自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

美術品のレプリカを作る パート02

2024-12-06 08:29:21 | 仕事

昨日からアップしている「美術品のレプリカを作る」ですが、レプリカと呼ぶのもちょっと違うかもしれません。

と言うのも、現物は手のひらに乗るくらいの大きさですが、作ったのは1メートルくらいの高さが有ります。

これなんですが、

現物に写真から実際に作る大きさの原寸大の図面を起こし、それをスタイロフォームに写して削り出しました。

このスタイロフォームはいつもの物とメーカーが違います。

試しに「コーナン」で売っていた物を使ってみました。

いつもの青いスタイロフォームにより粘りのある、柔らかい感じがしました。

青い方に慣れてしまっているので、ちょっと違和感が有りましたが、特に問題は有りませんでした。

これをサンドペーパーで磨き、なめらかにし、目鼻の位置を割り出して紙粘土にて造形しました。

この時使った粘土が「ウッディー粘土」です。

この粘土を使ったのがこの時初めてでした。

手前に有る小さなたけのこの兄弟はこれこそ「レプリカ」です。

足立美術館の土産物として販売されている品物です。

それをお借りして参考にしました。

この当時、「ウッディー粘土」は、価格が350円と安価な粘土でしたが、強度もあり、水を付けて練ると、かなり伸びが良く、スタイロの表面を薄くコーティングするのが簡単に出来ました。

しかも、陶器の様な表面仕上げになるので、こう言う造形物にぴったりでした。

値段も安くたくさん買っても負担にならなかったのですが、最近値段を見たら、650円になっていました。

高級な石粉粘土と同じくらいの値段になっていて驚きました。

何でもかんでも値上がりですね。

使うものが全て値上がりしています。

こちらの製作費も値上げしないといけないでしょうね。

製作もどんどん進めないとイベントの開催が迫ってきます。

ウッディー粘土でコーティング、造形を施し、さらに、表面の仕上げをもっとリアルにするため、木工パテを表面に塗り、細かいディティールを加えます。

細い筋彫りや、目鼻、口など細かい部分を彫刻して行きます。

あまり丁寧に磨くと現物の荒っぽい仕上がりにならないので、適度に荒らして仕上げます。

色合いも、木工パテの「白タモ」がちょうどいい色合いで、焼き物の白い感じになりました。

これに着色して行きます。

実物のレプリカを参考に、アクリル絵の具を薄めて重ねて塗って行きます。

何と無くそれっぽい感じになりました。

このままでは薄いので、乾かしながら塗り重ねて行きます。

少々荒っぽい感じにした方がリアルに見えます。

大きさが大きいので、時々離れて見て質感を確認しながら仕上げて行きます。

こんな感じで、「たけのこの兄弟」は割と簡単に造形できました。

しかし、「足柄山のおひるね」はかなり面倒でした。

なかなか思う様な形にならず、作っては削り作っては削りの連続でした。

こちらはレプリカは無く、写真だけで製作でした。

この続きは次回に。

続く!