休みの日、余りの暑さに耐えきれず奥多摩御岳山まで出かけてきた。往復1090円のロープウェイ切符を買ったら、何とスイカでも買えるとは!知らなかった。
わずか6分で上に着いた、シーズン端境期の平日。人は少なく閑散としている。
だんだんの山並みが青色のグラデーションとなっていて見ていて飽きない。
山道ではノカンゾウや山百合が咲きだしていた。
ヤマホタルブクロも、ユキノシタも夏の日差しを受け今が盛りと咲いている。
これは植栽したものだろうか、八重ドクダミの姿も見かける。
切り立った傾斜にはオカトラノオが所狭しと群生している
ギボウシは咲きだしたばかり
マムシグサの仲間も実をつけていた
レンゲショウマは7月下旬のこの時点ではまだ早かったようだ。青みが抜けて開花を待つばかりの蕾がたくさん見られた。この分では8月に入ってからでないと花の群生は見られないのだろう。
それでも数株気の早いものがいて、花を見ることが出来たのは嬉しかった
大塚園地からの出合い
神社には登らずに左に折れロックガーデンを目指す。
ノリウツギ
このシモツケの花は自生ではないかもしれない
長尾平の展望台の取っ付きには登山家長谷川恒男の碑が建立されていた。初めて見たので、後で調べてみたら去年の10月10日にできたものらしい。
その前を一礼しながら静かに通ってロックガーデンへ下っていく
暫くするとタマアジサイの花が見えてくるようになった
こちらは咲き残りのヤマアジサイ
ナンテンハギ
ジャノヒゲ
葉っぱの上で休んでいるバッタ
降りきった辺りから渓谷沿いの道となる、涼しい風が吹き抜けていく。来たかいがあったというものだ。
今の時期の旬の花は何と言ってもギンバイソウ。ユキノシタ科の花で山地の木陰を好む。和名は銀梅草で花の姿が白梅に似ているところから名づけられたという。淡い紅紫色の蕊がなんとも可愛い花だ
背が低いうえに多くが垂れ下がるように咲いているので、結構カメラでは撮りづらい花だ。
同じ林床に咲く、クサアジサイを見つけた。この花も同じユキノシタ科である。
そうか、ロックガーデンは和名では岩石園というのか
外科医の暑さを忘れる苔の色。古緑色とでもいう癒しの色だ。
イワタバコの蕾。時期が早かったのか、それとも遅かったのか満足に咲いている花には、残念なことに出会えずじまい。
タマガワホトトギス。
岩が狭まり、緑色は濃くなっていく。その割には空気は乾いていて涼しく、心地良い。
綾広の滝
滝を少し登ったところが大岳山への登山道との出会い。今回のハイキングはここまで。
ほんの束の間ではあったが、都会の暑さを忘れることが出来た。心の中に渓谷の涼を抱いて猛暑を乗り切っていこうと思う。
おまけは御岳渓谷の川下り