ハローワークに求職に行き凹むのは社労士だからか

2015年05月02日 | 日記
労働局での仕事に応募するため最寄りのハローワークに行ってきました。

青空の広がる気持ちの良い昼下がりに、相当凹みました。

以前ハローワークを「失業した人が行くとこでしょ?」「ろくな仕事がない」とバカにして行こうとしない若者に対し、偉そうに何を見下してんの!と怒ったことがありましたが、今回紹介状をもらいに行ってよくわかりました。

若者が行くところではありません。

おじさんとかおじいさんが暗い険悪な顔で順番待ちをしているとか、疲れた顔の主婦が必死に職を探しているとか、駐車場がいっぱいだとか、そういうこともありますが、えーっとですね、前途のある若者にとって、敗者の象徴であるハロワは耐えられないところだと思います。

なぜ敗者の象徴のように見えるかというと、職を得るために書類に記載しなければならない自分の情報や(今現在の収入まで書く)職員のまるで子どもに言い聞かせるような話し方や、小冊子に書かれているこれまた子どもに言い聞かせるような心得など…

こういったものが重なると、こんなところに来なければならない自分というのはよほどダメな人間なのではないかと錯覚するに違いない。

うすい桃色のブラウスみたいな服を着た50~60歳のおばさんが労働局に電話をかけている間、もういいですと言って帰りたくなってしまった…

ハロワの職員にしてみりゃマニュアル通りにやってるだけなんだろうけど、こっちは提示された条件でいいから応募してるわけで、夜勤はできるか派遣はできるか、時給はいくらが希望かと聞かれても、「げっ!!けっこう時間かかるな。今度にしときゃよかった…」とうんざりするだけなんです。

この暗い気分はぜひとも分析しときたいです。

私は若者のころからハローワークはよく利用していました。今になって振り返ってみると常に敗者だったんだろうけど、職を得るにはハローワークと思ってました。失業給付をもらいにもよく通いましたし…でもそれほど暗い気分にはなったことがありません。職員の対応にはよくイライラさせられましたが、しかし今回のようなひどい気分には一度もなったことがありません。

今回これほど惨めなひどい気分になったのは、今現在自分が社会保険労務士の資格で開業しているからです。そしてその収入では少ないので労働局でワークライフバランスだかなんだかの啓蒙だかなんだかを手伝う時給1000円ほどの仕事でもって月7万ほどを得たいと思っているのです。そしてハローワークへ行って他の求職者と同様に紹介状を書いてもらうため、「えーっと、お子さんがいるのね?」「就業の場所の希望は?」とうす桃おばさんに赤ちゃん対応されたのが気に食わないのです。

ないつもりでいましたが、プライドがあったようです。

プライドだけが高く稼げないんじゃいつの世もどこの世界でもおはなしになりません。

ただし、相手の立場に立って考えるなら、プライドのない人間などいない、取るに足らないと他人は思っていても本人はそう思っていない。これが当然なのです。

社労士として事業主に接する際、従業員を蔑にしたような態度を取っていないか、専門知識のない事業主を見下していないか、反対に媚びた態度を取っていないか、自らを振り返ってみるいい機会となりました
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