自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

銃刀法が改セイされる!

2023-12-22 16:18:53 | 模型

昨日、「ル・フォーショーリボルバー」の写真をアップしましたが、写真だけだと実銃のように見えるかもしれません。

写真の銃は無発泡ウレタン樹脂で作ったレプリカです。

実銃に忠実に作った模型です。

 

今朝の新聞に、銃刀法の改セイの記事が書いてあり、急遽、この記事を書いています。

今回の銃刀法は、安倍元総理の銃撃事件から発した物のようで、ネットで銃の改造や製作の動画等を配信したものも罰せられると言う事が書いてありました。

これはあくまでも、弾丸を発射できる物の製作ということが限定されるのですが、銃に詳しくない人は、モデルガン、エアーガン、無可動銃、無可動模型銃等、見分けが付かないのが現状です。

今回、私がこのブログでアップした銃は、無可動模型銃に当たります。

これが組み立て前、塗装前のル・フォーショーリボルバーです。

いわゆる「ガレージキット」の模型です。

ご覧の通り、プラスチック製の発射機構を全く持たないただ形状を再現しただけの模型です。

材質は「無発泡ウレタン樹脂」通称、キャストと呼ばれるものです。

引き金も撃鉄も動きません。

実弾の装填も出来ませんし、弾丸の発射などとうてい出来ません。

実包を装填する穴もありません。

完全にふさがっています。

銃身もふさがっています。

ただ、これを綺麗に組み立てて、本物のような塗装を施すと、

こんな風に写真では本物と区別がつかない物になります。

写真の弾はアクリルパイプとエポキシパテで作った物で、火薬等入っていません。

ただの飾りです。

私のブログに出てくる銃は全て「トイガン」おもちゃ銃ですので誤解の無いようお願い致します。

この「ル・フォーショーリボルバー」の模型ですが、どういう経緯で作ることになったか?

これを話すると長くなるので次の機会にします。

先ずは、これらの銃は全て発射機構を持たない外観だけの樹脂製の模型ですのでご安心ください。


小さなオルゴールの製作 その二 とりあえず完成

2023-12-21 11:17:45 | 模型

今日は朝から大変寒い状態です。

家の屋根に雪が積もりました。

と言ってもたいした事は有りませんが。

 

昨日からアップしている「小さなオルゴール」ですが、ほぼ完成しました。

小さな物なので塗装の面積も小さく、いざ塗装に入ったらあっけなく仕上がりました。

その仕上がりがこちら。

フタが開いた時、少し倒れすぎているような気がしたのでもう少し起きた状態で止まるように調整しました。

シルバーの彫刻が細く見える部分は、もう一度シルバーを塗りなおしてはっきりと分かるように仕上げ直しました。

フタを締めた時の画像が無かったので、こちらで勝手に解釈してフタにも彫刻が入った状態につくりました。

幅が9センチ程度の小さなボックスですが、精一杯見栄えが良くなるように仕上げました。

箱自体、ビンテージっぽさが出るように少々荒っぽい仕上げになってます。

 

今回、彫刻をしなければならないので、何か彫刻の参考にならないか?と、以前製作した「ル・フォーショーリボルバー」の彫刻を参考にしました。

そのリボルバーがこれ。

このリボルバーは、鳥取県日野郡の「泉龍寺」と言うお寺に残された実銃を忠実に再現したレプリカです。

実銃は幕末に、坂本龍馬が、因幡藩の「河田佐久間」にプレゼントした物と聴きました。

本物の拳銃なので、黒坂署に「古式銃」として登録してあるそうです。

その実銃から採寸し、細部を出来る限りリアルにパーツ割りし、アクリルやエポキシパテ、スチロール樹脂等で原型を作り、シリコンで型取り、無発泡ウレタン樹脂(キャスト)で複製したものです。

彫刻は、有名な「井浦勝雄さん」にイチかバチかダメ元で依頼したら、快く彫って頂きました。

井浦さんは、本来、実銃や刀剣等に彫刻されているので、こんなキャストの柔らかい物に彫るのは殆ど無いと思いますが、井浦さんいわく「赤子を扱うように彫りました。」とのことです。

見ればみるほどすごい彫刻です。

シリンダーには「ブドウ」の模様が有り、ヨーロッパでは、多産の象徴として「ブドウ」は縁起の良いものとして扱われているようです。

このリボルバーはキャスト製のとても軽い物ですが、塗装で鉄のような仕上げにしています。

ところどころに錆も入れて本物っぽさを再現しました。

ただ、「泉龍寺」に展示してある本物は、錆だらけで、ここまで青黒くありません。

実物を見たければ「泉龍寺」までどうぞ!

