No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

真夏の栃木路(終)~岩下の新生姜!!

2022-08-21 | 街:栃木









この夏の旅、最後に訪れたのは「岩下の新生姜ミュージアム」。最初に断っておくと、多くのお子様で賑わう場所をガチのカメラで撮るのも気が引ける。コンパクトカメラのGRⅢで撮影した。それ自体は良いが、「ポジフィルム調」というモードで撮ったら、ピンクに染まった館内の毒気にやられ、色が破綻してしまった。まるでトイカメラで撮ったような写りになった。大人しくiPhoneで撮ることが正解だったようだ。RAWでは撮っていないので、不本意ながらこのままいく。

なんだか怪しげなこのミュージアム。いけない雰囲気も漂うが、岩下食品の公式ショップである。館内ではお子様たちが洗脳され、「岩下のぉぉ~新生っ姜ぁああ♪」と歌いまくっている異空間だった。新生姜2袋ほかをお土産に購入した。嗚呼、旅は終わってしまった。家に戻ってから、新生姜をポリポリ食べながら日本酒を呑み、短い夏を振り返っている(完)。

GRⅢ(ポジフィルム調)
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真夏の栃木路⑤~出来過ぎた町並み

2022-08-20 | 街:栃木









栃木市は「蔵の街」と呼ばれる。そのイメージの多くは、前回掲載した巴波川沿いの景観に代表される。水路のような河と黒壁の商家。県名と同じ名の都市としては(県庁所在地ではない)、あまりにしっとりと静かである。町並みの方も大体同じ感じで、古い蔵造りの商店が建ち並ぶ。倉敷とか佐原に近い町並みである。もう少し大きな町の一角に景観保護された町並みが残っているに違いない。そう思っていたので、予想外だった。出来すぎの感のある町を歩き、これは1時間立ち寄りましたというレベルでは、どうにもならないと悟った。前記事同様、観光と視察でオーケーとしよう。

X-PRO3 / XF23mm F2R WR


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真夏の栃木路④〜とちぎ蔵の街(モノクロ水路)

2022-08-19 | 街:栃木







冴えない夜を過ごした栃木・佐野の夜。翌日は栃木市まで移動した。茨城の古川とか、他に行きたいところもあったが、栃木は「いつか行かなきゃ」と何年も前から思っていた場所だ。佐野からは僅か20kmほどの距離だから、このチャンスに立ち寄ってみることにした。似たような場所としては、以前に千葉県の佐原に行ったことがある。その際は期待値が上がり過ぎてしまい失敗した。観光地として良い場所が、写真撮りにとって良い場所とは限らない。佐原の時は「撮るぞ!」という気持ちが軽くいなされ、ガッカリ感が強かった。今回の栃木は「視察と観光」くらいの気持ちでいき、積極的に弄んで頂くことにした。ここはコレで良い。そういう潔さも必要なのだ。

X-PRO3 / XF23mm F2R WR

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真夏の栃木路③〜真夏のつるべ落とし

2022-08-17 | 街:栃木







強烈な西陽を浴びながら、寂しい佐野駅前を歩き回る。そうこうする間に、日が暮れてきたと思えば、あっという間に暗くなっていく。写真は撮れても、食事の店が見つからない。独りであればそれは大した問題ではない。だが繰り返しになるが、今回は家人と一緒である。日が暮れるよりも急速に、家人の機嫌が悪くなっていく。冷静さを欠いた僕は、あろうことか「養老の滝」に入店してしまう。「養老の滝」が悪いわけではないが、何もわざわざ栃木県まで来て・・・。それでも生ビールを飲んで家人の機嫌も回復した。嗚呼、やはり街歩きは一人ですべきだな、改めて思った。店を出ると辺りは真っ暗で、それまで見つからなかった飲食店が簡単に見つかった。時すでに遅しである。この後、別の店で「佐野ラーメン」を食べたのは、数日前掲載した通りである。何だか冴えない夜だったけど、佐野駅前の町並み写真を撮ること、そして佐野ラーメンを食べること。ふたつの目的は一応達成した。

