黄昏人生徒然日暮らし

人生黄昏時になり今を大切に、趣味の仏像彫刻・歌声・写真・散策・読書・日記・フォトチャンネルを徒然なるままに掲載します。

増えている接客山観光寺とは

2017-06-08 | 寺社
横浜生まれの作家大佛次郎氏が、昭和44年神奈川新聞のエッセイの中で、京都大原三千院での喧噪を嘆き「今の京都は、どこへ行っても接客山観光寺」となっていると不快感を表し嘆いており、なるほどその通りと思いました、まさに言い得て妙です。

今では、観光最優先の寺院は京都ばかりか全国に広がり、鎌倉でも「接客山観光寺」と名前を変えたほうが似合うお寺は多いと感じます、さぞかし喧噪に仏様も眉をひそめていることと思います。

入山料・拝観料さえ徴収できれば、境内で騒ごうと駆け回っても注意もしないこと自体、観光寺と言われても当然です、こういう寺院には足が遠のき、静かな寺院をさがして心を癒しています。

鎌倉には「建物内私語厳禁」の季節曜日限定で開放しているお寺もあり、いたるところに「私語厳禁、おしゃべりは外で」との張り紙がしてある反面、「静かにゆっくりお過ごしください」との張り紙もあり騒いでいると注意をする寺もあります。

地方のお寺でも「飲酒者・大声を出す人入山禁止」「ペット禁止」「禁煙」「マナーの悪い写真客の立ち入り禁止」「参拝ではない写真・スケッチ目的お断り」としている寺院もあります。

寺離れが進み・俗名・直前葬が増えている現実もあり、寺院が金儲け最優先にしていると寺院の本来の存在意義が薄れ、真摯な参拝客ではない観光客のためのテーマパーク化することを危惧しています。


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