東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




オガワカズヒロさん(実際は2人のベンチャー企業の社長によるビジネスユニット)の書籍には、いつもたくさんの気づきをいただいています。今回はこれまでの著作以上に小気味好く、様々なことを言い切ってくれていて、気持ちがいいです。

たとえば
「現代のビジネスパーソンに必要な武器、それはスマートフォンやソーシャルメディアを中心としたITツールです」
とか、
「一昔前はビジネスパーソンの武器は名刺でしたが、今ではフェイスブックやツイッターの”つながり”がモノをいいます」
など。

語尾が明確なのでスキッとします。スマホを使っていなかったり、ブログ、フェイスブック等ソーシャルメディアをやっていない人は「そんなの使っていなくても仕事はできていますよ」と思うかもしれませんが、もともとある事業基盤を引き継いだのではなくて、新しく起業して事業を伸ばしている人は間違いなく使っていると思うし、いずれのタイプにしても、これからさらに事業を伸ばしていこうと考えるのであれば確実に使った方がいいと、これはぼくからも言い切らせていただきます。なぜそう言い切れるのか、その理由がわかる本です。とても参考になります。

こちらの本ではまず2006年頃ブームになっていた「Web2.0」。この流れが今、「ソーシャルメディア」という呼称にかわり、その進化を加速させていることが述べられます。たとえばフェイスブック。すでに世界中で8億人以上の人が利用し、それもほとんど実名で登録されています。「もはやインターネットは、2ちゃんねるに代表されるような、暗がりの部屋で顔の見えない住人たちとおしゃべりをするような世界ではなく、明るく広い部屋で互いに名乗り合ってマナーを重んじながら会話をする世界へ変化しつつあるのです」と。こうなると「これは、仕事でも使えそうだ」と感じませんか。ビジネスでもっとも大切な人脈作りにパワーを発揮しそうです。

前半を読んでスマホやソーシャルメディアのパワーを実感できたら、その後は「その便利な使い方」「アイデアに富んだ利用法」をたたみかけるように教えてくれます。

たとえば名刺管理。机の上に名刺の山ができて困っている人には必読のアイデアですが、オガワカズヒロさんは「名刺管理はしない」と言っています。代わりに名刺交換したお客様には、その日か翌日には必ずメールでかんたんな挨拶状を送る。そのときに相手の名前だけでなく、会社名、部署なども書いて送る。メールはもちろんGmailですから、後で氏名や会社名を知りたくなったときには、強力な検索機能でそのメールを呼び出すことができるのです。「紙の名刺は検索できないけど、メールなら検索で探せるし、その方がはやい。スマホがあればいつでもどこでも呼び出せる」という考え方。参考になります。

スマホとソーシャルメディアの様々な使い方、利用法を教えてくれますが、そこはオガワカズヒロさんの本なので、単なるハウツー本というテイストではありません。ソーシャルブランディング、自分メディアの構築という方向に話しは進みます。

アナログ的な「人と会うことの重要さ」、その時間を作りだすためにも「ITを駆使する」という姿勢や、新しく事業を立ち上げていくためなら、プライバシーの保護のことばかりを言っているよりは、ある程度個人情報を公開し、その上で安全も確保するスキルを身につけることの重要性も明確に言い切ってくれます。そういう考え方やライフスタイルも参考になります。

ITに強い若い社員、強くなければならない若い社員、そして若い者にはまだ負けたくない壮年幹部(自分のことか (^_^;) )におススメです。
オガワカズヒロさん、たくさんの示唆、アイデアをどうもありがとうございます。

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