X-PRO3 / XF23mm F2R WR
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真夏の栃木路②〜佐野駅前・斜陽の町並み(昼)

2022-08-16 | 街:栃木











ホテルから佐野市役所の近くまで、タクシーで移動した。あとは勘で歩き、こんな所に出た。他に歩いている人の姿は殆ど見ない。夏季休暇だからか、元々そうなのか、酷暑のせいか、さっぱり分からない。繁華街らしき通りの写真を撮りながら、ついでに夜にご飯を食べるところを探したけど、それらしき店は中々見つからない。侘しさと情感が入り混じったような町並みが堪らない。だが、何度もいうが今回は家人と一緒に歩いている。強烈な西陽が当たり、眩しいうえに顔が熱い。家人は早速むくれだし、「いつまでこんな所を歩くのか」とか「美味しいものを食べれそうな店が見当たらない」とか文句ばかりである。僕が歩く町なのだから、少しくらい想像できそうなものだが・・・。「どこかで珈琲でも飲んで待っていれば?」と提案したが、そういう店も見つからないので、そのまま歩き続けた(続く)。


X-PRO3 / XF23mm F2R WR
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真夏の栃木路①〜恩讐の彼方に佐野ラーメン

2022-08-15 | 街:栃木
<その1:昼食を食べた佐野屋さん>

<ちぢれ麺は自家製のようだ。夜も別の店で食べる予定なので餃子は断念した>

<その2:佐野青竹手打ち・大和さん。20時閉店の店で、この時点で19時20分。看板は消灯され、整理券を持った人しか入店できない状態。無念>


<その3:大和さんの横にあった「たこ八さん」。大衆割烹店のようで人気店のようだ。でもラーメンはどうなんだろう?。他に選択肢はなく、入店した>

<出てきたラーメンは結構美味かった。佐野名物いもフライと生ビールもいただき、思いのほか充実した>



「真夏の北関東遠征シリーズ」の続きだけど、ここからは栃木編なのでタイトルを変えた。この夏休みの外出は家人との旅行でもあり、一定の妥協を強いられる日程となった。まず家人はスバルの群馬本工場の前で写真を撮りたいと言い、次に栃木の佐野アウトレットで買い物をしたいという希望だ。他にも距離感と時間感覚の狂った希望があったが、流石にそれは却下した。実は2019年の夏休みにも佐野アウトレットに行っている。ホテルも同じところに泊まりたいという。いや他に行っていない場所は沢山あるし、そんな時間があるならもう少し群馬の奥に進むとか、茨城方面に進路変更するとか、やりようがあるのではないか。事前調整で利害は対立し、意見は紛糾した。

最終的に僕が折れて、再び佐野市に泊まることになった。実は前回来た時に「やり残したこと」が二つあったからだ。一つは佐野ラーメンを食べること。幾らでも食べることができると思っていたが、タイミングを逸してしまった。佐野ラーメンの店は比較的早く営業を終了する。夜になってホテルから歩いて行ける場所に佐野ラーメンの店は中々見つからなかった。かろうじて見つけた店で念願のラーメンを食べたが、実はそれは新潟越後のラーメン屋さんであることを後で知った(しかも新潟で何回か行ったことのある店だった)。ちなみに、もう一軒見つけたラーメン屋は「山岡家」だった。次の日に東北道の佐野SAに併設された佐野ラーメンの店で食べようとしたら、労使紛争による従業員のストライキ騒動(覚えていますか?)で、店は休業中という「落ち」までついた。佐野ラーメンを食べようとすると、次から次に障害が立ちはだかり、難攻不落のようだった。だから今回、佐野ラーメンを食べるというミッションのリベンジを成し遂げようと思った。なお、もう一つのやり残したことは、2019年の訪問時には佐野駅前の町並写真を撮ることが出来なかったことだ。こちらは何かの祭りのようなイベントを開催中で、クルマを駐車することができなかったのだ。こちらも明日リベンジした写真を掲載したい。佐野ラーメンについては、やっと勉強できたので、もう一度挑戦したいのが、正直な想いだ。

