No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

大きな大きな樹

2024-10-28 | 街:山形



酒田市(山形県)の山居倉庫。大きな木造の倉庫に、ケヤキの大木が影を映す。まるで影の森のような光景。田舎暮らしには良いところも悪いところもある。僕の家から山居倉庫に日帰りで往来できることは、僥倖の恵みだと思う。飽きっぽい性格だけれども、四季折々、様々な時間帯の写真を撮らなきゃと思う。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR
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小さな造り酒屋の大きな建物

2024-07-16 | 街:山形











山形県の河北町。朝日川酒造という造り酒屋である。新潟には朝日酒造という有名造り酒屋がある。そちらでは久保田とか越州、そして僕が愛して止まない朝日山を作っている。河北町の朝日川酒造は全く別の会社だ。主に地元周辺で飲まれる酒を造る小さな造り酒屋である。訪れたのは二度目。相変わらず「本当にやっているのだろうか」と不安になるファサードが迎えてくれる。酒屋の休業日に来ているので、終末感が倍増する。でも当然(?)、現役の造り酒屋である。直売店はないので、近くの酒屋で製品を買って帰ろうと思った。だが、それらしい店が見当たらず、手に入れることは出来なかった。そういえば前回来たときも同じだった。いつしか飲んでみなければならないと思う。

X-PRO3 / XF14mm F2.8R
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麦わら帽子の漢~一流の条件

2024-07-09 | 街:山形


山形県酒田市にて。写真撮りという人種は何処を歩いていても、何か面白いものはないかと探してばかりいる。それが習い性となって、例えカメラを持っていなくても良い被写体を求めてキョロキョロする。たまには落ち着いて町を歩いたり、観光に集中すれば良いのに、それが出来ないのだ。じゃあ歩いていて、これだ!というような面白いものをしょっちゅう見つけるかといえば、そんなこともない。割でいえば、完全に合わない話である。

ところが、である。全く見つけないかと問われれば、そうとも言えないのもこれまた事実である。ごく稀にではあるが、確かにすごく面白いものを見つけることもある。それも「鴨がネギを背負った」被写体。今回でいえば「麦わら帽子を被って自転車を牽く」被写体を・・・(褒め言葉です。決して馬鹿にしていません)。問題は、その確率が余りに低いため、いざ出会うと自分でも驚いてしまい、的確に対処できないことである。え?まさか?本当?と眼の前の光景を瞬時に受け止めることができない。圧倒的な反射神経でもない限り、それには心の準備が必要なのだ。つまり心の準備をキープし続けることの出来る人が一流の写真家だと思う(超一流の人は脊髄反射で写真を撮ることができる)。自分が一流になれない理由を自覚した初夏の一日だった。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR

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理由なき外出②〜さらばライカ

2024-03-18 | 街:山形








今回の写真は2月初旬に撮ったものだ。山形県鶴岡市の湯田川温泉である。温泉に日帰り入浴したくて出かけた時のものだ。写真自体は、いつも通りの被写体をトレースしているだけで、あまり意味はない。実はワタクシ、ライカをすべて手放しました。もっといえばX-PRO3も一度手放しました。フィルムカメラを除けば、富士のX-H2とGRⅢだけを手元に残すつもりだった。でもX-H2は描写はピカイチだけど、僕の用途には合わなかった。結局売却してX-PRO3を買い戻した(何やってんだか)。X-PRO3は、元々のDRブラックからDRシルバーに変わった(笑)。

秋田県での生活も18年を超え、色々なものが積み重なり、身重になってきた。断捨離という言葉は使いたくないが、モノへの執着を一旦断ち切り、身軽になりたい。カメラについては、最悪GRさえあれば、あとは何とかなるんじゃないかとも思っている。最終的にはそこまで達観できず、中途半端な断ち切りにはなった。それでも一歩前進である。さよならライカとの日々。唯一無比のモノクロカメラと一緒に町を歩いた日々を忘れまい。カメラは手元から失くなったけど、撮影した映像と思い出は残っている。

GRⅢ








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真夏の稲荷神社には何かが棲まう

2023-07-24 | 街:山形



健康面では劇的な改善を果たしものの、別の問題で禍々しいことが続いている。その内容には触れないが、疲れ果ててもいる。週末はそのリカバリーを図るべく、上山温泉に飛んだ。そして久しぶりに、その場所にある稲荷神社に行った。丁度梅雨も開け、季節はいきなり真夏に突入した。強烈な暑さに気持ちは追いつかない。心と身体の季節感が乖離した光景を、新たなフィルムシミュレーション「ノスタルジックネガ」で撮った。そこには何かが棲まう気がした。

