人生の四季は突然にその変わり目を見せるから、誰もがいささか浮き足立つ。
そこで
冬がついに来たな、これから苦労するなと思ったら、冬瓜帆立丼を食べながら、落ち着いて次のことを考えてもらいたい。
不意の逆風程度で浮き足立つな。
マンネリというやつに苛まれはじめると、たとえ裕福であろうが、健康であろうが心の視界がぼやけ始める。
感じる力が麻痺しだし、日々は徐々に色褪せていく。
逆境など比較にならないほどの人生最強の敵、虚無。
虚無を引き寄せるのは感受性のマンネリ化。
見落としていたものを新たに見てやろうとする集中力と、何を見落としていたのか自分に起きた鈍化を見極め、捉えなおす一種の克己心が必要。strong>
力強いこれらの言葉はどんぶり君のものである。
たかがどんぶり茶碗になにがわかるか、と思うなかれ。
ごはん茶碗に比べ品は劣るが、包容力がある。
どんぶり茶碗に言われなくたって、そんなことみんな知ってるだろ、と思うかもしれないが意外に知られていないのではないかと心配になっている…
ちょっとしたつまずきで人生の舞台から降りてしまったり、目標を達成して思い通りに人生が進んでいるはずの人が、絶望的な虚無感に襲われたりしていないだろうか。
衣食足りて礼節を知る、という言葉があるが、衣食足りて希望も満たされそれでもなお生きる意味がわからない、希望がないという人が多いように思う。はっきり口に出して言わなくても、生き方、生活の状態がそうなっている。
イスラム国には元々のイスラム教徒だけではなく、欧米の若者や日本の若者も参加しているようだが、彼らがあえてあのような組織に身を投じるのは、なにかしかを渇望しているのだと思う。愚かであるとか、イスラムは危ないとかいって敵対して大騒ぎをするよりも、自国の若者がなぜそこへ行くのかを真剣に考えるべきではないか。
過激な組織に入るのも、安全な自国で虚無的に生きるのも、本来の使命を果たしていないと言う意味において同じではないのか。
一生を虚しく過ごして、万感悔ゆることなかれ、である。
危険な紛争地帯に行く人たちを、身勝手だ、国益(ってなんですか?と思いますが)を損ねたなどと非難している人がいますが、おじさんおばさんたちもその昔、左翼だ右翼だ安保だべ平連だと浮かれて騒いでましたよね。すっかり卒業して高度経済成長に乗っかって安定してそこにしがみついていますよね。
外国でなんかやりたいって人を非難するヒマあったら、そんな人たちに対抗して今いるその場所でなんかしてくださいよね。何していいかわかんないって?
隣の人に話しかけてみてください。
どんぶり君になりすましているのは、明川哲也という人です。その昔、叫ぶ詩人の会とい うバンドをやっていたドリアン助川さんです。
『なやむ前のどんぶり君』という本です。
そこで
冬がついに来たな、これから苦労するなと思ったら、冬瓜帆立丼を食べながら、落ち着いて次のことを考えてもらいたい。
不意の逆風程度で浮き足立つな。
マンネリというやつに苛まれはじめると、たとえ裕福であろうが、健康であろうが心の視界がぼやけ始める。
感じる力が麻痺しだし、日々は徐々に色褪せていく。
逆境など比較にならないほどの人生最強の敵、虚無。
虚無を引き寄せるのは感受性のマンネリ化。
見落としていたものを新たに見てやろうとする集中力と、何を見落としていたのか自分に起きた鈍化を見極め、捉えなおす一種の克己心が必要。strong>
力強いこれらの言葉はどんぶり君のものである。
たかがどんぶり茶碗になにがわかるか、と思うなかれ。
ごはん茶碗に比べ品は劣るが、包容力がある。
どんぶり茶碗に言われなくたって、そんなことみんな知ってるだろ、と思うかもしれないが意外に知られていないのではないかと心配になっている…
ちょっとしたつまずきで人生の舞台から降りてしまったり、目標を達成して思い通りに人生が進んでいるはずの人が、絶望的な虚無感に襲われたりしていないだろうか。
衣食足りて礼節を知る、という言葉があるが、衣食足りて希望も満たされそれでもなお生きる意味がわからない、希望がないという人が多いように思う。はっきり口に出して言わなくても、生き方、生活の状態がそうなっている。
イスラム国には元々のイスラム教徒だけではなく、欧米の若者や日本の若者も参加しているようだが、彼らがあえてあのような組織に身を投じるのは、なにかしかを渇望しているのだと思う。愚かであるとか、イスラムは危ないとかいって敵対して大騒ぎをするよりも、自国の若者がなぜそこへ行くのかを真剣に考えるべきではないか。
過激な組織に入るのも、安全な自国で虚無的に生きるのも、本来の使命を果たしていないと言う意味において同じではないのか。
一生を虚しく過ごして、万感悔ゆることなかれ、である。
危険な紛争地帯に行く人たちを、身勝手だ、国益(ってなんですか?と思いますが)を損ねたなどと非難している人がいますが、おじさんおばさんたちもその昔、左翼だ右翼だ安保だべ平連だと浮かれて騒いでましたよね。すっかり卒業して高度経済成長に乗っかって安定してそこにしがみついていますよね。
外国でなんかやりたいって人を非難するヒマあったら、そんな人たちに対抗して今いるその場所でなんかしてくださいよね。何していいかわかんないって?
隣の人に話しかけてみてください。
どんぶり君になりすましているのは、明川哲也という人です。その昔、叫ぶ詩人の会とい うバンドをやっていたドリアン助川さんです。
『なやむ前のどんぶり君』という本です。