追伸:素人とはいえ、町の写真撮りを名乗りながら、2回連続でiPhoneの食べ物写真。申し訳ない。

iPhone13 PRO

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この夏の忘れ物~②薬屋と煙草屋の今昔物語

2019-09-09 | 街:栃木







夏の忘れ物シリーズ、つまりはこの夏のボツ写真。第2回目は、栃木県足利市の光景。両雄並び立つとは、このことだ。薬屋さんと煙草屋さんが並んでいる。元々は薬屋さんが繁盛し、その後煙草屋が盛り返す。昔は誰も煙草を吸った。健康志向で煙草の人気が無くなり、勝負あったかと思えば、薬屋さんもドラッグストア人気にやられてしまった。もしかすると、ドラッグストアで売っている洗剤などの雑貨、菓子飲料などは、煙草屋でも売っていたかもしれない。その二つを郊外のドラッグストアが独占してしまった。並んだ二つの店は、昔を思い出し、語り合っているようだった。


X-PRO2 / XF23mm F2.0R WR
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足利裏路地(アシカガノウラロヂ)

2019-08-17 | 街:栃木








栃木県足利市は、かの室町幕府を開いた足利氏の発祥の地と言われる。将軍にまで上り詰めた足利氏一族だが、その直系は室町幕府と共に15代で終焉を迎えたという。その枝系の子孫の中に、好き者の風流人の一家がいた。その家系は代々、足利の地に住み続け、町並み整備の仕事を続けてきた。人知れず市井に住む彼らは、「足利裏路地」の異名を持ち、現在の香ばしい足利の路地通りの基礎を築いたそうだ。現在でも、その素性や本名などは全く知られておらず、足利最大の謎と呼ばれている。なんてね。

X-PRO2 / XF23mm F2.0R WR

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まだそこに残る昭和の劇場通り

2019-08-14 | 街:栃木






大都市圏は別にして、地方で映画を見ようとすれば、大抵はシネマコンフレックスに行くことになる。昔ながらの独立系の映画館は絶滅寸前だ。数十年前までは、小さな町には小さな映画館が、大きな町には大きな映画館があった。今回の写真は、栃木県足利市の「劇場通り」のものである。20年前に廃館した「旧・足利東映プラザ」の建物が残る。建物だけではない。「劇場通り」と書かれたアーケードも、そのまま残っている。これだけの雰囲気だから映画のロケ等にも使われているらしいが、見学施設ではなく、単なる廃業映画館であることに意味がある。昭和の文化遺産と言ってよいと思う。はるばる秋田から片道約500km、それを一泊二日の無理な日程で訪れた価値があった。

X-PRO2 / XF18mm F2.0R  ,  XF23mm F2.0R WR



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佐野ラーメンを巡る二つの誤解

2019-08-13 | 街:栃木
お盆休み恒例の一泊二日弾丸ツアーに行ってきた。諸事情あり、お盆休みは一泊二日が限度なのである。今後、随時掲載することなるが、写真は今回の目的の一つである「佐野ラーメン」。僕はてっきり、佐野ラーメンは「ラーメンの鬼」と謳われた佐野実氏の系統のラーメンかと思っていた。佐野実氏の作ったラーメンは、確かに「佐野ラーメン」と言われることもあるが、横浜のお店であり、今回行った栃木の佐野市のラーメンとは無関係とのことである。知らなかった。

そして、もう一つの勘違い。初日の夜に「佐野ラーメン」を食べに行った。餃子やチャーシューを肴に生ビールで乾きを癒し、頃合いを見て啜ったラーメンは、とても旨かった。それが秋田県内にも店舗があるチェーン店で、佐野ラーメンの店ではないことは後でしった。しかも、秋田県内の店には何度か行ったことがあるとは・・・。写真の店で食べれば良かったと後悔した。


LEICA M MONOCHROME(CCD) / SUMMICRON M35mm ASPH
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