るるの日記

なんでも書きます

日本の風俗史 「密通」

2022-09-16 18:25:31 | 日記
男女が密かに情を通じること。特に夫がいる婦人と、夫以外の男性とが通じること。不義、姦通、みそかごと、、である。

日本に儒教的道徳観が中国から入り、その道徳観によって男尊女卑の傾向が強くなる。

さらに近世の家長専制の家族制度が成立すると、夫婦関係においても主従関係的になってきた。

夫は血筋を保つために、妾をかこうことが普通になり、女は女の貞操の価値を説かれ、姦通は妻の犯罪という観念が固定化し、妻が姦通したら、その夫は、妻と姦男もろとも切り殺しても咎めなしとなる。

妻の貞操に対して、夫の貞操という概念はなく、人の妻でない女性と性的関係をどんなに持っても、夫は妻からの離婚の訴えは退けることができた。

これは1947年の日本国憲法施行まで続いた。




日本風俗史 「女敵討(めがたきうち)」

2022-09-16 18:02:08 | 日記
女敵とは、自分の妻と密通した男。
これを殺すのが女敵討であるが、幕府法によると、女敵討した者は死刑に処された。
なぜならば妻敵討は、家の恥辱を公にし、断絶に及ぶと考えたからだ。

しかし女敵討を行った者の家は、断絶に及ぶほどではなかったので、死刑ではなく、本人の退役か隠居くらいでよいとされた。

藩によっては、密男を討ちとめないでは家断絶という制度をもうけたところもある。