちょっと?

 

 近づきすぎたのを警戒されて、サギの群れが飛び立ってしまった。

 

 この辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


TAMA ZOO アラカルト

2012-01-20 | 公園

花のないこの時期、休みの日になるとどこへ行こうか悩んでしまう。そこでアッとひらめいたのが、多摩動物公園。いわゆるTamaZooだ。冬の動物園はなかなかお勧めの場所だ。寒いので子供連れやカップルが比較的少ないとか、また空気が乾燥しているので動物のフンの匂いがあまりしないなど、結構いいところが多いのだ。といってもそれ以外は思いつかないのだが……。まぁそんなわけで車で行ったのだが、何時も停めている京王の駅のそばの駐車場が1200円と高いので今回はやめて探したら、その先(といっても100mも離れていない)に600円の安いところを見つけ運よくそこに止めることができた。こういうプチ発見はとても嬉しいのだが、反面どうして今まで気づかなかったのかと変に損した気分になるのはどういうわけだろう。

 寒いのですぐそばの昆虫館へ。巨大な温室ドームは季節知らずのチョウや虫たちが飛び回っている。

 一番多く目立つのはオオゴマダラ。沖縄地方でみられる大型のマダラチョウだ。

 

 

 

 

 同じマダラチョウの仲間、アサギマダラ。

 

 

 カバタテハ

 

 

ナガサキアゲハ

 

 

 キチョウ

 

 

イシガケチョウ

 

 スジグロカバマダラ

 

 

 バッタもいる

 

 ここのお勧めは何と言ってもハチドリ。広い音質なので探すのは難しいが、耳を澄まして甲高い鳴き声に注意していると探すことができる。

 

ホバーリング

 

 そのほか、闇の中で光るグローワームやハキリアリのコロニー、世界一巨大な昆虫オオコノハギスなどこのゾーンだけで一時間半以上も楽しめた。

そのほかはざっと目だったものだけ一部ご紹介

生まれて9か月のチーター

 

 フラミンゴ

 

 これも去年の11月に生まれたばかりのモウコノウマ”ハーン”

 

 オランウータン

 

急に集団で吠え出したオオカミ

 

 相変わらず人気のレッサーパンダ。この中の一頭は鯖江市西山動物園(福井県)から繁殖のため一月13日に来たばかりのシュンシュンらしいのだが、どれがそれか残念ながら判別できなかった。

 

 すぐ近くにはこれも人気のユキヒョウがいた

 

コアラのミライ、おなかの袋に去年6月に生まれた子供がいるとのことだが、残念ながら姿を現さなかった。

 

 

 

 

そのほかに、山雀やコゲラ、アオゲラ、モズ、エナガなど野鳥も見られて楽しめた一日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


マガン未明に飛び立つ

2012-01-13 | 探鳥

 

 

 <前回からの続き>猛烈に風が吹き荒れた翌朝は、身を切るような峻烈な寒さだった。闇はまだ道路の上に漂っていて、電信柱の街灯が霜の落ちた道を照らしていた。時刻は6時を回ったばかりで辺りはまだ暗い。沼までは5分もしないで着いた。

 

 氷の張った沼が美しい模様を浮かび上がらせている。

 

 

 

 サギが一羽身じろぎもせず佇んでいた。

 

  沼はまだ未明の静寂のうちに眠ったままだ。

 

暫くして羽音が聞こえはじめ次第に大きくなっていく。夜明けまでは30分以上もあるのだが、気の早い群れが少しずつ餌場へと飛び立ち始めている。

 

 と、凍りついたような静寂をいきなり破られた。突然大きな群れが一斉に唸るような羽音を立て空中に飛び出した。

 

 

 つられたかのように飛び立つ群れはだんだんと大きくなっていく 。まるで全体が一つの巨大な鳥のようになり、一斉に空の高みを目指して飛び立つ。

 

 

 

 東の空は朝焼けに染まり始めたばかり、そこに長いマガンの列が途切れることなく向かっていく。朝焼け空のカンバスに思い思いの隊形を描きながらだんだんと小さくなり、やがては茜色の空の中に溶け込んで行った。

 

 

 

 

 

 

 凍った湖面には白鳥の足跡が残されている。滑った跡が残されているのが微笑ましい。

 

 夜明けが次第に近くなってきて、周囲の明るさに促されたかのように二番目の大群が飛び始めた。

 

 

 

  朝寝坊の小さい群れがそのあと、何弾にも分かれて飛び立っていった。 

 

 

 

残されたのは白鳥やカモたち。

 

 

 

 

 

 暫く余韻を楽しむかのように沼の周囲を散策した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝日に輝く観察小屋

 

