No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

山形での短い休日(番外編)〜トランプ大統領に会った

2025-04-10 | 街:山形

山形シリーズは終わったけど、投資信託の暴落記念に「この一枚」を番外編に昇格させる。例によってボツ写真だけど・・・。
JR山形駅のビル通路にトランプ大統領の立て看板があった。トランプ大統領は看板になっても、格好良くて驚いた。最初は誰かは分からなかったが、姿形の良い人であることだけは明白だった。こういうと怒り出す人が多いことも理解しているが、僕は基本的にトランプ大統領に好感を持っている。賛否が分かれるにしてもトランプ氏を大統領に選んだアメリカ合衆国の民意に敬意を払うべきだとも考えている。だから勝手に看板にする行為には疑問も持つ。でもトランプショックともいうべき関税問題に始まる経済危機。これには重大な関心を寄せている。僕はナケナシのお小遣いを数年前から投資信託に投資している。海外企業株をメインに投資しているファンドで、小遣いレベルとはいえ開始からずっと順調な利益を上げていた。元々はX-PRO4という新カメラが発売された場合の購入資金として始めたものだけど、カメラはまだ発売されないのでコツコツと貯まってきた。それが今回、含み益が減ったどころの話ではなく、純利でマイナスに転落し、ショックを受けている。看板のトランプ大統領に「何とかしろよ!」と言っておいた。

X-T5 /  XF23mm F1.4R LM WR


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山形での短い休日(終)〜花小路にて

2025-04-08 | 街:山形












久しぶりに山形市に行き、街を歩いた。何故かやる気が出ず小さなカメラを片手に歩いたら気分が少し盛り上がった。というのが前回。そしてそのまま帰宅したのである。だから今回の写真は順序が逆で、本当は初めにこちらに来た。山形市の古い繁華街、花小路である。恐らくその名の通り、花街的な小路だったのだろう。どうしても夜の様子を見たくて、山形市で宿を取ってまで夜に来たこともある。でもそれは例外で、普段は専ら昼間に来る。少し前まではキャバレー跡地があり、ネオン看板も残されていた。今はもう無くなった。同じようでいて、少しづつ新陳代謝がなされていく。そして町並みはどんどん綺麗になっていく。どんどん綺麗になるのと反比例するように街は没個性化していく。街と花には多少の毒があった方が良いのかもしれない。最後にスナックの扉に架かる花を撮った。以下「8のつく日はwebにお花を」のためだ。花街には本当の花があった。

X-T5 /  XF23mm F1.4R LM WR
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山形での短い休日②〜困ったときのGR

2025-04-07 | 街:山形










久しぶりの山形の街。日帰りとはいえ時間はたっぷりある。駅前に移動して写真を撮ろうと思った。でも何だか気分が乗らず歩いても楽しくない。理由は分からないし解明しても意味はないと思う。僕はカメラをバッグに仕舞い、小さなGRⅢだけを片手に持ち街を歩いた。おお、少しだけ気分が盛り上がる(笑)。凡庸であれ撮ることが出来ればそれで良い。昼食は居酒屋でのランチで、ビールが呑めれば展開は更に良くなったかもしれない。でもクルマなのでノンアルを頂いた。食後はジャズ喫茶(オクテット)で濃い珈琲を飲もう。・・・・。まさかの満席だった。先客は詰めようとしてくれたが、今回は断念した。チーン。

GRⅢ
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山形での短い休日①〜塀路地から

2025-04-06 | 街:山形



所要があり、山形市内まで出かけた。日帰りである。東北中央自動車道という秋田県横手市から福島県相馬市に至る自動車道がある。秋田県側は整備中だけど、山形県の金山町から福島県までの区間は開通している。僕も福島方面に行く際にはお世話になっている。無料区間が多いので助かっている。その福島往復の際には何度も山形を素通りしていた。今回は用事が終わったら街中で写真を撮ろうと思っていた。結果的には何故か全くやる気が出ず、写真的には散々な結果になった。それでも何回かに分けて掲載したい。

最初の写真だけど、繁華街の中心地にエアポケットのように残された塀路地である。多分、権利関係が原因だと思うが、この一角だけ時代が停まっている。偶然、車を停めた駐車場のすぐ脇に塀路地があり、探すまでもなく撮影することになった。周辺では建物の解体などが進んでおり、この光景をもうすぐ見納めかもしれない。

X-T5 / XF23mm F1.4R LM WR
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急行食堂の街に雪積もる

2025-02-14 | 街:山形






新庄駅前のランドマーク(?)、急行食堂。新庄駅前に来ると、何はなくても急行食堂の写真を撮る。今では新庄駅は急行どころか、山形新幹線の終着駅だ。
さて新庄市は繁華街だけでなく、街中にも雪が多かった。そういえば何年か前までは、冬にはこんな町ばかり歩いていた。世の中がコロナ禍になったり、個人的に病気をしたり、少雪の年になったりで、こういう町を歩く機会が減っていたことを実感する。最近は無意識に雪のある街を求めて出かけるようになった。冬シーズンの終わりも近づき、焦燥感に駆られている。雪でベチョベチョになったり、手をかじかんだりしながら町を歩く。この感覚!。これを求めていた。でも意欲とは裏腹に、結構疲れて早々に撤退したことを正直に書いておく。


X-T5 / XF23mm F2R WR

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雪の繁華街~新庄ゴールデン街

2025-02-13 | 街:山形









突っ込みどころ満載なので、順を追って説明する。①まずここは秋田県ではなく山形県新庄市である。②新宿ゴールデン街ではなく新庄のゴールデン街である。③雪は「あまねく」降るものではなく、貧富の差よりも激しく偏重する。というわけで・・・。

