No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

香港を想う

2019-12-02 | 街:海外



今から5年前、2014年の6月に香港に行った。平和に観光をして、平和に帰国した。でも思えば、その時すでに香港市民の抑圧された怒りは沸点に向かっていたのだと思う。香港の書店には、「悪の独裁者・習近平」的な本が、山積みにされていたし、十数人のグループがプラカードみたいなものを持って行進する姿も見た。香港は清濁併せ呑むカオスな町ではあるけど、自らを香港市民として、中国本土の国民と区別していた。とはいえ、香港はそう遠くない間に、中国本土に文字通り飲み込まれてしまうだろう。それは避けようのないことに感じた。そして、2014年の9月から12月まで雨傘運動の波が香港を駆け抜けた。つまり僕は雨傘運動の3ヶ月前に香港に行ったのだ。それから5年、今またしても香港が揺れている。

先日の香港区議会選挙では、民主派議員が圧勝したという。その結果は、明らかな民意だと思う。でも残念ながら、中国は民意よりも、イデオロギーが優先される国なのだ。もちろん、一つの選挙の結果、その民意に基づき国の全てのありようを変えてしまえば、極端なポピュリズムに陥ってしまう。民主派議員が選出されたことで、彼らの思想を全て受け入れたことにはならないのは当然だ。問題は、選挙の結果に関わらず、中国本土がやろうとしていることは全く影響を受けないことだ。民衆がどう思うかではなく、中国共産党にとって「何が正しいか」がすべてに優先されるのだ。そして、日本では香港のニュースはスルーされ、「桜を見る会」の話ばかりだ。「桜を見る会」のネタこそ、香港から目を逸らすための陰謀ではないか。そう言えば、ラサール石井はどう答えるだろうか。



LEICA M8 / COLORSKOPAR 25mm F4 (2014年撮影)
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澳門客船その3:異界への出入口(終わり)

2014-07-12 | 街:海外














無意識のうちに、窓とか扉の写真がを沢山撮っていた。 澳門の建物は、内側が想像し難い。窓とか扉がその奥にある異界への出入口ではないか、そういう妄想を働かせていた。未だ写真は数多く残っているが、香港編に続く澳門編、ここで終わりにしたい。考えてみれば、あの短い旅からまだ一ヶ月しか経っていない。でも、それは遠い昔のことのように感じる。また、旅に出たい、知らない異国の町を歩き廻りたい、心からそう思う。


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澳門客船その2:路地迷宮

2014-07-11 | 街:海外











歩き切れない。それが澳門の路地である。どこに行っても、どの方向にも、面白そうな路地がある。その先に興味はあるのだが、どこまでも行けば現在地が分からなくなり、元の場所に戻ることができない。まるでドラクエのダンジョンみたいだ。更に進んで行きたい衝動を抑えるのに精一杯である。いつの日か、三日くらい掛けて、隈なく廻ってみたいけど、それは適わぬ夢となりそうだ。

Leica M8 / Elmarit 28mm(4th)

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澳門客船その1:世界遺産

2014-07-10 | 街:海外













中断していたアジア弾丸ツアーの写真、澳門編を再開する。全3回での掲載になる。タイトルには深い意味はなく、澳門には香港から船で行ったので、客船と付けだけだ。
さて、澳門の世界遺産は、狭いエリアに密集していて、大抵のものを歩いて見て回ることができる。町並みを散策しながらの世界遺産巡りであり、飽きることもない。雨季の真っ最中で、事前に調べた週間天気予報では、ずーっと雨となっていた。幸いなことに、滞在中に全く雨は振らなかった。ただ、歩き難さを度外視して考えれば、雨の世界遺産街も風情があって良さそうな気もする。

香港の町並みは、雑多でゴチャゴチャしている部分を除けば、日本の町並みと似たようなものである。それに対し澳門は、やはり別世界であった。異国感(実際に異国だけど)が、かなり強い。ポルトガルの影響が色濃く残り、ヨーロッパ風の建物も多い。別にカジノに行かなくても(行ったけど)、十分楽しめる街なのである。

(おまけ)
澳門の6月は蒸し暑い季節である。汗だくになって歩き回り、昼食を取りに食堂に入りビールを頼んだ。いきなり大瓶の青島がきた。「昼から大瓶か」と思ったが、暑かったので、あっという間に飲み干した。旨い。街の風景よりも、あの時飲んだビールの旨さをはっきりと覚えている。







