先日、数回に渡って訪れた和歌山、
JR和歌山駅の近くには、地場産業センターと呼ばれる施設があり、和歌山県の伝統工芸品などが展示されていました。
やはり、和歌山県は、山地が多く、杉や桧などの良材がとれるため、古くから箪笥や漆器などが多く生産されていた様子が伺えました。
「根来塗」と呼ばれる漆器は、和歌山県独特の技法らしく、「実用性」を重視して作られています。
それらは、紀の川を利用したり、海運を利用したりして、和歌山から大阪へ運ばれていました。
和歌山で生産された工芸品の多くは、和歌山県内よりも大阪で流通し、消費されていたものが多いようでした。
それは、「大阪へ持っていけば、何とかしてくれる。」
という和歌山の生産者の人々の大阪に対する絶大な信頼から生まれた考え方のようです。
それだけ、大阪を商売の要所として捉え、大阪商人の商売の裁量に大いに期待をしていたようです。
大阪から見ても、
「豊富な材料がある場所であり、生産もしてくれる。そして、きちんと運んできてくれる。」という有り難い存在だったようです。
そういった産業の発展のルーツを探っていっても、大阪と和歌山とは、お互いに、良い信頼関係の上にあった事が伺えます。
「和歌山では、地道に材料を揃え、生産し、大阪では、それらを生かして、市場に還元する。」
そういうお互いに、利益を生み出す良い関係が、今も、大阪人と和歌山県人の人間関係にも自然と、生かされているように感じます。
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