それと、このリボルバーは2019年に公演予定だった手塚治虫先生の原作「陽だまりの樹」の舞台公演で、風間杜夫さんに使用していただきました。

残念ながら、コロナの蔓延のせいで、この公演は中止!

無観客でビデオ取りし、DVDのみ発売されています。

以前CS日テレプラスで何回か放送されました。

全国の舞台でこのリボルバーがお披露目されると思ったのですが、残念ながDVDのみでしか見ることが出来ません。

このリボルバーの制作秘話もいずれアップしようと思います。

 

なにはともあれ、オルゴールの製作は終わりました。

毎回いろんな制作物の依頼がありますが、毎回勉強することが多く、これからもスキルアップに励むことになると思います。

 


小さなオルゴールの製作 その一

2023-12-20 11:52:26 | 模型

今年の10月に、ある所からメールが来ました。

そのメールは、以前、神殿のジオラマを製作させて頂いた方からでした。

来年の1月末にご友人の誕生日があるとのことで、そのプレゼント用にこれを作って欲しいとのこと。

この画像なのですが、ゲームのアイテムのようです。

大きさは手のひらに乗る程度の大きさですが、細かい彫刻が随所に有ります。

オルゴールユニット自体は支給していただいたので、箱はホームセンターから木の板を買ってきて、テーブルソーでカット、箱組して、各コーナーには丸材を取り付けました。

フタの開閉のため丁番が必要なのですが、小さすぎてそれに合うものが全く無く、真鍮製の一番小さいものを買ってきて、それを半分にカット、調整して作りました。

手回し式のオルゴールなのでハンドルが正面に出るように調整、固定しました。

足の部分はネジを取り付け、針金とエポキシ樹脂で形状を作りました。

これでほぼ箱が出来ましたが、さて、彫刻をどうするか?

かなり細かい彫刻です。

実際に彫刻刀で彫ってなんてしていたら、到底1月には間に合わない。

さ〜どうするか?

色々悩んだあげく、こんな方法を思いつきました。

これなのですが、下のグレーの物は「ほいく粘土」です。

それを平らに伸ばし、粘土ヘラで彫刻します。

彫刻ができたら、その部分にキャストを流し込み硬化させます。

そうして出来たのが上の白い物です。

そのパーツを、箱のベース部分に取り付けました。

接着には発泡スチロール用の接着剤と瞬間接着剤を使いました。

キャスト製ですが、薄くて柔らかいので湾曲させて有ります。

この方法で、短時間に彫刻がコピーできるので、一番重要な正面と裏面、更に天板の彫刻を作りました。

製作途中の写真が有りませんので、いきなり出来上がった写真です。

これは、粘土に直接キャストを流して彫刻をコピーしたものです。

粘土から剥がした時、粘土がこびりついて剥がれなかったので、洗剤を付けて、歯ブラシでゴシゴシ取りました。

結構いい感じになりました。

なので、これをシリコンで型取りし、後2個同じものを複製しました。

これがシリコン型

左がキャストで複製した物。

シリコンで複製すると、若干シャープさが薄れるようです。

それらのパーツを磨き、箱の各所に貼り付けました。

設定では蓋の表面が見えないのですが、オルゴールのフタといえば、たいてい彫刻が有るようなので、勝手とは思いましたが、それらしいデザインに仕上げました。

四隅の丸い部分の彫刻は、セメダイン社のエポキシパテを塗って、固まるまでにヘラで彫刻しました

これで形状の製作は終わりましたが、ここからが腕の見せどころ。

塗装ですが、彫刻の模様はシルバー、箱本体はハルレッドで仕上げます。

ゲームのが画像を見ると、かなり古びた感じなので、綺麗に仕上げるのではなく、汚しを入れ、塗りムラ等もわざと残し、ビンテージ感を出します。

先ず、彫刻のシルバー部分をラッカーで塗ります。

シルバーの乾燥後、エナメルのハルレッドを余白部分に塗ってゆきます。

シルバーの彫刻の周りにハルレッドを塗ると、彫刻部分に被ってくるので、彫刻の線が細くなって見えます。

しかたがないので、ハルレッドの乾燥後、シルバーを彫刻の線にそって、一本一本塗り直します。

乾燥後、フラットブラックを凹み部分に塗り、汚しをかけます。

小さなものなのでなかなか手ごわい物になっています。

でも、完成まであと少し。

エナメル塗料は乾燥が遅いので、のんびりやります。

続く!

