しばらく、いろいろ惑珍のことなどばかりになっていたが、
実は猫がふえた
突然二匹も増えた。
それも9歳という、シニアのメスが二匹
いろいろな事情で家に来た。
まだ1ヶ月しか経ってないんだけど、
この猫らは
もともと最初の数年間は野良(外猫)だったせいか、
非常に精神的に野太いというか
家の先住猫にまったく引け目も感じていないというか
自由気ままで、
猫パンチもシャーも気にせず、すれ違ったり、交わしたりしながら
たくみに自分の居場所を確保している。
うめ
と
ゆき
という名前で
うめは 黒い
ゆきは 茶色い
黒猫を飼うことになると思っていなかったのだが、
この黒猫が、また、すっとんきょうで面白い性格で
歯はあらかた抜け落ちて犬歯一本(猫なのに犬歯とはこれいかに)
しかなく、たたーっとやってきては身体を預け、腹をだして膝に乗って
くはぁーとあくびして見せたり、抱こうとするとするっと逃げてしまう。
鼻が短くて顔はブサイクなんだが、
尻尾が太くてなりがちいさいわりに
大きな反り返った耳が印象的で、
なんとも味がある。
うめ、うめ、と言っているうちに
歌が浮かんできて
うめめめめ うめめめめ うめめめめめめ うめめめめ〜♪と
適当な節回して歌うと、
ギョッとするらしく 動きが止まる。
すっとんきょうでマイペースなうめちゃんを戸惑わせる、
私自身の実力(❓)に、自分でもびっくりする。
怖がらせない程度に面白がっている
ゆきちゃんの方は、まだ歌が生まれてこない。
とにかく二匹とも、歯がない。
ゆきちゃんは犬歯しかない(しかし猫なのに犬歯)
だから、ベロがいつも出っ放しで、
唾液でいつも口周りが濡れている。
ときどき首を振ったりすると、唾液が飛んできてジューシーである。
二匹とも、飼い主に可愛がられていたらしく、膝にすっと乗ってきて
しつこいぐらい一緒にいてくれる、これぞ家猫タイプ。
うちの先住猫はまったく膝に乗ろうとはしないので、
とても新鮮である。