最近ユーチューブで鈴木常吉の歌を知り聞き浸っている。心の根に直接語りかけてくる詞もいいのだが、独特なシンコペーションが何とも不思議で、心地良いリズムでひたひたと語りかけてくる。お勧めは「おもひで」と「炊事節」など。近況終わり。
多摩湖といっても本当の名前は村山貯水池。玉川上水から引かれた水がここに流れ、東京都の水道の一部を賄っている。でも地元の人はみんな東京にある方を多摩湖と呼び、埼玉県にある方を狭山貯水池と呼んでいる。間違っても奥多摩湖(これも正式には小河内貯水池)と比べて近多摩湖と呼んではいけない。品格がなくなってしまうから。
木に止まっているのはカワラヒワ。先ほどからキリリコロロと甲高い声で鳴き交わしていて忙しない。
それを打ち消す轟音で自衛隊機が上空を通っていった。
茜色が世界を音もなく染めていく、奥多摩の峰々が影絵のように浮かび上がってくる
すっかり色を変えた湖面には取り残された水鳥が一羽
存在の証のように、小さな丸い波紋を立てている。
闇を写しとった森の上から富士がのっそりと顔を出す
そしてその前をアカトンボのような飛行機が飛んでいく
アハッ、天心を通過した
やがて飛行機は飛び去り、湖上には水鳥の番いが何やら鳴き交わしている。
一日の終わり、一年の終わりだ。
遊園地もそろそろ店じまいか
湖畔のレストランが眩しいほど最後の日を浴びて輝きだした
光も熱もやがては消え失せていく
今年最後の日の入り。初日の出に対して何と言ったらいいのだろうか。
この辺で。