No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

函館トリップ(終)〜点から線へ

2023-06-05 | 街:北海道








<おまけ=道の駅で買った土産>



通常の帰路はこうだ。函館駅から函館ライナーで新函館北斗駅へ移動する。函館北斗駅から新青森駅まで北海道新幹線で移動し、その後は奥羽本線(特急あり)で秋田方面へ戻る。行きは、この逆のルートを使った。最も無駄のないルートである反面、これだと移動が点から点へとなってしまう。時間的に途中下車をすることが困難なのは分かるけど、何か味気なさが残る。わざわざ北海道まで来たのだから、少しだけでいいから他の町も見てみたい。

そんなわけで帰路は、「道南いさりび鉄道」で木古内駅まで移動することにした。木古内駅は北海道新幹線も停まる駅だ。周辺を少し歩いた後、北海道新幹線に乗ろう。ちなみに窓口で清算したところ、新幹線特急代金が一区間割引になった。その割引分と道南いさりび鉄道の乗車券が相殺されるくらいだった。料金も得ではないし、時間も掛かる、便利にもならない。それでも海沿いを走るこの鉄道に乗って良かったと思う。木古内の駅前は新幹線駅開業により、すっかり再開発されている。Googleマップのストリートビューでは、まだ古い町並みを見ることはできる。実際にはそれはすっかり消えてしまった。代わりに駅前には、綺麗な道の駅が出来ている。道の駅は変に小洒落ていて、正直風情はなかった。レストランはイタリアンだった。寂しくはあるが、それで良いのだと思う。函館に来る観光客が木古内に立ち寄るとは思えない。地元、順地元の方の利用がメインとなるだろう。そして時には僕のように立ち寄る観光客だっているだろう。そんな姿を見ただけでも、ここに立ち寄った価値はある。なにはともあれ北海道への往復を果たしたことが成果である。(終わり)


GRⅢ
iPhone 13 PRO



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函館トリップ④~旅先の朝の空気

2023-06-04 | 街:北海道












泊まったホテルのチェックアウトは、特典により午後1時(13時)だった。朝の街を散歩して、朝市で早めのランチを食べて、ついでにビールなんかも飲んじゃって、それでも余裕がある勘定である。でも僕は帰路の鉄道の関係で、そんなにのんびり出来ない。午前8時前にはチェックアウトして、最後の散歩をしながら駅を目指す。その時間の函館の町は空いていた。薄曇りで霞んでいるようでいて、不思議と眩しい光を感じた。今回は荷物を大幅に軽量化している。荷物(リュック)を持ったまま歩い、最後の時間を楽しむ。函館の時間もこれで終わりだと思うと、朝の光も切なく見えた。旅は次回で終わりです。

LEICA M10 MONOCHROME / Summicron M35mm ASPH
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函館トリップ③~食べ物写真の憂鬱

2023-06-03 | 街:北海道











今回もアルコールを解禁した。生ビール中x1、札幌クラシック中瓶x1、日本酒ぐい吞みx1(昼間にラッキーピエロでも生ビールを別途飲んだ)。昼間の分を除けば、大体2合相当。全然足りないし、寂しい限りだけど、今はこれくらいで我慢しよう。独り旅の夜に彩があっただけでも喜ぼう。居酒屋を出ると、近くにラッキーピエロ(昼間とは別の店)があった。席は空いてたけど、流石に断念した。雨上がりの倉庫街(モノクロ)と港は良い雰囲気だった。別の店でもっと呑みたくなるので、早々に撤収した。当然ラーメンなんかも食べずに宿に戻った。

・・・。すいません。自分の旅日記でした。それにしても僕の食べ物写真は酷い、我ながらそう思う。家人と旅行に行った際などは、食べ物写真は任せているほどだ。面倒なのと酒が入るのとで、写真を撮ることがどうでもよくなってしまうのだ。今後は改善したい。

(追伸)
翌朝、ホテルで函館名物、豪華朝食バイキングを食べた。好きなだけ盛ることのできるイクラが旨かった。盛り付けが汚いうえに、写真も酷かったので掲載できない。本当に改善しよう。

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函館トリップ②~坂の上のカメラ

2023-06-02 | 街:北海道



函館に行けば誰もが行く八幡坂。今回も行った。ちなみに前回来た時も行った。上段はレンズ交換式のライカ、下段は小さなコンデジのGRⅢで撮った。パソコンの画面で仔細に見れば上下2枚の描写の差は明確で、ライカの方が圧倒的に良い。GRの方は「ハイコントラス白黒」という割り切った描写モードなので、当然ではある。

ところがブログ程度の大きさ(画質)であれば、その差は大したものではない。むしろGRで撮った写真の方が良く見える。今後、小さなGRⅢだけ持って旅に出ても面白いかもしれない。ただし僕はブログのために写真を撮っている訳ではない。それは単にアウトプットの一形式に過ぎない(備忘録としては重要)。そもそも本当にとっておきの写真はブログには掲載しない。そして「とっておきの写真」は、どんなカメラでも撮ることは出来る。結局のところ、僕はレンジファインダー中毒なのだと思う。撮影結果ではなく、M型ライカで撮る撮影行為、それ自体の悦楽に溺れているのである。次の旅にもレンジファインダーカメラを持っていくだろう。

LEICA M10 MONOCHROME / Summicron M35mm ASPH 
GRⅢ

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函館トリップ①~路地裏から始まる短い旅

2023-06-01 | 街:北海道








そんな訳で函館の短い旅は始まった。函館駅前の飲屋小路を歩き、路面電車に乗る。これだけで旅の目的は果たしたも同然だ。今回の旅では35ミリレンズを付けたライカ、そしてGRⅢのみを持ってきた。iPhoneはあるけど、PCやタブレットは持参しなかった。いつもクルマで移動していたので、どうしても物量主義に陥っていた。旅は身軽に限る。路面電車でベタなスポットに移動しよう。

