ユングとスピリチュアル

ユング心理学について。

あなたを救えるのはあなた自身だけです。

2024-01-02 23:36:56 | スピリチュアル・精神世界


「あなたを救えるのはあなた自身だけです。
ほとんど不可能に近い状況に何度も追い込まれることになります。
彼らは、ごまかし、見せかけ、強制力を使って、あなたを服従させ、辞めさせ、そして/または心の中で静かに死なせようと何度も何度も試みます。
自分以外に誰もあなたを救うことはできません。簡単に失敗するのは簡単ですが、やめて、やめて、やめてください。
ただ見てください。
あの人達の話を聞いて。
そうなりたいですか?
顔のない、知性のない、無情な存在ですか?
死ぬ前に死を体験したいですか?
あなた以外には誰もあなたを救うことはできません、そしてあなたには救う価値があります。
簡単に勝つことのできない戦争だが、勝つ価値のあるものがあれば、それがそれだ。
考えてみてください。
自分自身を救うことを考えてください。」
- チャールズ・ブコウスキー
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“nobody can save you but yourself.
you will be put again and again into nearly impossible situations.
they will attempt again and again through subterfuge, guise and force to make you submit, quit and/or die quietly inside.
nobody can save you but yourself and it will be easy enough to fail so very easily but don’t, don’t, don’t.
just watch them.
listen to them.
do you want to be like that?
a faceless, mindless, heartless being?
do you want to experience death before death?
nobody can save you but yourself and you’re worth saving.
it’s a war not easily won but if anything is worth winning then this is it.
think about it.
think about saving your self.”
― Charles Bukowski
(Book: Sifting Through the Madness for the Word https://amzn.to/3RIKPLn )


創世記 13章:2~アブラハムと3人の旅人(天使) 

ある日、あなたは誰かと出会い、何か不可解な理由で、他の誰よりもその見知らぬ人に親近感を覚え、最も近い家族よりも身近に感じます。もしかしたら、その人は天使を内包しているのかもしれません。あなたに大切なことを教えてくれたり、危険な時にあなたを守ってくれたりと、何か高い目的のために送られてきたのかもしれません。あなたがすべきことは、彼らを信頼することです。たとえ彼らが痛みや苦しみと手をつないで来たとしても、彼らの存在理由は時が来れば明らかになります。
その人を愛するようになるかもしれませんが、彼らはあなたのものではないことを覚えておいてください。彼らの目的は、あなたを救うことではなく、あなたが自分自身を救う方法を示すことです。この目的が達成されると、後光が消え、天使が体から離れ、その人はあなたの人生から去っていきます。彼らは再びあなたにとって他人となります。
~ ♪ Lang Leav ♪
One day you meet someone and for some inexplicable reason, you feel more connected to this stranger than anyone else . closer to them than your closest family. Perhaps this person carries within them an angel ,one sent to you for some higher purpose; to teach you an important lesson or to keep you safe during a perilous time. What you must do is trust in them ,even if they come hand in hand with pain or suffering the reason for their presence will become clear in due time.
Though here is a word of warning ..you may grow to love this person but remember they are not yours to keep. Their purpose isn't to save you but to show you how to save yourself. And once this is fulfilled; the halo lifts and the angel leaves their body as the person exits your life. They will be a stranger to you once more.
~ Lang Leav ~

「私はかつても今も探求者ですが、星や本に疑問を抱くことはやめました。 私は自分の血が私にささやく教えに耳を傾け始めました。」
― ヘルマン・ヘッセ、デミアン。 エミール・シンクレアス・ユーゲントのゲシヒテ
“I have been and still am a seeker, but I have ceased to question stars and books; I have begun to listen to the teaching my blood whispers to me.”
― Hermann Hesse, Demian. Die Geschichte von Emil Sinclairs Jugend


「無意識は扱いにくいものでも邪悪なものでもありません。それは自然です...美しくも恐ろしいものでもあります。無意識に対処する最良の方法は、創造的な方法です。」
〜カール・グスタフ・ユング。
'The unconscious is neither tricky nor evil It is nature...both beautiful and terrible The best way of dealing with the unconscious Is the Creative Way.'
~ Carl Gustav Jung.

