これまで何度か「自分がお留守」という状態
について書いたことがあったのですが、
これについて改めて書いてみたいと思います。
そのことを考えるきっかけになったのが、
先日ある方に、人の話を聞いたり
本を読んだりして影響を受けるのは
あまりよくないだろうか?という趣旨の
質問をいただいたことでした。
最初は、そういう刺激によって
何らかの影響を受けるのは当たり前だろうに、
なぜそんなことを気にするのだろう?
と不思議だったのですが、
ご本人は、それによって
すぐに不快になったり感化される自分に、
何かしら不安というか、不安定さを
感じていらっしゃるのかな、と思いました。
そう言えば、以前も同じような質問を
多分別の方から受けたような記憶があって、
気にされる方もあるのだな、と思ったのですが、
そういうことが気になってしまうのは、
私なりの見解を述べるとすれば、
要は「自分がお留守」の状態なんだろうな
と思います。
どういうことかというと、
誰かの話を聞いたり本を読んだり映画を見たり、
様々な刺激に対して、意識がすっかりその
外側の刺激にもっていかれている瞬間、
自分が空っぽで「お留守」になってるんですね。
だから、その刺激に自分が引きずられている
わけです。
本来だったら、その刺激を受けたことによって
自分の中で生じる様々な感情や感覚を
しっかり認識して受け止めて、
自分はこう感じる。こう思う。
それは嫌だ。これは好ましいなどなど、
自分なりの立ち位置ができるはずなのですが、
自分がお留守で持っていかれてしまっていると、
それができない状態になります。
外界の刺激で自分が一杯で、
主体が曖昧になってしまっているので、
刺激に対するポジション取りが
できないわけです。
人の意見に左右されやすくて
言われたことをそっくり鵜呑みにして
それが自分の考えたこと、意見のように
認識してしまう人も、同様です。
自分がお留守だから、
自分が何をどう感じているかなんて
わかりようもないのです。
その不安定さ、空虚な感じを
質問された方はどこかで感じ取って
これはいけないのではないか?
と思われたのかもしれません。
私の勝手な推測ですけれど。
個人的には、刺激をたくさん受けて、
影響されても良いと思います。
ただ、その刺激に対して
自分はどう感じるのかというところ
から離れないことです。
そこから離れてしまうというのは、
どこか、感覚を閉ざしているのでしょうね。
自分の感じたこと、思ったことを否定し、
信頼していないという在り方のベースが
そこにあります。
自分が刺激によってどんな影響を受けたのか
注意深く精査する目を持ちましょう。
そして、それが自分にとって好ましいなら、
どんどん影響を受けに行けばいいし、
好ましくないなら離れればいい。
主体の意識があれば、そうやって、
自分をデザインすることもできますね。
影響を受けることにいちいち
ビクビクしなくても、そんなものは
いくらでも取捨選択できるのですから
良いも悪いもありません。
好きなように染まれば良いと思います。
自分の本質をより良く引き出すような
染まり方もあれば、それをあまり
生かさないような染まり方もあり、
短所と思えるようなところを補い、
長所に転換していく染まり方も
あるでしょう。
結局、それも自分にとってどうなのかを
自分で判断し、自分で調整するのです。
その自分で判断することに
自信がない人が多いのかな、
とも思いますが、
そこを横着していると、
感性はいつまで経っても身につきません。
失敗も引き受けて、
自分で試してみることですね。
唯一の正解みたいなのを求める人は、
失敗したくないんですね。
けれども、そもそもそういう人は、
自分にとっての失敗の基準すら
あまり考えたこともないでしょう。
ただ、世間的に恥ずかしくないとか、
そんなもんじゃないでしょうか。
自分にとってどうなのかを考えられない人は、
自分がないので、「自分なりの基準」が
持てません。
故に、外側の基準を借りてきて、
自分の「大丈夫」とか「正解」の枠組みを
作ります。
そして、その枠組みの中にいれば安心、
外れてると居ても立っても居られない、
となります。
けれども、それが本当に自分にとっての
「大丈夫」とか「正解」なのかは
別の話です。
大概、ズレているんでしょうけれどね。
頭で、そういうものだから、とか
みんながそうだからとか、
ノウハウ本でそう書いてあったからとか
本当にそれが自分にとっての真実とは
限らないのです。
テレビでそう言ってたからそれが真実だ
とは限らないように。
だから、主体意識を持って
あらゆる外界の情報や刺激を受け取り、
消化していくのです。
今は、特にそういう意識がとても大事
なんじゃないかな~と、
そんなことを思いました。
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について書いたことがあったのですが、
これについて改めて書いてみたいと思います。
そのことを考えるきっかけになったのが、
先日ある方に、人の話を聞いたり
本を読んだりして影響を受けるのは
あまりよくないだろうか?という趣旨の
質問をいただいたことでした。
最初は、そういう刺激によって
何らかの影響を受けるのは当たり前だろうに、
なぜそんなことを気にするのだろう?
