東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。





「10代・20代の人生のより道」をコンセプトにした「みんなの公民館まる」は改修工事を終え、いよいよ順次オープンしていきます。上の写真、テープカットも小中高校生が行っています。真ん中にいる黒いシャツのお兄さんが主催者の土肥さん。2023年末にこちらの古民家というか古事務所というか、物件を購入して、大きな勝負に出ました。身体を動かす人、お金を出す人、いろいろな共鳴してくれる人たちの力を集めてここまできました。本当にすごい!!素晴らしいと思います。


まだまだ荒削りだけど、2Fはこんな感じのワーキングスペースになっています。奥の畳の部屋は寝泊まりOKですね。学生たちの合宿にも使えそう。


広々とした和室も。相当な学生たちが集まっても大丈夫そう。春休みや夏休みには、学生たちが集まり、合宿や交流やワーク体験などが行われるけど、その時のネックっていたのは「宿泊費」だったんじゃないかな。学生たちがたとえば1週間とか2週間とか滞在するにはビジネスホテルでも費用がかさみますよね。まるはその問題を解決しそうです。


屋上はバーベキューなんかもできそうな感じ。海上花火大会のときは花火もよく見えそうです。JR焼津駅から徒歩5分くらいかな。海までは徒歩10分くらいでしょうか。いいロケーションだと思います。

眼下は焼津駅前通り商店街。まだシャッターも目立つけど、これは全国的にそうだと思うけど、地方都市の商店街はこの30年くらい衰退の一途だったと思うのです。ぼくら経済人は効率を考えるから、郊外の広いスペースに工場や大型店舗を作っていくのは、ある意味当然のこと。車社会ですから駐車場も必要です。そんな中、商店街はどんどん時代から取り残されていました。

自分の知る限り、焼津でその流れにSTOPをかけたのは渋谷さんの「ホームベース」と土肥さんの「さんかく」。そのことはすでにこのブログでは何回か書いているので、今日は長く書かないけど、そこから始まったと思います。そして今日の「まる」のオープンは、「商店街に若者が戻ってくる」という流れを決定づける大きな出来事として記憶されることになると思います。


去年に引き続き行われた「商店街クエスト」というイベント。今年も10人以上の熱い学生が全国から焼津に集まりました。サンロフトにも会社見学に来てくれました。ぼくの隣に座っている女子学生の市原さんは、実は去年の商店街クエストの参加者です。茨城県在住ですが、今年はなんと運営委員として参加してくれています。


この写真は去年の商店街クエストのときの市原さんの発表の様子。曼荼羅が大好きで、曼荼羅NFTを作り、今、御朱印集めに全国の神社を巡る人が結構いるけど、「これからは曼荼羅NFTを集めるために全国のお寺を巡る人が現れる」と発表したのでした。で「焼津は曼荼羅巡りの発祥の地になる」と。ありがたいですよね。もう絶対に応援しますよね。そしてクラファンで焼津での滞在費を集め、春休みの2ヶ月かけて作り上げた曼荼羅NFTがこれ。


感動しました。学生のレベルを超えていますね。素晴らしい。今の学生たちを「クール」とか「冷めてる」とか言う意見はよく聞くけど、ぜんぜんそんなことない学生たちは今も昔も同じようにいて、むしろ今の方がデジタルネットワークがよくなっているいる分、コミュニケーションも頻繁で、情報(激励や承認やアドバイスなど)もよく伝わっています。本当に可能性があると思います。クエストの学生たちもまるに集う学生たちもすでに「参加して」いくつかのことを「成し遂げて」いますよね。その成果はもっと大きくなっていく気がします。

学生たちが集うことで、地域が受ける恩恵は大きいし、そこに社会人として関われることは発想が広がるし、成長にもつながります。とてもいいことだと思います。まるが焼津にできたことって、奇跡的でとてもいいことだと思います。

今日、まるの中を案内してもらいましたが、正直、以前の様子を知っている自分としては信じられませんでした。まだまだ手を入れていかないとだけど、本当によくここまで作り上げたと思います。若者たちのDIY力、センス、情熱、素晴らしいです。「自分たちの空間を作りたい」という想いが形になっていました。



静岡県立大学の酒井先生もお祝いにかけつけておられました。サンロフトからはあゆみさんも。昔はまちにお世話焼きのおじさんやおばさんが結構いて、子どもたちとの会話がありました。子どもはそこで親以外の大人という存在を知り、仕事を垣間見たり、話したり、笑ったり、時にイタズラしたり、怒られたりしながら、世の中のしきたりみたいなものを体得していった。今は何か事件があると一網打尽的に「それはいけない!」と断じてしまい、たとえば「知らないおじさんとは話してはいけない」ということになる。これにより接点は失われてしまう。すでにまちにはお世話焼きのおじさんおばさんもいなくなっている。「昭和に戻ろう」ってそれは無理だし、確かに危ない面もある。そんなとき「まる」が生まれた。この意義は大きいんじゃないかな。コンセプトは「より道」って、それもいいですよね。ぼくは、そんなにためになる話はできないけど「より道」のついでに聞く程度の話ならできると思う。そんな感じでよければ、時々カオをだしてみようかなって思う。さり気なく登場していたけど、酒井先生やあゆみさんの知見はハンパないです。こんな大人たちとなにげに話せたらすごいことだと思います。あと、まるにくるおじさんおばさんは安全な人だと思います ( 笑 ) 。学生たちの話は純粋で、今の社会の課題を突いていることが多くて、ぼくらが気づかされることだってかなりあるんです。


これからのまるに期待しています。地元の大人としてできる限り応援はさせていただきます。


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