私の知り合いに、「寺西竜也サン」という方がいます。
その方は、企業の生い立ちや、有名人の人生など、商業的な漫画を描かれています。
なので少年漫画雑誌などでは見る事がないのでご存じない方も多いと思います。
その方から、ある日、「被り物」を作って欲しいと言われました。
どんな被り物か?
これなんですが、
この社名の左の「ラッコ」の形の被り物です。
これをもう少し半休型にして、被れる様に作るという物です。
なので、被った本人の口やあごが見える状態ですね。
問題はどこから覗くのか?
被ったら当然前が見えなくなります。
目の位置は左右に離れているし、鼻の部分が一番目に位置に近いので鼻を覗き穴にします。
先ずは形を作ります。
いつものスタイロフォームで、
ホールケーキの様な物を切り出しました。
この丸いスタイロフォームはドーナッツの様に真ん中に穴を開けた状態で貼り合わせています。
人の頭が入るサイズに削ってあります。
中にはヘルメットのインナーを取る付けてあるので、あごひもを締めればお辞儀をしても大丈夫です。
スタイロフォームを削って丸みを出します。
目鼻、髭を作って取り付けます。
鼻は、後で覗き穴の付いた物に交換します。
目はエポキシパテで整形します。
スタイロフォームの隙間は紙粘土を塗って埋めて行きます。
口部分は粘土で造形してあります。
後に、この表面には毛の生えた布を貼り付けますので、表面処理は程々で大丈夫です。
髭です。
これは「シュリンクチューブ」という電線の繋ぎ目等、絶縁するゴムのチューブですが、熱を加えると収縮する物です。
これで柔らかいゴムの髭を作りました。
しかし、この髭、イタズラする人が多く、後に修復する事になります。
とりあえず、製作を進めます。
被り物の表面には、毛皮の様な布を貼り付けます。
これがどんな物になるか?
次回に続く!