オークションでカメラ関係のものを2つばかり処分した。もう自分の家にお宝なんかないと思っていた。お宝はなくても思わぬ利ざやを稼ぐことができた。家の中の不用品を再度チェックしようと思った次第である。今回の処分は以下の通り。
一つは上段のMamiya RB67である。6x7版で撮影できる大型カメラだ。むかしカメラのキタムラでたたき売りされていたものだ。確か2万円のものを試しに値切ってみたら、1万5千円になったのだと思う。その店にはRB67が4〜5台並んでいたので、写真館などが一斉処分したのかもしれない。普通のフィルムカメラと一線を画する 120フィルムの描写。素晴らしい描写だけど、田舎故にフィルム撮影は困難となってしまった。しかも無駄に大きなカメラなので、防湿庫の中で広大な空間を占有している。最後に使ったのは2〜3年前の話だ。壊れる前に処分することにした。買ったときの3倍くらいの価格で売れた。
もう一つは下段、コンタックスの小型フラッシュ(ストロボ)TLA200。フィルムコンタックスの最終型(N1)を購入したのは20年以上前である。その時に同時に買った。本当はTLA360という本格的な機種が欲しかったが、フィルム一眼レフにフラッシュを使うことは殆どないので、小さい方にした。訳ありの事情があり、メーカー希望小売価格の90%引きで買った。多分2000円台だったと思う(TLA360の方は5万円くらいだった)。案の定、試し撮り以外に使うことはなく、新品のような状態でストックしてきた。先日、ふとオークションページを見ると、同じ型のフラッシュが6万円くらいで出品されていた。「馬鹿じゃないの?。こんなのいいとこ2千円だろ?」と思って調べると、TLA200は価格が高騰していることが分かった。大体6万円前後が相場だ。そんな馬鹿な・・・。高かったTLA360の方は4〜5千円が相場なのに・・・。別のフィルムカメラ(コンタックスGシリーズ)が若者や海外で人気となり、それにぴったりなフラッシュの方が人気だということだ。そもそも使っていないし、これからも使う予定はないので、早速出品した。自分でも驚く価格で、あっという間に落札された。
とはいえ、この泡銭で別の機材を〜、とは考えていない。次の旅の費用にしたいと思う。何十年も悩まされた物欲が、僕のなかで薄れつつある。