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「天は自ら助くる者を助く」は、西欧故事で、他人の助けを借りずに自分自身で努力する者にだけ、力を貸すことを意味する言葉です。

「Heaven helps those who help themselves.」の訳語で、天は他人に頼らずにひとりで努力する者を助けて幸福を与えるという意味です。

「天は自ら助くる者を助く」は、サミュエル・スマイルズが著書「Self-Help」の中で使った文を、思想家の中村正直が「西国立志編」(1871)で訳して広まったと言われています。


個人が変わらない限り大衆は変わらない。C.G.Jung

その壁が崩れる時が来ます。

2020年12月21日、木星と土星が夜空に整列し、約800年ぶりの「クリスマススター」が誕生します。

あなたを救えるのはあなた自身だけです。


ユング心理学研究会

2024-01-02 15:58:50 | スピリチュアル・精神世界



年を跨いで遅くなりましたが、ユングスタディ報告です。
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12月7日【第10回】
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 今回からは、ユング「チベットの大いなる解脱の書」をテキストに読み進めていきます。
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 ユング「チベットの大いなる解脱の書」(1939年)
  邦訳:湯浅泰雄・黒木幹雄訳『東洋的瞑想の心理学』(創元社)所収
     1983.11(第一版)、2019.1(新装版)
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 「チベットの大いなる解脱の書」はチベット密教の経典で、「チベット死者の書」と同じく、エヴァンス=ヴェンツの英訳によって西洋に知らされました。1939年に英訳が刊行された際に、訳者の依頼によって書かれた心理学的注解が今回のテキストです。このユングのテキストは2部構成で、前半は「東洋と西洋の思考様式の違い」と題された論考、後半は経典の内容に対する注解になっています。
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 ユングは今回のテキストを、東洋と西洋とでの「心」概念の違いについて注意を促すところから始めます。西洋近代において誕生した「心理学」なるものを、西洋とはメンタリティの異なる東洋の「心」の理解に無批判に適用してよいのか、という問題です。
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 このユングの問題提起を理解するにあたっては、改めて西洋思想史を参照してみる必要があります。西洋思想では人間の認識能力を、伝統的に「知性・理性・感性」の三つに区分けして考えてきました。このうち、人間を超えるものを直観してそれと繋がる能力とされる知性が、長らく最高次の能力とされていました。知性の働きに基づいて、感覚や知覚に捉えられる世界を超えた超越的存在や、自然全体の本性や本質を問う「形而上学」こそが、近代までは西洋思想の本流でした。

 しかしカントの批判哲学に至り、「知性」による直観、形而上学的主張は単なる主観的な独断ではないかと疑われ、推論を重ねて事象の洞察に至る論理的能力である理性こそが、最も最上の能力とされるに至りました。このカントにおける哲学の転換以降、知性は感性の素材を一通りの認識としてまとめ上げるだけの機能という位置付けに変わり、日本語の訳語でも「知性」は「悟性」と当てられるようになります。