X-H2 / XF10-24mm F4R OIS

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キャバレー・ロンドンの室内〜ツワモノドモが夢の跡

2023-07-21 | 街:山形










何回も行っている山形県某所のキャバレーロンドン跡。外観の写真を撮るわけであって、内部の写真はこれまで撮ったことはない。当たり前だが内部には侵入しないことにしている。ところが今回、下で写真を撮っていると、建物の内部で何か音がする。覗いてみれば扉が開いている。もしかしたら解体に向けて準備をしているのかもしれない。それであれば許可を得ようと声を掛けてみた。ガサガサ!!と大きな音がして腰が抜けるほどビビった。それは中にいた猫で、その猫が猛烈な勢いで逃げていった。この店の嬢ではないようだ。そんなわけで猫が去った後の内部を少しだけ覗かせて貰った。初めて入ったキャバレーロンドンには誰も居なかった。ツワモノドモが夢の跡。入り口に蝶ネクタイのボーイが立ち(多分)、千鳥足のお父さんが「飲み放題」の張り紙を見て、派手な壁紙の奥の席に案内される。「はい3番テーブル、〇〇ちゃんご指名です。〇〇ちゃん、3番テーブルにお願いします」、なんて光景が繰り広げられていたのだろう(多分)。


X-H2 / XF10-24mm F4R OIS


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山居倉庫は試写会場でもある

2023-07-20 | 街:山形



先の三連休、秋田県は豪雨に襲われた。幸い、僕の住む所では特に被害はなかった。秋田市駅の東口周辺では市街地が冠水し、大きな被害が出た。自粛モードでいたものの、連休最終日はまずまずの天候となった。辛抱たまらず山形の酒田市まで出かけてきた。ちなみに秋田県といっても広い。全ての地域が水害に合ったわけではない。実際、にかほ市では秋田市が水没しそうになった7月16日の日曜日に、トライアスロンレースが開催されている(さすがに海でのスイムと自転車のバイク競技は中止し、ランのみ開催したそうだ)。

さて、月曜日の山居倉庫は、途中から青空が覗く天候だった。特に良い写真を撮ろうとか、そういう意図はない。慣れ親しんだ被写体で新しいカメラの描写を確認するだけだ。地味に内緒にしていたけど、XF10-24mmという広角ズームを実践投入している。中古レンズである。描写は良かった。良かったけど、X-PRO3のときは「ベルビアモード」をあまり使わなかったので、どの程度良いのかは正直分からない。僕にとっては不足はない。ボディもレンズも上々だ。もう試写とかは言わず、実戦あるのみ。

X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR


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曇天の空

2023-07-06 | 街:山形
人生は晴れの日ばかりではない。穏やかな雨の日もあれば、防風雨の時もある。晴れ後くもりの日もあれば、終日曇天の時もある。人生などと大袈裟なことを言わなくても、週末もそうだし、写真撮影の日もそうだ。曇天を楽しむことが出来れば、僕の写真ライフも大きく変わるのだが・・・。ちなみにモノクロ写真を多く撮るので、快晴よりも光がフラットな(普通の)曇りが好みです。

GRⅢ
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水路の町で撮る普通の写真

2023-07-01 | 街:山形





いつも燻んだ色合いの写真ばかり撮っていた僕が、ここ最近は割とストレートな色の写真を撮る。なんでだろ?。悪いことが起こる前触れでないことを祈る。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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山形ジャズ喫茶OCTET〜25分の至福

2023-06-15 | 街:山形





山形市のジャズ喫茶オクテットである。所用で山形に行った際に立ち寄ったのである。家人が山形駅隣接のショップで化粧品を買いたいという。所用時間を聞くと「15分」と言う。絶対それでは済まないことは誰にも分かる。恐らく30分くらいだろうと想定し、オクテットに入った。何度も来たことのある店だが、流石の老舗である。居心地も良く、長居をしたくなる。珈琲をお替わりすると長くなると思い、25分ほどで出ることにした。もっとゆっくり聴いていけと言われたが、断腸の思いだった。結局、「15分」と言っていた家人はその3倍くらいの時間を費やした。そんなことだったら、もう少しゆっくり聴けたのに・・・。

追伸:最近、何故かジャズ喫茶に行く機会が多い。多分、体調が良くなって余裕ができたのだと思う。


GRⅢ
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