以前に 衣替え のお話をさせていただきました
衣替えをした後は「虫干し」をして収納をしたいものです
日本は湿気が多い為、長くしまっておくとカビや虫が発生しやすいのです
まず「虫干し」は10月下旬から11月の虫の産卵期に
「土用干し」は7月下旬から8月上旬の梅雨明けに
「寒干し」は2月の一年の中でいちばん空気が乾燥している時期に
おこなうとよいようです
そのほかにも、お天気の良い日はタンスを階段式に開けて
風通しをしてあげて下さい
着物を着た日はもちろん、その着物を1,2時間ハンガーにかけて
体温を逃がして湿気を飛ばしてから収納しましょう
江戸時代にも着物を座敷に広げて虫干しをしている様子が描かれています
こちらは、花魁の脱いだ小袖を袖畳みにしているところの絵図
箪笥へのしまい方ですが、下の段には浴衣や長襦袢などをしまい
乾燥している上段になるにつれて高級な着物をおさめましょう
衣類用の箪笥がつくられるようになったのは
江戸時代の比較的初期(1661年)頃で、大阪で製造されたようです
当時箪笥は、当然上流階級だけで、庶民には高嶺の花
庶民には置く場所も無ければ、しまうほどの衣服もありませんでした
火事が多い江戸の庶民は、いざという時に持ち出せる程度の家財道具しかなかったようです
こちらは、上流階級の収納道具
最近では密閉度の高いマンションにいらっしゃる方なども多いかと思います
湿気を除去するものですとか、防虫剤も有効だと思います
しかし、防虫剤は二種類以上は使用しない様にし、直接着物の上に置かず
たとう紙などの上に置きましょう
匂いも強い物を避けて、無臭の物もあるようですので
大切な着物に香りが移らない様にしてあげましょう
きれいな状態で永く着られるように、大好きな着物を大切にしてあげて下さい
きもの着付け 葛飾教室
いそいそきもの
http://isoisokimono.com/