 

 

 

 

 


ハセガワ 1/48 F14キット製作日記 PART03

2023-12-01 10:22:21 | 模型

連日アップしている「ハセガワ 1/48F14トムキャット」ですが、一気に完成です。

先ず、全体の汚しをします。

海軍機は空母の飛行甲板の上で潮風に洗われてかなり痛むようです。

装甲の継ぎ目等、塗装が剥がれて下地が露出するようで、その度に人間の手でペタペタ塗っているようです。

なので、継ぎ目が真新しい色でライン取りしたようになっています。

汚しは、この上から更にかぶせます。

これはエナメルのフラットブラックをシャバシャバに薄めてパネルラインを中心に大胆に塗ってゆきます。

まだデカールが貼れてないけどと思われるかもしれませんが、マーク等は定期的に張り替えるそうなので、機体が汚れていてもマークはきれいな状態というのが普通らしいでのす。

エナメルのフラットブラックが半乾きくらいになったら、ティッシュや綿棒にエナメルの溶剤を染み込ませて表面を叩くように拭き取ります。

ゴシゴシやると拭き取られすぎて綺麗になりすぎます。

パネルラインに黒い色が残るのはもちろんのこと、平らなパネル面に薄汚れた感じを残さなくてはなりません。

黒を拭きとってゆくと、ティッシュがかなり汚れてきますが、その汚れたティッシュで拭きとった面をポンポン叩くように拭き取ります。

これで不規則な汚れが表面に残ります。

写真ではよくわからないかもしれませんが、根気よく拭き取りました。

塗料が完全に乾くのを待って、デカールを貼りました。

ただ、古いキットだったのでデカールの「ノリ」が劣化していたのか、ほとんどくっつきません。

マークセッターでも使うか?

ネットで調べたら、木工ボンドをお湯で薄めてそれをノリ代わりに使うというのが有りましたので、早速やってみたら、なんとか貼り付きました。

ただ、大きなデカールは余白部分の透明がいわゆる「シルバリング」というのを起こして、違和感が出ました。

結局完全に張り付かなかったということか?

しかたがないので機体下部の大きなアルファベット文字とかシルバリングの起きたデカールはマスキングテープを切り抜き、貼り付け、エアーブラシで塗装しました。

後に聞いたのですが、戦闘機のマークは樹脂のシートをコンピュータでカットして文字にし、それをシールのように貼り付けていたそうです。

そのシートが剥がれないように、輪郭にクリア塗料を塗っていて、その仕上がりが、ちょうどデカールを貼ったプラモのような感じに見えるそうです。

なので、多少のシルバリングは有ってもおかしくは無いのかもしれません。

 

この後、脚やパイロン、ピトー管等細かいパーツを接着して完成しました。

どうせなら、本物の太陽光線と、雲の下で撮影しようと思って、近所の海に持って行って撮影しました。

右の下に手が映っています。

この写真のエンジン部分下のNAVYという文字は、マスキングシートを文字の形にカットして貼り付け、エアーブラシで黒を吹き付けて仕上げました。

デカールではありません。

これは、車の屋根の上に乗せて撮影しました。

空の雲は本物です。

撮影場所はこんな所です。

この日、風が強くて、完成したF14が吹っ飛びそうでした。

やはり本物の陽の光で撮影すると本物に見えますね。

ピカピカに仕上げるのも良いかもしれませんが、私はやはり使い込まれた歴戦の勇士という感じの仕上げが好きです。

以前、アシェットからF14を作るというのが出てましたが、我が家にもあるんです。

全号揃ってはいるのですが、まだ、全く手を付けていません。

最終に出た飛行甲板や動力車、甲板のクルー等のフィギュアのセットも買いました。

いま製作中の零式艦上戦闘機が完成して納品できたら作ろうかと思っていますが、なかなかてを出せません。

今現在も企業のマスコットキャラクター人形を3体製作中で、以前に納品したフィギュアも修理が3体来てます。

全6体を12月15日までに名古屋の代理店に納品しなければなりません。

なんだかんだ他に手を取られてゆっくり自分の模型を作る暇がありません。

来年こそは!と思うのですが、また来年もつくれないかな〜。