野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

野川観察園

2011-08-31 | 探鳥

 秋の気配の漂い始めた野川公園。9月の末日、流れの細くなった川では、

お父さんたちが一生懸命子供たちと何やら探している。

 

さっそく野川観察園に入った。ツルボが咲き始めている。

 

 

イヌホオズキ

 

 ヒヨドリジョウゴ

 

 丈高い夏草の葉陰ではキツリフネが咲き始めていた。

 

これはヤマホトトギス。よく似たヤマジノホトトギス(そういえば名前もわずか2字違い)は

花被片が反り返らない。

 

カリガネソウ

 

 今回のお目当てはススキの根元に咲くナンバンギセル、一年生の寄生植物で宿主は

ススキ、ミョウガ、サトウキビなどに限られる。万葉集の思い草とはこの花のこと。

 

 きれいに咲いた株はこれだけ、まだまだこれからのようだ。

 

 ガガイモは毛むくじゃらの花だが可愛らしい。

 

 ジュズダマ

 

 サネカズラの花も見つけた。別名ビナンカズラ。

 

 

 メハジキはやや終りかけ

 

 かわって園内の林下ではヤブラン、キツネノカミソリ、フジカンゾウ、キツネノマゴなどが咲き誇っている

 

 フジカンゾウ

 

 キツネノマゴ

 

 これは白花

 

 ハギとツリガネニンジン

 

 

 虫も少しだけ

ヤブランにしがみついたセミの抜け殻

 

 ハグロトンボ

 

 今のところ正体のわからない幼虫、無理に推測すると脱皮を終えたばかりのキアゲハか

 

 

 こちらのほうはジャコウアゲハの終齢幼虫の似ているが……。

 

 キリギリス?

 

 クジャクチョウの雌

 

 暑さが去ったと思ったら、もうすっかり秋の花たちが主役だ。季節は思ったよりダイナミックに

移り変わっていく。 ミゾソバ

 

 ゲンノショウコ

 

 園内を流れる用水の辺に咲く、シュウカイドウ

 

 

小さなミズヒキの花。何回も試したのだが、紅白に分けられた花の様子がうまく撮れない。

 

 おしまいに珍しい花を二つばかり。コバノカモメヅル

 

 タコノアシ

 

 季節の変わり目ご自愛を。この辺で。

 

 

 

 


雨の薬草園

2011-08-28 | 植物園

 突然のpcの故障からまだ立ち直ってはいない。が、気落ちしてばかりもいられない。

土砂降りの雨の日に出かけ、薬草園の写真を撮ってきた。

 

  綿の一種リクチメン

 

 こちらはナンキンワタ

 

 これはブルーベリーの仲間、ラビットアイという品種

 

 林地にはヤブランが今が盛りと咲いていた。

 

ルコウソウ、ヒルガオ科はわかるが、サツマイモ属の花とは恐れ入った。

 

 

 モロコシ。もちろんイネ科の花。熱帯アフリカ原産。以前はトウモロコシとモロコシとの区別が私にはついてなかった。

 

 ムクゲはフヨウの仲間、花は似ているので葉で見分ける。

 

 ムクロジの実、落ちて乾燥させると中の種子がカラカラと音を立てる。

 

 レースで編んだような繊細な花はヘビウリの花

 

 実はこんなにグロテスク

 

 特有の臭気を持つハブソウ、名前はハブに咬まれたときの民間薬として導入されたため。生薬名はケツメイシ。

 

 ハトムギ

 

 似てはいるがこっちはジュズダマ

 

 色づき始めたノブドウの実

 

 ノゲイトウはインド育ちでヒエ科の花

 

 仲間のスギモリケイトウ

 

 オオケタデ

 

 トウゴマ。別名ヒマ。種子からとれるのは言わずと知れたひまし油。

 

 

 ナミアゲハが止まった

 

 金平糖のようなコノテガシワの実

 

 これはゴジカという変わった名を持つ花。。昼ごろ開いて1日でしぼむので、午時花というのだそうだ。

 

グロリオサピンクバード

 

クマツヅラ、日本の山地に自生する。花期は6~9月ごろ。

 

カワラケツメイはジャケツイバラ科の花。

 

 花の形が雁のようだというのだが、カリガネソウ

 

幹から直接花を咲かすカカオの花

 

 オクナキルキー、通称ミッキーマウスの木

 

 オオツヅラフジ

 

 

 エキナセア、ムラサキバレンギクの名もある

 

  新しいpcで不慣れなので…この辺で。 

 

 

 

 

 


御岳渓谷を歩く

2011-08-20 | 散歩

 余りの暑さに少しでも涼感を味わおうと、奥多摩の多摩川上流部、御岳渓谷沿いを歩いてきた。車を止めたのはいつもの寒山寺傍の駐車場。時刻は11時過ぎ、駐車場はすでに一杯だったが、ちょうど出る車があり運よく止めることが出来た。

