野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

雨の日の深大寺バラ園

2014-05-26 | 植物園

雨の日の方がバラの色が良く映えるのじゃないかと思って、雨降りの日選んで深大寺植物園を訪ねた。が、余りの雨の強さににバラはすっかり水浸し状態になってしまっていた。水滴はバラの色や香りを引き立てるのだが、傘を差すには及ばない位の御湿りじゃないとダメなようだ。

 深大寺のバラフェスタは今週末が最後。

 

 ブルーバリュー 独。非常に香りが良い

 

 ダイアナ プリンセス オブウェールズ 米。 あの悲劇の王妃の名を冠したバラだと思うと感懐が深い

 

セブンティーン 米 。作られたのは1959年と古いが、名の通り色合いに若々しさが感じられる。

 

 バラの中でも名花とたたえられるピース 仏。香りもよい。

 

日本で作られたバラ 芳醇。

 

 ゴールデン メダイヨン 独。 それにしても黄バラは雨に映えるなぁ。

 

 これもドイツのバラ、メルヘンケニギン。

 

 降りが激しくなってきたが、人出は相変わらず多い。午後からは幾つものグループに分かれてバラのガイドツアーが催されていた。

 

 雨脚が写真にも目立つぐらいになってきた。殿堂入りしているダブルデライト 米。

 

 白バラは雨に弱いようで、その中では比較的ましだったパスカリ 白(と書いても分からないと思われるので 白耳義 うーんつまりベルギーのこと)

 

 

これは日本の錦絵というバラ

 

 名前はブルームーン 独。 青色は何処に?

 

シカゴピース 米 。作られたのは50年以上前。

 

母に寄り添う子のようなバラ。フランスのシルバ、ちょうど半世紀前に作られた。

 

 プリンセスドゥモナコ 仏。王族の名を冠したバラは多い。小ぶりだが凛々しくて品がある。

 

 フランスのマジョレット

 

 

レディラック 米。訳すと幸運の女神か。花弁の先が割れているのはこの品種の特徴なのだろうか。

 

これも有名人の名のついたバラ。ジョンFケネディ、もちろん 米。

 

フランスのデスティニー(運命)。

 

殿堂入りのバラの一つ、アイスバーグ 独。

 

 平成21年度の国際バラ新品種コンクールで金賞を取ったバラ。3年前にクイーンオブ神代という名がつけられた。

 

こちらの方はクイーンエリザベス

 

コンフィダンス、仏。

 

 フランスのパパメイアン。殿堂入りしている大振りで香りもよいバラ。

 

 

 ジャニナ、独。

 

日本の秋月という黄バラ。

 

 ローズゴジャール 仏。 光の弱い雨の日でも色飽和してしまった。

 

 濃艶な3姉妹といった風情のこのバラは モンパルナス、仏。

 

 ブライダルピンク 米。

 

雨のバラ園はバラの香りが濃くて1時間以上いたら、ほろ酔い状態となってしまった。その後自然の木の花、ユリノキやヤマボウシなどで目と心の火照りを冷やしてから退園した。


雨の湿生花園

2014-04-27 | 植物園

 

 4月の下旬ではミズバショウには遅かったようだ。しかも雨が降りやまず、肌寒い陽気だった。こんな条件の時に訪れるのは、よほどの花好きに決まっている。花も少なかったが人も少なく、静かにゆっくりと園内を回ることができたの良しとしよう。

 豆桜と山桜が見ごろだった。

 

 

9時の開園間もない時刻、しかも雨模様なので来園者は数えるほどだった。

 

ノウルシが雨に濡れて綺麗だ。

 

 

イカリソウも雨滴を垂らして可憐に咲いている。

 

 

ツチグリ

 

オオバキスミレも雨に打たれ花びらを萎ませている。

 

コブシの花

 

やっと咲き始めたシラネアオイ

 雨に濡れた葉が瑞々しい

 

 

ヒトリシズカやスミレも今日は虫やチョウが訪れることはないだろう

 

 

 にこやかに笑顔を振りまくシロバナエンレイソウ

 

この雨ではカタクリもやはり花弁を閉じている。

 

水路の向こうでキジがしきりに鳴いているが、姿は見せない。

 

水辺には春の陽を集めた黄色のリュウキンカが咲いている。

 

 

エゾノツガザクラ

 

池のほとりに咲くユキヤナギ

 

コシノコバイモは雨除けの傘をさしているようだ

 

つやつやと光る葉のイワウチワ

 

ヒメシャクナゲも水たまりの中で咲いている

 

 園内を回り終える頃になってやっと雨が止んだ。

 

 

この雨を恵みにして花たちは、芽をだし花を咲かし大きくなっていくのだろう。

この辺で。

 

 

 

 


城山カタクリの里

2014-03-29 | 植物園

 

 

 前回からの続き

 

 まだまだ最盛期の群生には届かないが、それでもだんだんと咲きそろってきた。

 

 一輪でも凛と咲く

 

 

白花カタクリも

 

 開花したばかりの初々しいピンクが眩しい

 

 陰になり日向になり、共に咲き共に生きる

 

 