祝日の2月11日に、所用があって秋田県湯沢市に出かけた(ここで写真は撮っていない)。そこから車で1時間ほど足を伸ばし、山形県の新庄市に来た。秋田県側は大した雪ではないが、峠道を山形県側に入ると突然の豪雪となった。天候と県境は関係ないのに不思議な話だ。視界ゼロ。今年初めてのホワイトアウト。死ぬ思いをして新庄に辿り着いた。峠ほどではないけど、新庄の繁華街も雪に埋もれていた。ここは正確には「あけぼの町」という場所で、新庄のゴールデン街の異名を持つ。新庄の街中に泊まる理由もなく、繁華街の夜の様子は見たことがない。雪の中、灯りが灯った狭い路地は、どんな姿を見せてくれるのだろうか。それにしても秋田県の雪が少ないと思えば、新庄ではこんなに雪が降っている。まあ新庄としては通常の量だろうけど、降雪も豪雨同様に極端に偏ってきたような気がする。

X-T5 / XF23mm F2R WR

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酒田に来るその理由

2025-02-03 | 街:山形










カメラの初撮りは場所を酒田に移動して続く。ここに来て別のフィルムシミュレーションも試したので、もう訳が分からなくなる。いつまでも能書きを垂れていても仕方あるまい。暫くは撮りまくろう。描写には納得いっていな部分が多い。だからこそ撮りたくなる。その為に最近ご無沙汰の場所にも、お気に入りの場所にも、そしてこれまで行っていなかった場所にも行く理由が出来る。今回もこうして酒田に来た。こうして、ああでもない、こうでもないとボヤくことが好きなのかもしれない。


X-T5 / XF23mm F2R WR

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しっくりこなかった初撮り

2025-02-02 | 街:山形







丸5年以上使ったカメラ(X-PRO3)を処分し、新しいカメラ(X-T5)を手に入れた。カメラを処分するときは、いつだって一抹の寂しさを抱くけど、新しいカメラが来ればそんなことは忘れ、心躍る刻を過ごすものだ。でも今回は違う。

X-PRO3は中古相場が沸騰しており、新品購入時の価格はとうに超えている。国産ミラーレスカメラとしては異例なことだと思う。そのお陰もあり、今回の下取り購入では約6千円という嘘みたいな価格で済ますことが出来た(中古機を買いました)。しかもマップカメラのポイントが10000ptも付いた。・・・・。でもそういう問題ではない。X-T5はカメラとしての性能昨日はX-PRO3を完全に凌駕する。それでも喪失感は消えない。まずは新しい機材環境に慣れよう。その後のことは、その後のことだ。

さて、そんなわけで街での初撮り。よりクラシックネガの映える曇天を期待したものの、まさかの晴天。クラシックネガの濃さが全く出ない。機材の問題なのか、設定の問題なのか、天候の問題なのか、現時点では分からない。この現象、はるか昔にオーディオでも経験したことがある。機材のアップグレードを図り、何をどう考えても良くなる要素しかないのに音質はむしろ悪化する。解決するまでに試行錯誤を繰り返す。やっと良い音が出た頃に根本的な疑問を感じる。「もしかして自分の耳が馴染んだだけ?」と。これから撮り馴染んだ被写体を追いかけながら、その距離を埋めていこう。

追伸:そもそもX-PRO3は格好良かったなあ。

X-T5 / XF23mm D2R WR
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羽黒山の五重塔〜聖なる場所を見た

2024-11-25 | 街:山形









山形県鶴岡市の羽黒山五重塔。令和5年の5月から1年半に渡って屋根修復の工事が行われていた。その工事も完了し、久しぶりに勇姿を拝見した。僕は下側の駐車場にクルマを停め、片道10分と掛からない参道を歩いて見に行った。その参道(石段)を登っていけば、本殿に到達する。僕は本殿に行くときは、有料道路を走行してクルマで行く。でも一度この参道を歩いてみなければと思っている。

この五重塔は東北最古のもので、本来の建立は約千年前、鎌倉時代のことになる。実際、4枚めの写真の大杉は樹齢千年を超えているそうだ。現在の塔は室町時代(西暦1370年頃)に建て直されたものである。塔は杉林の中にあり、周囲には何もない。こんな林の中にこつ然と姿を表す五重塔は、とても美しい。ここに来ると、身も心もぴしっと締まることを実感する。


X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR

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11月のメランコリー酒田

2024-11-24 | 街:山形



















敢えていえば、「悲しい」ではなく「哀しい」。もっといえば、「哀しい」でも十分ではない。日本語の「かなしい」は、かくも深く多様な意味を持っている。これを英語ではどう表現するのだろうか。多分、即物的になるのだろうなと思って調べてみた。いちいち挙げないけど、英語にも「かなしさ」を表現する言葉は沢山あった。もしかしたら日本語以上に多彩かもしれない。とても使い分けられない。つまり人類には数え切れないほどの「かなしさ」があるのだと、今更ながら気づいた。

さて、11月の酒田市(山形県)の町並みである。11月の冷たい雨に濡れた酒田には、言いようのない「哀しさ」が溢れていた。それは単一的な「かなしみ」ではなく、様々な感情(正反対の感情)を抱合している。僕の解釈ではなく、見る方の解釈が何よりも優先されるだろう。一点だけ補足する。最後のカットは、キャバレーロンドンの跡地である。今年になってキャバレーロンドン(廃業して久しい店舗跡)は解体された。


X-PRO3 / Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical

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