タクシーに乗ったら、運転手にマスクをつけてくださいと言われましてね。
僕の前に乗ったお客さんが感染してたかもしれないから、僕のためを思ってマスクをつけてくださいと言ってくれたみたい。
タクシーの中は運転席と客席の間にビニールシートが垂れてる。
バスの場合はさらに運転席の背の壁の後ろの席に、ロープが張られていて座れなくなってます。
ずーっと何ヶ月もロープが張られっぱなし。
タクシーはそんなことしたら、客が乗る場所がなくなっちゃうからね。
「窓を開けてますが、暖房をつけてますから」と言うしね。
こっちは別にタクシーで感染したって、タクシー会社に苦情の電話をかけたり訴えたりしませんよ。
ただ運転手が怖がってるのが伝わってきたので、「あいよ」ってすぐマスクをつけましたよ。
ええ、一応マスクはポケットに入れて持ち歩いてるんですよ。
外を歩いている時やカラオケで歌ってる時はマスクはしませんけどね。
それにしてもタクシーの運転手もピリピリして気の毒だね。
ピリピリといえば、歯科やカラオケ店でも検温があったな。
そんな風邪を引いて熱が出てる時に、歯科やカラオケ店になんか行かないよって。
そうだ。
20年前の話しなんだけど、取材でイタリアに行った時に案内してくれた方が街の中で涌き水が出てるところを教えてくれたんですよ。
飲めますよっていうのね。
どうします?
一緒に取材にきてた人たちは無言になってしまいました。
僕だけペットボトルに水を汲んであとで飲みましたけど。
イタリアにきたら炭酸水ばっかり飲んでたので、美味しかったですよ。
もしかしたらお腹を下していたかもしれないけどさ。
でも、案内してくれた方が日本人でね。
前日に案内してくれた方のお母さんだったと言うこともありましてね。
僕が涌き水を飲もうと思った理由としては、それだけで十分でした。
だってお腹を下したって大した事じゃないじゃない。
そんなことない?
新型コロナだってねえ。