徒歩日本二周目(≧∇≦)只今関東地方!

昨日は今日の物語 今日の後に今日は無し…

屋上風呂

2013年07月16日 | 日記
そのお婆さんが勧めてくれた温泉は
とある絶景屋上風呂
しかし調べてみるとその場所は
女性専用風呂だった(確かに絶景だ)

僕にとってのそれは嬉しい誤算だが
世の中の規律は
そんな僕を決して許さないだろう…

半殺しにされ切り刻まれるその前に
ここらでドロン致します…

逞しい人々…

2013年07月16日 | 日記
火口から上がる白煙は
街復興のシンボルとなりました…
観光客がいつも湖側ではなく
山側の白煙に見とれていました…
これに気づいた住民達は
火山ガイドを始めましたのお話…

しぶとく図太く図々しくそれは
少しも恥ずかしい事ではない…
立派な人々だと思う…

あの日の口約束…

2013年07月16日 | 日記
ある避難所にお邪魔した当時
新聞社のヘリコプターから撮影された
温泉町の航空写真が張り出された…

それをずっと眺めていた高齢の女性が
御自宅の無事を確認出来た嬉しさに
自分の家があったあったと
僕の腕を掴んで喜んでいた事がある…

僕はその時その人に
噴火がおさまったら温泉入りに来ると
我ながらいい加減な口走りをしたが
その日から
随分と時間がかかってしまったにせよ
口約束を守る事が出来た…

あれから12年…
相当時間がかかりはしたが
他にも守らなければならない口約束が
富士山ぐらい山ほどある…

噴火の痕跡(八)…

2013年07月16日 | 日記
洞爺湖のほとりに暮らすお婆さんは
終戦前の噴火から数え
これまで三度の避難を経験している…

然しそれでも
余所へ移る気はさらさら微塵も無く
居間から毎日眺める湖畔と中島
更にその先には毎日違う顔を見せる
後方羊蹄の美麗なる姿…
その風景を
どんな庭園美にも勝ると自慢する…

噴火の痕跡(七)…

2013年07月16日 | 日記
風に吹かれる微かな白線も
草の広がる
アスファルトのほころびも
かつての道の僅かな痕跡は
全て自然に還ろうとする…

火山灰の上には雑草が茂り
小さな虫達が暮らす風景
悲しむ人間を余所に
その山影は
本来の姿へとただ戻りゆく…