メールの誤読で予期せぬトラブル、働き方改革どころじゃない…御社もですか!!

2019年10月15日 | 社労士
数学者新井素子の『AIに負けない子どもを育てる』は前作『AI VS 教科書が読めない子どもたち』に続き、仰天の内容でした。

・幕府は1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。

以上の2文は同じ意味でしょうか。

答え、もちろん「異なる」
しかし、中学生の正答率は57%
ある自治体の教育委員会で話したところ、多くの委員から信じられないと言われ、なにかの間違いではないか、成績に関係ないからやる気が出なかったんじゃないか、コンピューターでのテストが不慣れなためではないのかとも言われた。
しかし、現役高校教諭は、学校の定期テストで同じような問題を出したところ、「先生、どうしてこれが間違いなのですか?」と聞きに来る生徒が少なからずいたことを報告し、新井さんの話は真実ですと言った。
国語教師が、意味が違うでしょうと説明しても、でも(キーワードとなる語は)全部あってます。部分点はないのですか?と食い下がるとか。
加えて。
企業の中間管理職から。
上からは生産性を上げろと言われるが、現場はメールや仕様書の誤読による予期しないトラブル続きで働き方改革どころじゃない。

これ他人事ですか?
働き方改革祭実行委員をしながら片腹痛かったのは、まさにこれですぜ。
資格のあるなしじゃござんせん。
どうしたらそんなことに…どこの現場も何がどうしてそうなったのかわからないけど、そんなことになっちゃっていませんか?
人間ですからそりゃ間違えまさぁ。
上記幕府のポルトガル人追放だって、読み間違えもそりゃありまさぁ。
メールの誤読、あって当然。
どうしたら誤読をなくせるか、読み落としを防げるか、対策はたてないといけない。
けど、問題はそうではなく、国語教師に食ってかかる生徒と同様。
明らかに間違ってても、それが間違ってるってどおおおーーーーーしてもわかんない人が信じられないくらいいるんだよ!!!

ちなみに、

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから一つ選びなさい。

グルコースからできているのは、デンプンと(    )である。

1、セルロース 2、アミラーゼ 3、酵素 4、形

東大大学院の院生数人にやってもらったら誰も正解いなかったって。
あ、中国人留学生一人だけ正解だったって。

安心した?東大院生もできないんだ~よかった~って?
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