と不思議だったのですが、
ご本人は、それによって
すぐに不快になったり感化される自分に、
何かしら不安というか、不安定さを
感じていらっしゃるのかな、と思いました。
そう言えば、以前も同じような質問を
多分別の方から受けたような記憶があって、
気にされる方もあるのだな、と思ったのですが、
そういうことが気になってしまうのは、
私なりの見解を述べるとすれば、
要は「自分がお留守」の状態なんだろうな
と思います。
どういうことかというと、
誰かの話を聞いたり本を読んだり映画を見たり、
様々な刺激に対して、意識がすっかりその
外側の刺激にもっていかれている瞬間、
自分が空っぽで「お留守」になってるんですね。
だから、その刺激に自分が引きずられている
わけです。
本来だったら、その刺激を受けたことによって
自分の中で生じる様々な感情や感覚を
しっかり認識して受け止めて、
自分はこう感じる。こう思う。
それは嫌だ。これは好ましいなどなど、
自分なりの立ち位置ができるはずなのですが、
自分がお留守で持っていかれてしまっていると、
それができない状態になります。
外界の刺激で自分が一杯で、
主体が曖昧になってしまっているので、
刺激に対するポジション取りが
できないわけです。
人の意見に左右されやすくて
言われたことをそっくり鵜呑みにして
それが自分の考えたこと、意見のように
認識してしまう人も、同様です。
自分がお留守だから、
自分が何をどう感じているかなんて
わかりようもないのです。
その不安定さ、空虚な感じを
質問された方はどこかで感じ取って
これはいけないのではないか?
と思われたのかもしれません。
私の勝手な推測ですけれど。
個人的には、刺激をたくさん受けて、
影響されても良いと思います。
ただ、その刺激に対して
自分はどう感じるのかというところ
から離れないことです。
そこから離れてしまうというのは、
どこか、感覚を閉ざしているのでしょうね。
自分の感じたこと、思ったことを否定し、
信頼していないという在り方のベースが
そこにあります。
自分が刺激によってどんな影響を受けたのか
注意深く精査する目を持ちましょう。
そして、それが自分にとって好ましいなら、
どんどん影響を受けに行けばいいし、
好ましくないなら離れればいい。
主体の意識があれば、そうやって、
自分をデザインすることもできますね。
影響を受けることにいちいち
ビクビクしなくても、そんなものは
いくらでも取捨選択できるのですから
良いも悪いもありません。
好きなように染まれば良いと思います。
自分の本質をより良く引き出すような
染まり方もあれば、それをあまり
生かさないような染まり方もあり、
短所と思えるようなところを補い、
長所に転換していく染まり方も
あるでしょう。
結局、それも自分にとってどうなのかを
自分で判断し、自分で調整するのです。
その自分で判断することに
自信がない人が多いのかな、
とも思いますが、
そこを横着していると、
感性はいつまで経っても身につきません。
失敗も引き受けて、
自分で試してみることですね。
唯一の正解みたいなのを求める人は、
失敗したくないんですね。
けれども、そもそもそういう人は、
自分にとっての失敗の基準すら
あまり考えたこともないでしょう。
ただ、世間的に恥ずかしくないとか、
そんなもんじゃないでしょうか。
自分にとってどうなのかを考えられない人は、
自分がないので、「自分なりの基準」が
持てません。
故に、外側の基準を借りてきて、
自分の「大丈夫」とか「正解」の枠組みを
作ります。
そして、その枠組みの中にいれば安心、
外れてると居ても立っても居られない、
となります。
けれども、それが本当に自分にとっての
「大丈夫」とか「正解」なのかは
別の話です。
大概、ズレているんでしょうけれどね。
頭で、そういうものだから、とか
みんながそうだからとか、
ノウハウ本でそう書いてあったからとか
本当にそれが自分にとっての真実とは
限らないのです。
テレビでそう言ってたからそれが真実だ
とは限らないように。
だから、主体意識を持って
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