 

 御岳橋

 

 水量はいつもより少ない

 

 ヤブミョウガは今が盛り

 

 ツユクサ

 

 ハエドクソウ、名は根の出し汁で蠅取り紙をつくったことから

 

 これは草丈が大きいことから恐らくアメリカイヌホオズキだろう

 

 この時期は河原にタマアジサイがよく目立つ

 

 

 多摩川上流部は涼を求める行楽客たちで賑っている。バーベキューやゴムボートでの川下り、釣り、河泳ぎと人々の求める楽しみはそれぞれ多彩だ。

 

 

 

 またこの近辺には美術館も幾つかある。正面の建物は日本画家の川井玉堂の作品を展示している玉堂美術館。

 

 御岳橋の下を抜けて川沿いに歩く。Ⅹ型の隠れ帯を発見。

 

 ハグロソウはキツネノマゴの仲間で、夏の頃林下に唇を開いたような、独特の形の花を咲かす。

 

 

 ノカンゾウもまだ健在だ。

 

 センニンソウ

 

 

 アユ釣りの人は一頃に比べて随分少なくなった。しかも殆どの人が恒例で若い人はまず見かけない。そのうちこの光景を見ることは出来なくなるのではないだろうか。

 

 オニドコロ

 

 丈高い草の陰に隠れるようにして咲き始めたヤマジノホトトギス

 

 ウバユリ

 

 駅と駅の間のこの辺は比較的行楽客が少ない

 

 コマツナギ

 

 ヒメヤブラン

 

 ヒヨドリジョウゴ

 

庭先でよく見かけるシュウカイドウはベゴニアの仲間。

 

 見かけに似合わない臭気をもつヘクソカズラ、それにしてもこの名は可哀そうだ。ヤイトバナという別名もある。

 

 お目当ての一つだった、キツネノカミソリの群生

 

 彼岸花と同じように葉は夏には枯れ、その後に花茎をのばす

 

 ノブドウの実はまだ色づいてはいない

 

 川岸に立つ東屋

 

 その下にはクサギの花

 

 虫も少し紹介しておこう。ケイトウに止まっていたアカタテハ

 

 キマダラセセリ

 

 崖には小さなスズメバチの巣があった。

 

往復三時間ほどの散策を終えて、出発地点に戻ってきた頃、急に夕立に襲われた。

 

 雨に煙る多摩川

 

水しぶきを浴び、時には川に足や手を浸した。花もたくさん見ることが出来、それなりに涼も味わえた良い散策だった。

この辺で。

 

 

 

 

 

 

 


尾瀬沼を歩く3

2011-08-17 | 探鳥

<前回からの続き>

 今回は図鑑風に撮った花や小動物を中心にまとめてみました。

 

 ツルリンドウ

 

 アザミの仲間にはハナアブがどれも群がっていた。

 

 ヤマブキショウマ

 

 ツリガネニンジン

 

 イワシモツケ

 

 エゾリンドウ

 

 ゴマナ

 

 暗所でぶれてしまったが、アリドオシランは初めて見た。

 

 ヤマハハコ

 

 まだ咲き残っていたゴゼンタチバナ

 

 

 ランの仲間のようだが……

 

 ヒメシャクナゲ

 

 ツルニンジン、通称ジジソブともいう

 

 オオイタドリの花

 

 シロネは枯れかかっていた。

 

 

 湿原の小池塘にはとうに秋が訪れ始めているようだ。

 

 花たちももう実をつけ始めている。ハリブキの実は大きく、真っ赤で目を引き付ける。

 

 ゴゼンタチバナの実

 

 イワハゼの実だろうか

 

 シラタマノキの実。サロメチールの匂いがするのでこれは分かる。

 

 ヨツバムグラも小さな実をつけていた。

 

 

 マイヅルソウの実

 

タケシマランの実は透明な朱色だ。

 

 コバイケイソウな荒々しい実

 

 顔にも見える白樺の幹

 

 数は少ないが虫や鳥たちも紹介しておこう。モンキチョウ

 

 まだ赤くはなっていないアキアカネ

 

コオニユリに止まっていたナミアゲハ

 

 羽に色のついたトンボはミヤマイトトンボだろうか

 

 ノアザミに集まっているのはヒョウモンチョウの仲間

 

 枝先で鳴いているのはサメビタキ?でいいのだろうか

 

 木道の上ではコオロギの仲間やトンボが休んでいる

 

 

 草にしがみついている小さなカラフルな蜘蛛

 

 沼にいたカイツブリの番。離れた一羽多分オスのほうが、猛烈な勢いで雌の方に突進してきた。

 

 長々とお付き合いありがとうございました。今回はこの辺で。