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ウィーン国立歌劇場「フィデリオ」のストリーミング鑑賞

2025年02月03日 | オペラ・バレエ

オットー・シェンク演出の「フィデリオ」をウィーン国立歌劇場のオットー・シェンク追悼無料ストリーミングで鑑賞した、2016年1月14日の公演、日本語字幕あり、約2時間30分

無料ストリーミングと言ってもコストはかかるので映像の中でOMV(オーストリアの企業)とLEXUSのCM映像が流れていた、OMVはメイン・スポンサー、LEXUSはジェネラル・スポンサーと最期のエンドロールに出ていた

指揮者/ピーター・シュナイダー(Peter Schneider、1939、墺)
演出/オットー・シェンク

出演
フロレスタン/クラウス・フロリアン・フォークト(Klaus Florian Vogt、1970、独)
オノーレ/アンジャ・カンペ(Anja Kampe、1968、伊)
ドン・フェルナンド(大臣)/ボアズ・ダニエル(Boaz Daniel)
ドン・ピサロ(刑務所所長)/エフゲニー・ニキーチン(Evgeny Nikitin、1973、露)
ロッコ(看守 )/スティーブン・ミリング(Stephen Milling、1965、デンマーク)
マルツェリン(ロッコ娘)/ヴァレンティーナ・ナフォルニタ(Valentina Nafornita、1987、モルドバ)
ジャキーノ(門番)/ヨルグ・シュナイダー(Jörg Schneider)

鑑賞した感想を述べたい

  • シェンクの演出であるが、この演目については少し不満が残った、フィデリオの第1幕と2幕の大部分は刑務所内、フロレンスタンが閉じ込められている独房が舞台なので暗い、特に独房の場面が暗すぎたのではないかと感じた、これでは観客席からはほとんど歌手が見えないと思われる、今まで観た他の演出家のフィデリオではどうだったか覚えていないが、歌手だけはほのかな明かりでしっかりとわかるように照らしていたのではないか
  • 第2幕ののフィナーレは、大臣が人民と共に刑務所に入ってきてフロレンスタインの解放を喜ぶ場面、外から青い空の明かりが存分に入り込んで明るい将来を示すような開放的な場面となるので、その正義が勝つ明るい雰囲気をことさら強調するために前場の独房内の場面は必要以上に暗くしたのかなと思った

  • 歌手陣は知らない歌手ばかり、主要な登場人物はみんなよかったが、ロッコの娘のマルツェリンを演じたヴァレンティーナ・ナフォルニタだけはあまり声量が豊かではなく、この日の調子はイマイチだったのかなと思った
  • フロレンスタンについてだが、独房に2年も閉じ込められろくに食事も与えられていないにもかかわらず、フィデリオが身を張って救出すると突然、声量豊かに歌い出すというのはどうなのかなと思った、そこは演劇だから良いのでしょうが、何か工夫が必要だなと感じた

  • ベートーヴェンの音楽とオペラの内容は最後の大臣が来るまでの全体の3分の2くらいは退屈で変化の乏しい感じがしたが、フィデリオが自分はフロレンスタンの妻であることを名乗って以降が劇的な展開となり、音楽的にも非常に良い感じになるのが対照的だなと思った

楽しめました

さて、昨日は節分、もう小さい子供もいないので豆まきはしなかったが、恵方巻とイワシを買ってそれぞれ昼食と夕食に食べた