 さらにカントは、理性の認識における限界をも示し、理性の理解の外にあるものについては何も語り得ないとしています。理性の限界を超えたものについて語ると、そこには主観的な投影が働くので、独断的にならざるを得ないわけです。ユングは批判哲学を「現代心理学の母」と位置付けますが、心理学は、理性の外にある形而上的主張が正しいか誤っているかを検証する手段を持たず、ただそれを「一つの主張にすぎない」とみなすだけです。
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 しかしユングによれば、この批判哲学を経ても、西洋で知性優位の立場が完全に捨て去られることはなく、それゆえに、科学(理性重視)と宗教(知性重視)との争いという新たな西洋の病が生まれます。さらには「裏返しの形而上学」である唯物論も登場します。唯物論者は、人間が認識できる範疇を超えた先に「物質」が存在すると断じているわけで、実のところ、唯物論は形を変えた形而上学にすぎないことになります。
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 こうした経緯をもって、現代の西洋人における「心」は、ただ単に主観的な心理的機能を意味し、宇宙との根源的な結びつきから引き離された個人的存在になっています。ユングは西洋におけるこの状況について、「心というものが生み出した事物や諸存在が生きて動いていたあの不思議な世界に別れを告げたときに、われわれは何かあるものを失ってしまった」、「物体のもつそういう能力がわれわれ自身の側に属するものであり、それらの意味はわれわれの側から投影したものである、ということを理解しなければならなかった」、「近代認識論は、人類の少年時代を抜け出した最後のステップにすぎなかった」と述べていきます。
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 この西洋の状況と対照する形で、ユングは東洋の伝統文化について、西洋の心理学にあたるようなものを持たず、形而上学だけを生み出してきたとします。東洋における「心」は、いまだ宇宙的なものであり、存在一般の本質として普遍性を持つものです。また西洋の伝統では、人間は神に比べてあくまでも小さい存在で、神の恩寵によってのみ救われうる非力なものですが、東洋では人間自身が本来的に神であって、自らを救済することができるとされています。
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 つまるところ、神的なものとの繋がり、あるいは救済のための力を、自らの心の内に認めることが困難であるのが現代西洋人のメンタリティであるということになります。ユングは自身の分析経験を通して、人間の心の奥底にあるそうした力に気づきましたが、この自身の体験と同じものを東洋思想の中に認めているわけです。(ところで現代の日本人は、ここでユングが描く東洋的伝統に属しているでしょうか。それとも、ここに描かれている西洋人の姿に近いでしょうか?)
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 ユングは続けて、「人間は、心に内在する諸傾向の限界を越えて認識することはできない」、そのために「世界の外見や現象形態が、自身の心の状態に大きく左右されている」とします。これまで繰り返し見てきたように、私たちの無意識が外界に投影されることで、私たちの見る世界の姿が形作られています。これは人間が外界を直接には知り得ないがゆえに行われる投影なのです。
 何ものも心的イメージとして現れないかぎり、私たちには知られえない。ゆえに心的存在こそが、われわれが直接に知っている存在の唯一のカテゴリーです。そしてこの心的存在の中にこそ、私たちの「心に内在する諸傾向」、すなわちユングの言う元型の形式が投影されていることになります。
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 図は、高橋澪子 『心の科学史 西洋心理学の背景と実験心理学の誕生』 (講談社学術文庫、2016.9)からの引用で、図2のほうには一部こちらで補足の書き込みを加えています。
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 西洋での伝統的な人間理解は、「霊・魂・体」の三分法によるものと、「心・体」の二分法によるものとがあります。二分法はアリストテレスに由来しますが、近代までの主たる理解の方法は、キリスト教も採用している三分法の方でした。これは、人間の心の働きを、精神的で神聖な「霊」的なるものと、身体と結びついた俗なる「魂」的なるものとで分ける考え方です。
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 しかし16世紀半ばのデカルトの登場により、「心・体」の二分法が広く採用され、学問としては体(物質)を扱う自然科学と、心を扱う意識の科学に分岐することになります。意識の科学は現代心理学の源流であり、ロックなどのイギリス経験論からカントを経て、内観の心理学へと受け継がれ、実験心理学の始まりとされる1879年のヴントによる心理学研究室の設立に至ります。

 しかしこの後、内観の心理学は科学たり得ないとして、1930年台後半に心理学における行動主義革命が起きます。「心」という曖昧な概念を捨て、客観的に観察可能な行動の束のみを取り扱う行動科学は、自然科学の流れに合流していきますが、心を心として取り扱う流れも、臨床心理学などの中に受け継がれていくことになります。

 ちなみに、フロイトの精神分析もユングの分析心理学も、ヴントによる心理学研究室設立と行動主義革命の間となる、心理学史の上での特異な期間に形成されてきました。このことの意味は小さくないかもしれません。
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 つまるところ、現代心理学のパラダイムは「心・体」の二分法にあることになります。伝統的な三分法の立場から見れば、二分法は心の中で区別すべき要素を一緒にしているか、霊なり魂なりの何らかの要素を切り捨てているかに見えるでしょう。現代心理学における「心」が、単なる心理的機能になっている、というユングの指摘は、こうした心理学史の流れの中でも捉えることができます。

 ユングの思想は、基本、三分法に近い立場であって、その意味では現代心理学とはパラダイムを異にしていると言っていいかもしれません。他方、同じ三分法を共有するキリスト教や西洋錬金術などとは親和性があり、それがユングの後期研究の基盤ともなるわけです。



知恵のない力は危険であり、私たちの時代に必要なのは知識よりも知恵です。

2024-01-02 13:22:39 | スピリチュアル・精神世界

「知恵のない力は危険であり、私たちの時代に必要なのは知識よりも知恵です。 知恵があれば、科学によって与えられる力は全人類に新たな程度の幸福を与えることができます。 知恵がなければ、それは破壊しかもたらしません。」
— バートランド・ラッセル、科学的方法の性質と起源、BBC 放送トランスクリプト (1948 年 5 月 27 日)
“Power without wisdom is dangerous, and what our age needs is wisdom even more than knowledge. Given wisdom, the power conferred by science can give a new degree of well-being to all mankind; without wisdom, it can bring only destruction.“
— Bertrand Russell, Nature and Origin of Scientific Method, BBC broadcast transcript (May 27 1948)