春が一気にきている。
先日、岐阜公園にある名和昆虫博物館を訪れた。
目的は、ぎふ蝶の羽化を観る事。
ガラスケースの中ではあるが、数十頭と沢山の蛹が確認できる。
忙しく、頻繁に動く蝶、
じっと微動だにせず桜の小枝にぶら下がる蝶。
蛹から孵ったばかりのまだ、羽の小さな蝶も、
みるみる羽を大きくする。
羽化が終わって飛び立つ動作を試みる蝶。
羽化を終えたばかりなのに、既に交尾を終えた雌蝶
まさに”生命の宇宙”をみる思いだ。
やさしく、判り易く説明してくださった名和館長に感謝。
もう一つの目的は建物を観る事。
記念昆虫館(岐阜市重要文化財)、共に近代日本を代表する建築家
武田吾一氏の設計によるもの。
小学生以来だから、ほぼ半世紀ぶりに訪れたのだが、
親しみのある空間は時を経つのを忘れさせる暖かさを持つ。
記念館の棟飾りには愛らしいぎふ蝶のレリーフが施されている。
作った職人の魂に敬意を表して、棟飾りのアップ・スケッチとした。