今年は住宅地によく熊が現れました。
人間の住む場所と熊の住む場所の境目が、はっきりと線引きされていたわけではないと思いますが、熊がちょくちょく現れると、見えないぼんやりとした境目というのを意識します。
その境目を飛び越えるように、角の生えた立派な鹿が現れたという話を知り合いから聞きました。
車を運転してた時に突然現れたそうです。
うらやましい。
運転席の彼の視線の先に見える鹿が、話を聞いてる僕にも一瞬見えた気がしましたよ。
直接鹿と遭遇した人の話は、テレビのニュースとは違うね。
僕の想像では驚きと感動の分だけ、実際の鹿の二倍ぐらいの大きさになってますが・・・。
テレビというと、最近の子供はテレビを見ないと聞きます。
どれだけ見ないのかは知りませんでしたが、鹿と遭遇した彼の話によると、全く見ないんそうですよ。
彼はお父さんだったんです。
お父さんの目から見た、ネットばっかり見てる子供たちの姿。
何となく耳にしてた事が、鹿の話と同様に、驚きとともに見えた気がしました。
そういえば、鹿が増えたのは狼がいなくなったからだという話も聞くけれど、本当はどうなんでしょう。
北海道の狼は、絶滅してしまったんでしょうか。
「寒いね寒いね」言いながら歩いて、バス停で別れました。
家に着く頃に雪がちらついてました。
寒いわけです。