当店では、北山杉の時計や花器などを取り扱っていますが、ショップサイトでは、
テキスト量の都合などで、まだまだ「北山杉」の魅力をお伝えできていないようです。
北山杉は伝統工芸品であるとともに、京都の木として「北山杉」「北山丸太」両方が
商標登録されています。
京都の北山地方へ行くと、山の斜面に細くてまっすぐに育った杉の林が延々と続きます。
枝打ちと言って、先のほうだけ残し、6割程度の枝は全て切ってしまいます。
何故、そのようにするのか?
それは、「まっすぐな木にする」「成長をおさえる」という目的があります。
北山杉の多くが床柱などとして使われるため、曲がったり、極端に太くなると
利用価値が下がるためです。
そして、ここからがあまり知られていないのですが、夏場に杉の根元を伐採し、
山で皮を剥きます。そして、立っている木に立てかけて乾燥させます。
これにより、表面にツヤが出て、かつ割れにくい木になるそうです。
その後、山から木を下ろし、「磨き作業」を行ないます。
北山地方にある「菩提の滝」といわれる滝壺の砂で皮を剥いた杉の表面を
磨きます。その「磨き作業」はかつては女性が素手で行なっていました。
女性の手で杉を磨くと、よりツヤが出ると言われているそうです。
そのような多くの人の手間を経て、完成するのが、「北山杉」です。
天然ではあるけれど、ある意味、人造の木といわれるのも頷けます。
この手間から、より手間をかけて生まれた当店の「北山杉ラインナップ」である
時計や花器の魅力を感じて頂きたいと思います。
【工芸品ショップ(いずかめ)】ショップサイト
http://www.izukame.com