◯Leica M8 / Elmarit 28mm (4th)
◯iPhone (食堂)


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香港特急その8(最終回):香港的食風景

2014-06-17 | 街:海外

香港編の方は、まだまだ写真自体はあるのだが、ちょっと飽きてきたので、ここ辺りで終わろうと思う。なおマカオ編は写真整理中につき、後日掲載したいと思う。
さて、最終回は食べ物の写真。全てiPhoneの写真だ。これをブログに載せる意味があるかと問われれば、正直「ない」ような気がする。それでも、これは僕の備忘録。もしかすれば、誰かの参考にもなるかもしれない。一気に行こう。

◯【初日】昼は機内食。夜はオープントップバスに乗るため、軽い夕食で済ませる。

(夜)=九龍半島の食堂にて。米麺の塩焼きそばみたいなやつ=50香港ドル、青島ビール=20香港ドル






◯【二日目】昼はマカオなので、朝と夕食のみ。マカオ分はマカオ編で。

(朝食)そこらの食堂に飛び込みで入る。牛肉粥と揚げパン(粥につけて食べる)で。35香港ドル(以下=HK$)





(夜)何故か四川料理。この旅唯一の贅沢で、同行者と二人で1,180香港ドル。ビール大瓶4本含む。












◯【最終日】昼は機内食が出るので、空港で軽く済ます。朝食のみ

(朝食)その辺りの食堂で、現地サラリーマンが食していたものを指さして注文。タマゴとハム入りの即席ラーメン。(出前一丁!!)35香港ドル






全てiPhoneにて


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香港特急その7:DEEP

2014-06-16 | 街:海外









治安が悪い国は除き、僕は割と路地の奥底や建物の内部に入っていくことに抵抗は少ない。でも今回は、ヘタレモードが発動され、腰が引けていたことを認めなければならない。この路地の奥に入っていけるだろうか?このビルの上に昇れるか?そんな場面が数多くあったのである。負け惜しみではないけど、それを想像するだけでも楽しめるのである。

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香港特急その6:店先劇画

2014-06-15 | 街:海外







訪れる人と受け入れる人、その微妙なずれが楽しいのである。

Leica M8 / Elmarit 28mm (4th) ほか

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香港特急その5:Midnight Street

2014-06-14 | 街:海外

勿論、東京の街だって、夜中まで人で溢れてはいる。でも、アジアの繁華街の賑わいの質はそれとは異なる。東京はやはり「終電」という区切りがある。終電近くなると「ソワソワ感」が強くなり、それを超えると、どうしても「終わった感」とか「疲れた感」が強く臭ってくる。香港にだって終電はあるのだろうが、夜はどこまでも続くとすら思えるエネルギーが充満している。この雑多な街で、雑多なエネルギーを浴びながら歩いていると、身体は疲れているのに、僕は熱に浮かされたように歩を進めていったのである。これは、まさに沢木耕太郎氏の『深夜特急』そのままである。

EOS 6D / EF40mm F2.8 STM

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香港特急その4:車中於寸景

2014-06-13 | 街:海外





いつもの芸風に戻った。家人には、モノクロでは雰囲気が分からないと不評である。でも、僕にはこういう写真の方がしっくりくる。香港に行って、時間が十分取れるのであれば、とにかくトラムに乗って街巡りをすることをお勧めする。二階席から町並みを眺めるだけでも楽しいし、車内の乗客を見てても飽きない。車窓から興味をそそるものがあれば、躊躇せずに降りてみてもよい。1回あたりの料金が30円ほどなので、何回乗り降りしても心配無用である。そして、それら全てが撮影していて快感なのだから、たまらない街である。

尚タイトルは、広東語でもなんでもなく、それっぽい漢字を並べただけの出鱈目である。

Leica M8 / Elmarit 28mm (4th)

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香港特急その3:トラムが走る街

2014-06-12 | 街:海外











香港といえば、トラム(路面電車)である。僕は、国内外を問わず路面電車が走る街が大好きなのである。香港トラムはその中でも特別だ。2階建て車輛なのである。Wikiによると、イギリスとエジプトと香港の3カ所しか、2階建ての路面電車は走っていないそうである。観光客も喜んで乗るけど、普通の生活交通としても重宝されている。実用的な交通機関でもある点が素晴らしい。ちなみに、オクトパスカードという電子カードを購入すれば、降車時にタッチするだけで良いので、大変便利である。今回の旅でもお世話になった。

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