かつて、私が営業をしていた時代の頃のことを少しだけ、書きます。
厳密には、26歳の頃でしょうか。教育ソフトメーカーに転職しました。
しばらくは、ソフトは扱わずに、教育用の書籍や参考書を書店に置いて頂く営業をしていました。
しかし、だいぶ仕事にも慣れてきた頃、「ハイ、頑張って行ってきてくれ。」とノートPCを渡されて出張に行かされました。
そう、その当時は、行かされているという感覚でした。
それまでは、パソコンなんて、触ったこともなく、しかも1kg以上もある分厚いノートPCを担いで、行った事も無い、
未踏の地へ出張していました。
その時の営業は、不安で不安で、「パソコンのことを聴かれたら、どうしよう。」とそればかり考えていました。
それから、色々考えて、営業訪問する前に、事前にこちらから訊く事をとにかく手帳に書き出して、手帳を見ながら、
担当者の方と面談するという、非常に格好が悪い営業スタイルをとっていました。
しかし、返ってくる言葉は、外国語のような専門用語ばかり・・・。
とにかく必死に言われたことをその場でメモして、分からないことは、質問する。相手に何度も、呆れられても、
めげずに質問することを続けました。
帰社してから、それでもわからないことは、上司や先輩に、「これって何のことですか?」と嫌われるまで、聴いて勉強しました。
そうしていくうちに、「先日、おっしゃっていたお話なのですが・・・。」という話が営業先で、組み立てられるようになり、
自信がついていきました。
私の持論ですが、やはり、営業の基本は、「メモ魔になること」だと思います。
何でも「気が付いたら、メモする」相手の言った言葉はもちろん、自分の言葉や考えも合わせてメモしておくと後々、役に立ちます。
そして、「不勉強ですみません。それってどういうことですか?」と言えるかどうかということ。
凄く恥ずかしいことですが、それが、後々、成果となって自分に返ってくると思います。
「訊くは一瞬の恥、知らぬは一生の恥」ということでしょうか?
そうなってきたら、もう「行かされている」ではなく、「自分で行く、自分が行く」ですよね。
出張が楽しくなると思います。
出張エピソードはまた機会があれば、書きたいと思います。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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