No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

私は愛の浮かし花

2018-12-18 | 街:千葉
多分「浮かし花」と言うのだと思う。最初、浮いているので水上花とでも言うのかなと思った。すると松坂慶子の「愛の水中花」のフレーズが頭に浮かんだ。動画検索して閲覧してみると、これがとんでもなく色っぽかった。今の時代であればNGの色気だと思う。しかも作詞は「五木寛之」先生であるから更に驚く。話が逸れたが、この水中花、もとい浮かし花も艶っぽいと思う。


『8のつく日はwebにお花を』

X-PRO2 / XF23mm F1.4R
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旅の番外編:成田の朝の光

2018-12-11 | 街:千葉





旅は終わったのに、何故か番外編が・・・。大仁田厚の引退かよ、と非難もあろうが、番外編(自体)はこれだけ。旅の初日に千葉の成田に泊まった。到着が遅くなり、計画していた成田山新勝寺の参拝(及び参道散策)は叶わなかった。夜の町で写真を撮るだけとなった。次の日は、銚子の突端まで行くので、朝早くからの移動となった。

ホテルから通りに出ると、朝の光を浴びた成田の町は新鮮だった。昨夜、煌々と光を放った提灯は、電灯の消し忘れか朝になっても光っていた。昨夜写真を撮って撫でた猫が、僕が通るとまた通りに出てきた。さらば成田。多分、もう泊まることはないだろうが、楽しい時間をありがとう。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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とうとう旅のフィナーレ〜嗚呼、太平洋。

2018-12-10 | 街:千葉






僕にしては、比較的長いこと引っ張ってきた旅シリーズ。出張で東京に行ったので、そこを起点に二泊三日の旅に出た話だ。二泊といっても、最後の一泊は東京に戻って、翌日の帰路に備えての宿泊だ。旅は実質的に成田に一泊して、次の日に銚子電鉄の終着駅、「外川駅」に到着することで終わりを告げる。その終着駅で、僕は何を見て、何を感じたのか。殆どの人にとってはどうでも良い、個人的な感傷を以下に書きたい。これが旅のフィナーレだ。以下、興味ない方はスルーして下さい。


僕は西伊豆の海沿いの町の出身だ。もう故郷を離れ、長い時間が経った。一生を自分の産まれ育った町で過ごす人もいれば、僕のように生活場所を何度も移して生きていく人もいる。気づけば秋田の地に移住してから十数年間が経過した。この地にも慣れ、多分この地で死んでいくのだろうと思い始めている。いま住む地が、故郷や慣れ親しんだ地と、一体どのくらい離れているのかが自分の中でも認識できなくなりつつある。物理的な距離だけでなく、精神的な距離も離れてきた。鉄道や道路を見るたびに、この「道」は本当に故郷に繋がっているのか不安になることがある。
秋田から銚子電鉄の外川駅までは、鉄道営業距離数にして約800kmだという。途中、成田での一泊を経て、やっと辿り着いた外川駅。駅を出て、港町特有の坂と狭い道を歩く。どことなく西伊豆を連想させる町並みだ。通りを一本抜けて、坂の上から下を見下ろした。目を開けていられないほど眩しい光の向こうに、どこまでも輝く太平洋が見えた。その瞬間、僕は不覚にも涙が出そうになった。嗚呼、太平洋。そこにあるのは。嗚呼、太平洋。(終わり)


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS


(東京から始まる旅 目次)

(銚子電鉄の旅 目次)
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銚子電鉄の旅③〜そして外川駅へ

2018-12-09 | 街:千葉
















いよいよ銚子電鉄の車輌が、仲ノ町駅に入線した。旧型車両特有の「キーッ!」という軋み音を立てながら列車は止まった。11月最後の金曜日、麗らかな陽を浴びながら、銚子電鉄は出発した。途中、犬吠埼灯台の尖頭がちらっと見えた。僕は鉄道マニアではないし、車輌のことも分からないが、乗っている時間そのものが魅惑的だ。そして僅か20分弱で、とうとう終着駅の「外川駅」に到着した。夢にまで見た外川駅がそこにあった。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS


(東京から始まる旅 目次)
東京から始まる旅①:成田山新勝寺の参道は真っ暗だった
東京から始まる旅②:それでも成田の夜は更けてゆく
東京から始まる旅③:佐原の日常サイド
東京から始まる旅④:佐原の江戸情緒に弄ばれる

(銚子電鉄の旅 目次)
銚子電鉄の旅①〜チョートクの銚子ブルー
銚子電鉄の旅②〜仲ノ町駅から銚子電鉄に乗る
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銚子電鉄の旅②〜仲ノ町駅から銚子電鉄に乗る

2018-12-08 | 街:千葉
















とうとう銚子電鉄に乗った。秋田から銚子に行き、しかも銚子電鉄に乗るとなると、一泊二日では困難である。二泊できる今回のような機会が絶好のチャンスなのだ。予定より一本早い列車でJR銚子駅に着き、銚子電鉄には乗り換えせずに一度駅から出る。そして隣の仲ノ町駅まで歩いて向かう。ここは銚子電鉄の本社を兼ね、線路脇には車両の整備工場(殆どが野ざらし)が設置されている。駅の真ん前は、ヤマサ醤油の工場である。ここに来る前に歩いた佐原の町並みは曇天か小雨が似合うのに対し、銚子電鉄はやはり青空が似合う。列車に乗るまでの30分ほどを、この駅で過ごした。心の中にある「イメージとしての昭和の駅」そのものだった。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

(東京から始まる旅 目次)
東京から始まる旅①:成田山新勝寺の参道は真っ暗だった
東京から始まる旅②:それでも成田の夜は更けてゆく
東京から始まる旅③:佐原の日常サイド
東京から始まる旅④:佐原の江戸情緒に弄ばれる

(銚子電鉄の旅 目次)
銚子電鉄の旅①〜チョートクの銚子ブルー
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銚子電鉄の旅①〜チョートクの銚子ブルー

2018-12-07 | 街:千葉
「東京から始まる旅」というシリーズを進めていて、まだ続くのであるが、「東京から始まる旅って、行っているのは千葉やんけ。区別もつかないのか田舎者が、このボケ」という趣旨のメールが来た。例によって差出人不明である。「東京の旅」ではなく、「東京から始まる旅」なので、別に間違ってはいないとは思うけど。でもここからタイトルを変えて、続けます(大したタイトルでもないので・・・)。そんな訳で「銚子電鉄の旅」スタートです。よろしいでしょうか?

佐原を後にした僕は、そのままJRで東進し、銚子に辿り着いた。房総半島の東端だ。なにしろ半島というものは、先っぽが一番面白いに決まっている。伊豆半島出身の僕が言うのだから間違いない。まあこの後どうするか、もうバレてしまったのも同然だ。その前に銚子の駅前でどうしても見たかった商店を見に行く。田中長徳氏が「ライカワークショップ」という書籍で撮った「油屋金物店」だ。氏が撮った時と同様、空は青色に濃く染まっていた。



X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS


(前シリーズ目次)
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東京から始まる旅④〜佐原の江戸情緒に弄ばれる

2018-12-06 | 街:千葉
















例によって言い訳させてもらう。前回の記事で「伝統的な街並みに日中に行っても、大した写真なんて撮れない」と書いたが、その通りになってしまった。最後まで懐に入れなかった。これだけの町だから、まあ普通に撮れば、それなりには写ることは確かだ。それを普通に撮らされて終わったような気がする。写真の出来栄え以前の、自分の心持ちの段階で相手にされなかった感がある。小雨降るような状況であれば、また違った結果を出せたかもしれない。モノクロにしたのは、せめてもの抵抗だ。今回はこれで良しとしよう。次を目指すのだ。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R



(シリーズ目次)
東京から始まる旅①:成田山新勝寺の参道は真っ暗だった
東京から始まる旅②:それでも成田の夜は更けてゆく
東京から始まる旅③:佐原の普通の町並み
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東京から始まる旅③〜佐原の日常サイド

2018-12-05 | 街:千葉
















実は京都在住時代に千葉の佐倉に何度も出張に来ている。佐倉出張の際は、前後に他にも行く場所が設定されているので、周辺を散策することもできない。だから成田(成田空港ではなく成田駅)とか佐原などにいつか行ってみたい思いが強かった。佐原は今や大観光地、重要伝統的建造物群保存地域は大人気だ。でもまずは駅から普通の町並みを通って写真を撮ろう。言ってはいけないが、ああいう伝統的な街並みに日中に行っても、雰囲気に踊らされるだけで(僕のレベルでは)大した写真なんて撮れない。むしろこういう普通の町並みの方が面白いものなのだ。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R


シリーズ目次)
東京から始まる旅①:成田山新勝寺の参道は真っ暗だった
東京から始まる旅②:それでも成田の夜は更けてゆく
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東京から始まる旅②:それでも成田の夜は更けてゆく

2018-12-04 | 街:千葉





















東京から始まる旅の第二回目(予告編から数えて三回目)。後で調べれば三日間(初日の会合出席時と行き帰りの移動を除くと、正味二日間)で、7万歩オーバーの歩行距離。流石に疲れた。帰宅後もクタクタである。さて・・・。
意図して成田に宿を取るのは、殆どが成田空港を利用する人だろう。あとは成田山参拝客だって日帰りが多いと思う。僕が成田宿泊を選んだのは、翌日以降の移動効率を考えてのことだ。成田山参拝は叶わなかったけど、人間だからそれでも腹は減る。そのまま成田の繁華街を、食を求めて散策するのであった。なにか特色がある繁華街でもなく、むしろ標準的な地方の夜という感じだった。敢えて変わった点を挙げれば、「立ち呑み屋」さんが多いことと、日本酒の店には軒並み「十四代」という日本酒が置いてあることだ。十四代は山形の酒だけど、中国人富裕層に圧倒的な人気を誇るらしい。そんなこんなだけど、成田の夜は楽しめた。これにて成田編は終わりである。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS


(シリーズ目次)
東京から始まる旅①:成田山新勝寺の参道は真っ暗だった
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東京から始まる旅①:成田山新勝寺の参道は真っ暗だった

2018-12-03 | 街:千葉














前回東京に来たのは2017年10月。凡そ一年ぶりであり、しかも今回は平日。富士フィルムでレンズのレンタルサービスを受けたいとか、ライカカメラジャパンでセンサークリーニングをしてもらいたいとか、ディスクユニオンジャズ東京でレコードを買いたいとか、西ヶ原の「みのや」でトンカツを食べたい等々、やりたいことは多い。でも東京をほっつき歩いて終わるのも何なので、今回は普段やらないパターンを目指した。まずは木曜日のうちに成田に向かうのである。予定では若干夕暮れで人の少なくなった成田山新勝寺の参道をゆっくりと歩き、薄紅に染まる空を敢えてモノクロで撮る。そういうプランだった。実際は前行程(というかそっちが本来の仕事)の関係もあり、成田に着いた時点では辺りはかなり暗かった。それでも意地で参道方面を歩いたものの、お寺に行くことは不可能と断念した。参道編は終了である。これも旅。行ける場所もあれば、行けない場所もある。そういう面にはポジティブなのである。(続く)。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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