東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




PKをはずしてしまった駒野選手をねぎらう岡田監督の写真。テレビから撮影。
最後は残念だったけど、「負けた」って感じのしない、日本にとっては最後まで爽やかなワールドカップだったと思う。

これまでまったくブログではコメントしてこなかったけど、いちお、デンマーク戦とパラグアイ戦はテレビでみた。初戦のカメルーン戦と夜中のオランダ戦はみなかった。自分は静岡県人だけど、サッカーに熱狂的な人間ではない。

自分が気になったのは「マスコミの豹変」。ワールドカップ前の日本代表は調整のための試合でも芳しい結果を残せず、それぞれのメディアでかなりこき下ろされていた印象がある。そんなに関心をもっていたワケじゃないけど、聞こえてくるのに「そこまで言うかなぁ」みたいに思ったこともあったような。。それがカメルーン戦の勝利で一転し、最後は英雄扱いで、「感動をありがとう」「胸をはって帰ってこい」って煽るのはどうなんだろう。当の岡田監督は一貫して変わっていない。目標として掲げたベスト4には届かなかったんだから、浮かれた様子はない。試合中継はもちろん、ワイドショーなんかでも視聴率が大事なので、煽りたいのはわかるけど、なんだかあまりにも節操がない感じがした。一般の観客じゃないんだから、もう少し冷静なスタンスの「報道」が望まれると思った。

それからやっぱり「結果を残す」ことが大事だと思った。サッカーで言えば勝つこと。会社で言えば収益を上げること。もちろん正々堂々と戦うこととか、勝っても奢らないことなどは当然だけど、それにしてもまず結果を残さなければ。「勝てば官軍」という言葉があるけど、本当だなぁ、と。今回はワールドカップ前の評判が悪かっただけに、余計鮮明にそういう印象があった。

日本代表の選手。あれだけ才能のある人たちが、多分ものすごい努力したんだろうし、そういう人たちが集まって、チームワークよく、ひとつの目標のために活動すると、それは人々を感動させるほど、素晴らしいことが成し遂げられるんだって思った。その選手とまでは言わないけど、せめてサポーターくらい。サポーターだってすごくて、なんせすごいスケジュールで南アまで弾丸ツアーで往復するし、治安が悪いって言われているのももろともせず、自腹を切ってでかけて、声を限りに応援するんだから、それはすごい情熱だ。せめてそのサポーターくらいの情熱をもって仕事に打ち込むことができたら、今の社会はもっと全然よくなるんじゃないかと思った。失業率の数パーセントくらいは回復するんじゃないか。

仕事に役立つ本を買ったり、セミナーを受講したり、南アまでの弾丸ツアーに比べれば安いものだ。夢、楽しさを仕事で提供して、みんながワクワクしながら「思わず時間も忘れてやってしまった」ってくらいの状況を創り出したい。ワールドカップのような瞬間的な熱狂と、長く続ける仕事とは当然違うけど、日々の仕事だって、ワクワク感は提供できるはず。それを提供することが自分の仕事だと、そんな風に思っていた。

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コメント
 
 
 
スポーツの品格 (田辺義明)
2010-07-02 16:09:03
日本国内では「サッカー」が高く評価され、同時に国技の「すもう」が値打ちを下げてしまいましたね。
中国国内では「ワールドカップ」が大人気。・・・中国は出場していないのに。つまりはサッカーで博打をやっているのです。
7月1日から、中国人の「訪日ビザ」の条件が大幅に拡大されました。日本に落ちてくるお金がどれくらいか解りませんが。大井競馬場でしこたま金を使わせるというのはどうでしょう。公営ギャンブルがない中国ですが今年のGDPは日本を超えることが確実です。
 
 
 
Unknown (acb)
2010-07-02 16:45:06
 としたかさん こんにちは
以前 松下幸之助さんの本を読んでいて・・・たぶん天理教だお思うのですが・・・そこに行ったときの松下さんの気付きと としたかさんの記事がダブってしまいました
松下さんは・・・何故お金を貰わず 手弁当で来ている人たちがああも一生懸命働くのだろう・・・って考えて 事業の社会貢献というところから 「世の中の貧をなくす」という水道哲学に至りました。
としたかさんは 社長の役割 社員のワクワク感・・・って言うところに至ったのですね。

意識が高ければ いたるところにヒントがある・・・
いい感じですね。
 
 
 
マスコミ (雅彦)
2010-07-03 00:19:38
こんばんは。
今に始まった話ではないけれどほんとにマスコミの報道は悪いと思う。今回あれだけたたいておいて、思いもよらなかった結果がでると帰国した選手を呼んで見ている側が恥ずかしくなる程絶賛する番組。スポーツだけではない。少し前は、鳩山首相、小沢幹事長をこき下ろしていた。人々の思いにマスコミの報道が与える影響は大きい。「この報道は間違っている。」と自分で判断できる人の方が少ない。片寄った報道で人心を煽るのはやめてもらいたい。
松田さんの公正な文章をいつも愉しみにしています。
 
 
 
コメント、どうもありがとうございます。 (としたか)
2010-07-03 02:15:26
田辺さん
中国では、そうなのですね。。。賭け事に使われているとなるとせっかくのワールドカップも品格がなくなってしまう感じがしますね。国が違うと見方も違うのでしょうね。

acbさん
そうなのです。いつも仕事のことばかり考えている仕事人間なので、ワールドカップを見ていてもそんな風に思ってしまいます (^_^;) 。テレビ観戦などに熱狂している社員の話しを聞くと、「それに負けないくらいのワクワク感を仕事で提供したい!」って思ってしまいました。いいことですよね。

雅彦さん
そうですね。今回の件では新聞、テレビとも、いかがなものかと思いました。徹底的にコキおろしていたのに、一転ヒーロー。書いていて恥ずかしくないかなって。「売れればいい」的なメディアが、時として報道の自由とか権利とか主張するのを聞いていると、とても自己中心的な利権を要求しているようにしか聞こえないですよね。
 
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