いきなり昭和感丸出しのタイトル(笑)。今更ながら気づいたことがある。天候(気圧?)が大きく変わる際には、美しい夕焼け空が出現し易い。晴れの日が暫く続いた後に、悪天候が迫っている場合とか。逆に悪天候が回復し、明日から快晴になる場合とか。少し前に真っ赤な夕焼け空を見てから、空の様子が気になって仕方ない。夕方早く帰宅した際は、空の様子を気にしてチェックするようになった。
これまで僕は、夕焼けというものには必ず予兆があると思っていた。空とか雲が紅に染まりそうな雰囲気は何となく分かるものだ。薄く色づき始めた空を見れば、今日は良い夕焼けになりそうだと期待に胸を膨らませる。グレーのどんよりとした空の時は、夕焼けに発展することはないだろうと諦めていた。実のところ、これが当てにならなかった。直前までグレーの陰鬱な空で偽装し、ある瞬間に突然紅に染まる時もある。今回の空もそうだった。全く油断していたところで、ふと見ると外は綺麗なマジックアワーを迎えている。またしてもギリギリ(既にピークは越えて終焉間近)の時間であり、裏庭から撮るのが精一杯だった。
僕は夕陽を撮ることに拘っているわけでもない。たまたま見かけた空が美しかったら写真を撮るだけであり、毎日常に外を注視することもなかった。気づかぬうちに美しい瞬間は訪れ、それを見逃していたのだと理解した。ちなみに、この画像は加工を施したものではない。本当にこういう色なのだ。美しいものは特別な場所や瞬間だけではなく、日常に内包されていることを知った。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR