東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




ブログ系、Web2.0系の書籍ではすっかりお馴染みの感がある小川浩氏、後藤康成氏の共著。今回の本もとても読みやすい秀作。ビジネスプランナーにも、エンジニアにもおススメの内容になっている。前半の1章、2章は小川氏が執筆しており、マーケティング中心の内容、後半の3章、4章は後藤氏が執筆していて、テクノロジー中心の内容。自分の印象では最初に全編を通して読んだ後、再度 1章、2章を読むと「Web2.0ビジネス」がよくわかるって感じだった。

前半、広告と広報のことが語られる部分は印象的。「Web2.0の時代」になると広報がこれまでの広告の役割を果たすようになり、広告はすでに認知されたブランドの効果を持続させるために使われるようになる という。

広告には華やかなデザインや気を引くコピーがあるけど、広報には公正さがあり、それがWebをさらに発展させる有意義なものとしてニュースに取り上げられると多くのブロガーたちがそのことを記事に書く。それがまたトラックバックなどで広がっていく。

すでに現状でも大勢のネットユーザーがいるし、伝播力は強力で、その説得力は新聞やテレビの広告とは比較にならないのだ。このように「Web2.0の時代」には広報は大きな宣伝力・営業力をもつ。

後半では「プラットフォームとしてのWeb」が出現するまでの過程が語られる。ブラウザ、XML、高速インターネット環境 などの進化によってITビジネスのプラットフォームはOSからWebに移っていく。

同時にCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の普及でコンテンツはユーザーが作り出すビジネスモデルが誕生する。たとえばオークションは出品者が「コンテンツ」を作り出しているわけだし、オークション出品システムは一つのCMSと言えると思う。SNSも掲示板やメーリングリストが2.0化したひとつの形ととらえることもできるし、それが成長してCGM(コンシューマー・ジェレネーテッド・メディア)と呼ばれるように ひとつのメディアとして発展しているのだ。

これまでのメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)は一方方向の情報の流れしかもちえなかったが、Webは、双方向性の強い、まったく新しい一つのメディアになったのだ。そしてそこでは多くのユーザーたちが語っていること(=集合知)が大きな説得力・広告力をもつことになる。
巨大資本にまかせてテレビCMをうつより、こちらの方が告知力、信憑性が高い時代にすでになっているのだ。

非常に適切に時代をとらえ、「2.0化したWebでいかにビジネスするか」「2.0化したWebをいかに現業のビジネスに活かすか」ということのヒントが全編に渡ってちりばめられている。ぜひ一読をおススメしたい本だ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
ぜひ! (にゃんみー)
2006-12-19 07:02:23
読んでみます!!
先日、教えをいただいてから本屋さんをウロウロしたり
でも私にはたくさんの本の中から選び取るのはなかなか難しいかったり
いつもビジネス書評を参考にさせていただいて読んだ後は
ちょっと進化したような気がします(笑)
 
 
 
ぜひぜひ (としたか)
2006-12-20 01:31:54
にゃんみーさん、コメント どうもありがとうございます。

この本、いいですよ。わかりやすいです。
ベストセラー 梅田望夫さんの「ウェブ進化論」と両方読むとほぼ「Web2.0」がわかると思います。

両者に共通する精神は
「不特定多数への信頼」(ウェブ進化論)
「集合知」(Web2.0ビジネスルール)

つまり「多くの人たちがそう言っていることは案外正しい」というスタイルです。

これからの「Web2.0の時代」を生き抜くキーだと思います。

 
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