日比谷近辺に来たついでに西新橋の喫茶店「草枕」に久しぶりにに寄ってみようと思った、ここは新橋から霞が関ビルに伸びる大通りにひっそりと面している、外から見ると喫茶店とはわからない知る人ぞ知る店だ、店名は漱石の草枕に由来している
中に入ると内部は奥に向かって縦長となっており、手前にテーブル席、奥にカンター席がある、カウンターの中は調理場となっており、カウンターにはレコードプレイヤーが置いてある、かかっている曲のアルバムはカウンターに立てかけてある
12時過ぎの昼時に入ったからかけっこうお客さんが入っていた、確か食事はなかったと思うので純粋に喫茶を楽しむ人が来ている、店内は薄暗く、落ち着いた雰囲気となっている、まさに谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を地で言っている感じだ
かかっている曲はクラシック音楽だ、この日は何かオペラがかかっていたが手前のテーブル席に腰かけたので確認できなかった、クラシックがかかっているが会話は禁止ではなく、けっこう大きめの声を出して話している人もいた
コーヒーは濃いめ、薄めなどの種類があり、「ふつう」700円をたのんだ、夜はお酒も出すようだ、店内には本がいっぱい収納してあり、読むこともできる、カウンターの上にも文庫本がびっしりと置いてあるのは印象的である
店は中年のご夫婦二人でやっているようだ、ていないな対応で好感が持てる、この日は後に映画鑑賞が控えていたので1時間程度で切り上げた
ご馳走様でした、また来ます