男女平等ぶっちぎりのアイスランドは女性にやさしくない?

2024年01月30日 | 社労士
アイスランドは“世界で最も男女平等が進んでいる国”といわれ、世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数ランキングで、2009年から14回連続で1位に輝いています。
が、人口が38万人と少なく、国土も北海道よりちょっと大きいぐらいの、最果ての北の寒い国のせいか、日本の政治家や官僚はあまりこの国のことを取り上げないようです。日本国民の知名度も低いし、なんかね~、取り上げても、だから?そんな小国を手本にしてもだめじゃん、とか言われるからですかね。
わたしはアイスランドというと、ミュージシャンのビョークしか知りません。
首都はレイキャビクです。この言葉はたぶんなんとなく知名度高いはず…

そんな北の最果ての国の首相は女性です。
1月中頃の朝刊にインタビュー記事が載っていました。

最初のところに冒頭の、世界一男女平等云々のことが書かれてあったので、きっと育児休業とかすごい手厚いのだろうなー、男性も1年から2年ぐらいはがんがん育休取るのだろうな~と勝手に想像して読み始めました。
が、全然違いました。
まず、そもそも、男性に育児休業が認められたのは2000年とか。ええっ?
日本は1990年代はじめに育児休業法ができたときから男性も対象でしたよ。誰も育休なんて取らないけど。
そして、育休期間ですが、男女ともに6か月間。(;゚Д゚)っつ?短か!!
日本は最初から(たぶん)1年。今じゃ保育園落ちた―――――――――ってなったら半年追加、また落ちた――――――――ってなったら追加で半年。企業によっちゃ3年オッケーよーというところも。

アイスランドって、女性にも男性にもやさしくない国?
日本のほうが労働者にやさしいのか?手厚いのか?

2歳以上のこどもは無条件で幼稚園に入れるみたい…

日本のパパママ育休プラスみたいなのがあって、パパママどちらも育休が6か月間あって、追加の6週間はカップルがどのように使ってもいいのだとか。昔は母親だけが育休を取ると6か月間の制限がある一方、夫婦それぞれが3か月ずつ取ると3か月が追加されるという仕組みで、取るか失うかという選択肢の結果、男性が育休を取るきっかけになったとか。

ええーと、いっぱい育休をもらえる日本は手厚くっていいかんじですが、なんでアイスランドでは女性までがこんなに育休少ないかっていうと、まあ、いろいろ母体の考え方にもよるのでしょうが、なんてったって、男女平等、女も男と同じように、同じ賃金で働くからです。(中国もだね…)

大昔からそうだったわけではなく、あるとき、女性が立ち上がったのです。
女性たちは、「同じ仕事をしているのに、男性と同じ給料が支払われないのはおかしい」と声を上げ、仕事も、家事も拒否したのです。

家事も拒否したってのがいいですね。
家事はとりあえずやるかとかじゃないんですね。

あれやこれやで、今じゃ女性首相がいて、議員の半数が女性なのですね。

詳しい内容はこちらで。
世界一「男女平等な国」アイスランドのヤコブスドッティル首相に聞く

1年前の首相、男性で5人の子どもの育休取った人の話もあります。
5人のパパで育休5回のアイスランド大統領に聞くジェンダー平等「日本にできないはずはない」

家事の拒否…時短とかシェアとか言ってるようじゃだめなんだな。

これがいいかどうかは人それぞれです。
夫の扶養になって少しだけ働きたいとか、子どもが小さいうちはお家にいたいという人には厳しい社会みたいですから…


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