昨日からアップしている「河童」の造形ですが、いよいよ造形用モルタルの盛り付けと、造形に入ります。
これは、
この手前の鉄板を仕込んだテーブルの芯材です。
これは、モルタル造形の会社の方でモルタルを塗って造形していただきました。
私は「河童」と「三平」の造形をしました。
先ず、「三平」の方を造形しました。
体の造形は特に問題はなくモルタルを手で盛って、歯ブラシや粘土ヘラで整形しました。
造形会社の方は、服のシワなどどうやって造形するのか心配されていたようですが、歯ブラシの柄の部分を押し当てて形状を作りました。
シワにはパターンが有って、そのパターンに従って歯ブラシの柄を押し当てて造形しました。
造形会社の方は、何も見ずにシワを造形していくのを見て「迷いが無いですね」と言われてましたが、この程度はもう頭に中にシワのパターンが有るので簡単です。
足もくるぶしや指の配列等、人間の足で作れば問題ありません。
造形用モルタルは、泥の硬い物の様な感触で、指で摘んで乗っけるという感じです。
乗っけたモルタルをヘラでならして造形します。
ちょっと柔らかい粘土の感触です。
ただ、必ず手袋をしないとモルタルで手の油が吸い取られるので手がガサガサになります。
それにやわらかすぎて造形しにくいというのも有りました。
ま〜慣れれば問題なくなりましたが。
それより、髪の毛の造形をどう表現するか?
水木しげる先生の絵ではギザギザの平面的な表現しか無いので、どう表現するか?
色々考えて、円錐形のパーツをたくさん頭に乗っけるという方法で行きました。
造形しながら「これでいいのかな〜」と不安を感じながら仕上げましたが、出来上がったら「ま〜こんなもんか」という感じでした。
モルタル造形会社は、我が家から1時間30分くらい離れた所に有るので毎日通うことができないので一体造形するのを1日で仕上げました。
あと、一体、問題の「河童」の造形です。
これは案外簡単でした。
水木しげる先生の絵を参考に髪の毛も「三平」の髪の毛と同じ方法で仕上げました。
一度モルタルをいじっているので、2体目は割とスムーズに造形できました。
河童の造形が出来て、写真を撮りましたが、ちょっと不思議な事が起きました。
その不思議な写真ですが、これです。
河童の周りに、オーブの様な丸い物がたくさん出てます。
三平の写真には全く写らなかったのに、河童の造形が終わった途端こんな写真に成りました。
最初はレンズの汚れかと思いましたが、前後の「三平」の写真には写っていませんでした。
連続して写しているにも関わらず、「河童」の写真にだけ「オーブ」が写ったのです。
この仕事の後、このモルタル造形会社は、かなり忙しく成り、テレビにも登場したり有名に成りました。
この「オーブ」は、「座敷童」の様な物だったのかもしれませんね。
この「河童」も1日で造形し、塗装はモルタル造形会社の方にお任せしました。
そうして、モルタルフィギュアが完成し、いよいよ米子の「鴨川」に設置する日が来ました。
大きな石の台座を2トンユニックで運び設置しました。
その様子は次回に、
続く!