察して、忖度してよの日本社会。お口で言ってよ!

2024年02月28日 | 社労士
ある高齢者の成年後見をしている。
入院している病院の病棟から電話があった。
ベッドの横で転倒したとのこと。
外傷もなく異常はないとのこと。
家族等に連絡する決まりだから連絡したのだとか。
はー、さいですか。
ついでのように、「最近毎日コーラ飲んでる」と言う。
あー、体に悪いな、と思って何か言おうとしたら先に言われた。
「毎日なんでお金けっこうかかります。大丈夫ですかね?」
…先日送られてきた小口出納まだ数万円残ってたような。
大丈夫だと思いますと言うと、「でもけっこうなお金なんですよ」と繰り返す。
コーラ毎日飲んだら3000円ぐらいか?
それよりも、後見人としては高齢者が急にコーラを毎日飲むようになったことのほうが心配なのだが、「ゼロカロリーコーラです。医師の監督下で飲んでますから大丈夫です」だって。
さいですかい。
で?また金のこと言うので、残り少なくなったら事務から入金依頼があるので、その都度まとまった金額を入金してますよ、と伝えたのだが…
あー、はいはい、つまり、カネを入金しろってことか。
翌日ようやく気付いて入金してきた。
察しのいい人や頭の回転の速い人、はしかい人ならそこですぐに、はっは~ん入金依頼か!とわかったであろうが、成績最下位でならした鈍い私ではダメだぞ。
それにつけても。
日本社会は察すること、忖度することがふつーに求められるのだな…
30年ぐらい前、私が就職したような頃は察するのは美徳だったが…
察して察して…そして忖度を求めて日本民族は滅びていく…
30年後は80歳半ば。察する文化は消滅しているだろうから、お口で言えるように、態度で示せるように練習しておかないとな。
保育士時代、3歳未満のちびちゃんたちも言われていたな。かみついたり、叩いたり、泣いたりしたら、「お口で言いなさい!」って。
してほしいことがあったらちゃんとお口ではっきり言わないとね。
私は半日後れで察したけど、30年後の若者や(今
もだぞ)、外国人は永遠に察しないぞ!
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