 この辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


伊豆沼のマガン

2012-01-10 | 探鳥

  18きっぷを使って乗り換え10回、乗車時間10時間弱をかけて、宮城岩手の県境にある伊豆沼へ行ってきた。18きっぷを使っての旅はもう数十回にもなるのだが、だんだんと寄る年波のせいか体力的にきつくなってきた。日帰りの短い距離はまだしも、今回のような一日がかりの移動はそろそろ最後にしなくてはならないのか、そう思うと寂しくなってくる。

 東北線在来線の新田駅に着いたのは予定より一時間遅れた4時少し前。日の入り30分前だ。もっと早く着く予定が強風のため遅れてしまった。それでもぎりぎり日の入りには間に合った。

 

 

 この前来た時には手前の小さな池には白鳥がたくさんいたのに、今回は観察小屋の脇に3羽だけしかいない。数年前の鳥インフルエンザ騒ぎで餌付けをやめてしまったのが原因のようだ。湖面は寒々と凍り付いている。

 

 

 餌をもらったことがあるのだろうか、一羽のハクチョウが頻りにこちらをうかがっている

 

 

 あきらめて沼の中ほどへ帰っていった。

 

 

 

 

 

 今日は風が強く、雲も多かったせいか、日没遥か前に雁たちはもう帰ってきていたようだ。大きな群れが沼の中央で鳴き交わしている。

 

 それでもそのあとに断続的に小さな群れがねぐらへ戻ってくる。

 

 

 空が茜色に染まり始めるとともに、水面の色も美しく変わっていく

 

 西の空はすっかり茜色に染まった。

 

 

 

 高い枯れ枝にノスリを発見

 

 こちらはツグミ

 

 

藪の中を頻りに動き回っているのはエナガの群れのようだ

 

 日が落ち、闇が地上から湧くように現れ始めてきた。

 

  

 ポツリポツリと戻ってくる雁の群れは次第に小さくなっていく

 

 

 

 頬に当たる風はさらに強くなり、カメラのぶれもひどくなってきた。

 

 寒さも次第にきつくなってきた。手前の池のカモたちも沼の中央に移動したようだ。私もそろそろ宿に戻る時刻か。

 

 空では木星がひときわ明るく輝いていた。

 

 

 

 

 

 


秋ヶ瀬公園の散策

2012-01-07 | 探鳥

  空を旋回するタゲリの群れ

 木々も葉を落とし、野鳥観察には絶好のシーズンがやってきた。出かけたのは荒川端にある秋ヶ瀬公園。風もなく。雲一つない天気で日に暫く当たっているとうっすら汗ばむほどの陽気だ。

 

 梢の間を動き回っているのはメジロ

  でも一向に近づいて来てはくれない。

 

 

  

 ソフトボールグランドのところにタゲリの群れを見つけた。15,6羽ぐらいの群れだ。タゲリはチドリ科の鳥で稲刈りの終わった田んぼでよく見かける冬鳥だ。大きさは鳩くらいで、長い冠羽と背中の黒と腹部の白のコントラストがきれいな鳥だ。

 

 

 警戒心が強くなかなか近づけない。こんな時いつも超望遠のレンズがあったらと思ってしまう。

 

 それでも少しずつ鳥たちの方から寄ってきてくれた。あともう少しで表情まで写せるんじゃないかと期待して待っていたら、無情にも犬を連れた散歩者が通りかかってしまった。あっという間に鳥たちは空へ飛びあがった。こんなことが多いのは私だけだろうか。

 

 

 背景の富士がきれいだった。

 

 ピクニックの森は冬鳥たちの餌場が多いところ、キチキチっと枝先で鋭いモズの声がした。

 

 

 枝先に隠れたつもりのアオサギ

 

 隣の沼ではカワセミが水面を見張っていた。

 

 

 何度かダイブを繰り返したのだが、一度も成功しなかった。

 更に森の中を抜け、公園の端まで行ったところでは一羽のダイサギが佇んでいた。10m位傍の小道を通り過ぎたのだが、じっとしていて微動だにしなかった。

 

 

 ギィーッと鳴いてコゲラがやってきた。コゲラは動きが俊敏なうえ、木の中の虫を求めていつも頭をハンマリングしているので、顔がいつもぶれてしまう。人里にも住んで、人見知りもしないので驚くほどすぐ近くまでやってきてくれるのだが、枝先で止まってポーズしてくれることはまずないのでなかなかいい写真が撮れない。

 

 遠くの枝に一羽止まっているのは何の鳥だろう。

 

 暫くしたら近づいてこっちを向いてくれた。ここではよく見かけるシメだ。尾も短いが、くちばしも太くて短い。同じアトリ科の鳥の中でもマヒワやアトリのような派手さもなく、イカルのような愛嬌もない。おまけに目つきが少しきつい。というと欠点だらけのようだが、灰褐色のビロードのような羽とスずんぐりむっくりの体型なのに俊敏な動き、尾羽や風切羽の白い色と結構いいところもあるのだ。

 

 見上げると西の空には傾きかけた月があった。