 

 どこからか春の鼓動が聞こえてくる

 

 時には艶を競って咲く

 

 青春の舞台

 

 なかなか気に入った絵にならないショウジョウバカマ

 

 園児たちの群れのようなバナセツブンソウもちょうど見頃だった

 

野に咲く花の素朴さと美しさ シュンラン

 

コシノコバイモ

 

陽がさしてきてやっと花弁を開いてくれたキクザキイチゲ

 

 恥らって蕾をなかなか開こうとしないユキワリイチゲ

 

 カンスゲ

 

木本科の花も熱を帯びた日差しを受け、一気に開花し始めた。

ツバキ

 

これは蕊が特徴的なボクハンツバキ

 

 早春の山野を彩るミツマタ

 

アカバナとキバナのミツマタ

 

 

紅花のアセビ

 

これも低山の春を彩るキブシとクロモジ

 

 

 そしてヒメコブシ

 

色とりどりの花々が演じるシンフォニー、春の序章だ

 

この辺で。

 

 


巡りくる春

2014-03-27 | 植物園

 城山カタクリの里は今年は3月8日から4月20日まで開園されている。2度の大雪で開花が遅れ、カタクリが咲き出したのは開園から一週間以上過ぎた3月16日となった。私が訪ねたのはさらに10日たった3月26日だったが、まだカタクリは2割程度しか咲いておらず、群生の圧巻が見られるのはもう一週間ぐらいかかるかもしれない。

 雪のお蔭かどうか、今回はユキワリソウの見頃に出会うことができた。

 

ユキワリソウは漢字では雪割草となるが、これはもともとはサクラソウ科の花をさす。ただ最近はキンポウゲ科のミスミソウやスハマソウの仲間を総称してユキワリソウということが多くなってきたようだ。

 

 

 

 

 

花弁(萼片)の色、形、数が様々で、これがすべて同品種の花なのだから驚いてしまう。

 

 

 

 

 

 スハマソウはミスミソウの一品種で、根生葉に丸みがあるのだというが、中間種も多く識別は難しい。

 

 

 

 

 オオミスミソウもミスミソウの一品種で全体が大きく、花の色も白、紫、紅、藍と多様。分布は新潟を中心とした日本海側に多い。

 

 

 

 

 

 ユキワリソウの呼び名は、同じキンポウゲ科のニリンソウやイチリンソウ、アズマイチゲなどにも使われる。

 

 

 山形ではツチサクラ、長野ではジザクラと呼ばれているという記載もあった。

 

 

 

 蕾も可愛い

 

 

興味のある方はもっと詳しく専門的に書かれたサイト国際雪割草教会もあるので参考にどうぞ。

 

 

枯草の間から可愛い顔をひょっこりと出している。

 

 

 

今年は雪が多く降り消えずに長い間残っていたということで、いつもの年より花付きも発色もよかったように思われる。

 

 

 

 大振りなカタクリの葉の間から顔を出したユキワリソウ

 

 

 花弁の一部が変色したり、斑の入った個体も多くみられる

 

 

 

 

 

  あまりの多様さに幻惑されてしまったようだ。

今日はこの辺で。

 

 

 

 

 


小石川植物園の春

2014-02-01 | 植物園

 

 二年ぶりに小石川植物園を訪ねた。

何時ものように正門向かいの店で券を買い求め入園。門前の佇まいは変わってはいない。閑散としたさまも従前どおり。

 

門に入ると不意に春の香りに襲われた。ロウバイの香りだ。

 

こちらは少し離れたところに咲いていたウンナンロウバイ

 

 シナマンサクも咲いている

 

 かの牧野富太郎氏が作出し、命名したというアテツマンサクという珍しい木

 

シナマンサクとの違いは微妙すぎて私にはわからなかった。

 

 目当ての梅園に向かった。途中咲いていた大輪の(大人のこぶし大ほどもある)ツバキ、グランサムツバキという名だそうだ。

 

猫が通りかかった。小石川植物園の猫というとペルちゃんが思い浮かぶ。(リンク先は2009年秋の当ブログの記事)

 

 梅園が近づいてきた。まだ一月の終わり、立春前だというのに結構咲いているようだ。

 

寒紅梅

 

ピンク色の花弁が美しい道知辺(みちしるべ)

 

 花も美しいが名も美しい雪月花

 

 

 梅には珍しく天を突き刺すように咲いていた

 

蕾が他の梅に比べて赤く美しいことから名づけられたという未開紅

 

 

 

梅園の突き当りは旧東京医学校の本館

 

 扇流しという風情のある名を持つ梅

 

 

 古郷(こきょう)の錦

 

 花香美(はなかみ)は字面はきれいだが、音声的にはどうも頂けない。

 

 冬至

 

大湊

 

 寒衣

 

 紅冬至

 

 まだまだ2,3分咲きだと思うが、種類多く咲いてくれていたのが嬉しかった。

 

おまけは三つ。まだ枝から落ちずにいたロウガキ

 

咲き出したばかりの寒桜

 

そしてネコヤナギ

 

 一足早い春を堪能させてもらいました。

この辺で。