※やはり不安になってJupiter 8 (50mm)をこっそりバッグに忍ばせたことは伏せる。


LEICA M10 MONOCHROME / Summicron M35mm ASPH

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函館まで行ってラッキーピエロのハンバーガーを食べた

2023-05-31 | 街:北海道












仕事の性質上、数日に渡って家を空けることは難しい。一泊二日であれば、一般的な人より自由が効く。それが東北各地ばかりを旅する理由である。可能であれば北海道を自由に旅したいと以前から思っている。でも北海道は広く、また遠い場所でもある。秋田県からだと、何処に行くにしても交通費が高く時間も掛かる。秋田新幹線は非効率的だし、航空便もLCCなんて夢のまた夢。札幌に行くこと一つ取っても、東京や名古屋から行く方が早くて安いと思う。

そんな中、発見したことがある。秋田市を起点とした公共交通機関による移動では、実は仙台に行くのと函館に行くのは大体同じ料金なのである。どちらも1万円強程度。賛否あるが北海道新幹線開通により時間的にも短縮された。うん、函館であれば行くことは難しくない。日帰りは無理だとしても、一泊二日なら余裕で行ける。気合いを入れて「あれこもこれも」しようと思わず、美味しいものを食べて、ぷらぷらと歩いて写真を撮る。それくらいの感覚で行くのもありかもしれない。東京から札幌まで日帰りでラーメンを食べに行く、そんな人がいると聞いたこともある。そこまで馬鹿はしないが、遠かった北海道が急に近く思えてきた。よし、それでは函館までハンバーガー(ラッキーピエロ)を食べに行こう!。十数年前に函館に行ったとき、ラッキーピエロを食べ損ねた無念を払拭しよう。まあ大筋において、そういうことだ。もちろんハンバーガーを食べにいくだけではない。ここで一度、北海道との距離感を確認しておき、今後の往来の参考にしたい。そういう調査目的の旅でもある。本当は室蘭とか、旭川とか、根室とかに行きたい。それを言い出すと堂々巡りになる。まずは函館に行ってみよう。

以上の経緯から、その日の朝8時30分過ぎの列車で秋田駅を出発した僕は、北海道新幹線に乗り継ぎ、13時過ぎにはラッキーピエロでハンバーガーを食べていた。念願のビール付きである。旨かった。生きてるって辛いことばかりじゃないんだ、そう思った。短い短い函館トリップが始まる。

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北海道鉄道博物館~衝撃のトロッコ列車

2010-05-12 | 街:北海道


函館駅前のデパート。ご多分にもれず一部フロアは店舗が撤退し、閉鎖されている。
そのデパートの6階に「北海道鉄道博物館」はあった。
まだオープンして間もないようだ。列車待の短い時間ではあるが、ここを訪れたので報告したい。

まず最初に報告したいのは、この博物館は無料で入場できることだ。
有料ゾーンの展示とトロッコ列車に乗る為には、大人500円、子供250円が必要だ。
だが、無料ゾーンでも十分楽しめるし、色々な鉄道グッズも販売されている。
使用済みの切符やら、列車の行き先表板とか、つり革とかも売っている。
自分はあまり興味はないのだが、行き先表示板は、地名によって値段の差がとても大きい。
数千円のものから10万円近いものまで。実際に買うのは鉄道マニアの方だろうが、買わなくても、眺めるだけで結構楽しい。

さて、この博物館の最大の売りは、トロッコ列車。
炭坑トロッコ線、これに乗りたくて、ここに来たのだった。



まずは、乗車される他のお客さんを見てみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
いや、まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
間違いなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この炭坑トロッコは、係の方が手押しで押して、坑内を一周するのだ。
というか、それってトロッコとは呼べないのでは・・・。
だが、押されているお客さんは何だか嬉しそうだ。
後で係の方は僕に向かって、「どうですか?乗りませんか?押しますよ」と自信ありげに笑顔を見せる。
恥ずかしさが勝り乗らなかったのだが、見物していると発見がある。
どのお客さんも恥ずかし気に乗るのだが、一周して出てくると嬉しそうな笑顔で出てくるのだ。
坑道の奥には、どんなアトラクションが出てくるのだろうか。
もう一度、函館を訪れることがあれば、今度こそ、このトロッコに乗ってみたい。
一時の恥ずかしさから、乗らなかったことに少し後悔をしている。



そして、もう一つの後悔。
鉄道とは関係ないが、博物館内で販売されている「トドカレー」。
これも買っておくべきだった。



以上、簡単ではあるが、なかなか侮れない「北海道鉄道博物館」のレポートを終わる。


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函館~渋い飲食店4連発

2010-05-07 | 街:北海道









中には入らなかったものの、古くて味のある昭和テイストいっぱいの飲食店たち。
縦位置で4連発。函館の街並にこの飲食店たちは完全に溶け込んでいた。
何故秋田県にはこういうものが少ないのだろう。
進歩とは何か、発展とは何か。考えさせられる。


EOS5D MarkⅡ / EF24-105 F4L
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朝市風景

2010-05-06 | 街:北海道








函館の朝市のすごい所は、場所が駅の目の前だということだ。
数え切れない位の海産物店が軒を並べている。
お土産はもちろんだが、その場で賞味するのも溜まらない。
僕は観光なので、冷やかし程度だが、それでもこの後、イクラがたっぷり入った海鮮丼を食べた。
とろける位に美味しかった。

EOS5D MarkⅡ / EF24-105 F4l
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