るるの日記

なんでも書きます

日本風俗史 「呪詛」

2022-09-17 14:36:08 | 日記
呪詛
おのれにとって不都合な、対立者や敵対者を、まじない呪うこと。本来呪術は不幸や災害を避け、人間の長生きや、生活の安全をはかるため、なされたものであったが、やがて他者を呪うためのものとしても行われた。

養老年間の「賊盗律」には呪詛の罰則が記されている「およそ憎み悪む所ありて、厭魅(えんみ)を造り、符書呪詛を造りて、人を殺そうとする者は、謀殺をもって論じて二等減ぜよ」

729年の勅命には、「厭魅・呪詛して、百物を害い傷つける者あれば、首は斬り、その従者は流す」

厭味(えんみ)→図形や人形などを用いて、他人を害する呪い
蠱毒(こどく)→悪虫を容器に入れて、互いに食い殺させ、呪うべき相手に害を与える
ともに、「不道」にあたるとされた。

日本風俗史 「祓」(はらい、はらえ)

2022-09-17 14:03:25 | 日記
人・物・場所などの、穢れ、汚れ、罪障、災厄などを解除するための行為(呪術)、儀礼。またその際の詞(大祓詞など)をも祓という。

イザナギ命が、その妻イザナミ命の死を悲しんで訪れた黄泉国から帰ったとき、その穢を祓うため、筑紫の、日向の、橘の、小戸の、アハキハラにおいて祈ったとき、成りました祓所の大神・瀬織津姫神、速佐須良姫神などの働きにより、祓を行えば罪という罪、穢という穢はことごとく祓われて、清浄になるとする。

祓の儀礼は、本来穢を何らかの祓具に付けて、それを川に流す。

今日では、ゆうしでにつけた榊を頭上で左右にふるだけで済ませる。