行くぞ!グラベル

オフロードバイク&釣り好きのイケイケブログ

ジョニーのアルバム仕事編

2006-11-19 03:59:42 | Weblog
昔のバイクの写真を紹介する「ジョニーのアルバム」用の写真を
夜中にゴソゴソ探してたら、昔の仕事の写真が出てきたので
今回はこれ、「ジョニーのアルバム仕事編」です。

写真は、以前にも少し書きました「ソビエト連邦」へ行った時のもので、
写っているのは、二十歳そこそこの私とダゲスタン自治共和国滞在中に
ずっとドライバーを務めてくれた「ザウル」さんです。

この日は、およそ600キロの未舗装路を一日かけて移動するという日でした。
写真は、クルマが故障したついでに休憩しているところを
「ザウル」さんと一緒に撮ったものです。

ちょうど写真をとる前、故障したクルマを修理している彼が
勢いあまって指にケガをしてしまいした。
そこで私が日本から持っていったスタッフ用の救急セットで
治療してあげたのをキッカケに、
ダゲスタン滞在中、ずっと彼は私の事を「ドクトル」と呼び、
撮影が終わって別れるまでの間、とても私に親切にしてくれました。

「クルマをあちらへ動かして欲しい」「ここから移動します」などなど、
言葉が通じないながらも身振り手振りでお願いする私に、
いつも笑顔で答えてくれていた彼の顔は、いまでもハッキリと覚えています。
食事のたびに、ニコニコしながら「ウォッカ」とグラスを握り締めて
やってくるのには、少々困りましたが…

彼は、初めて海外での仕事を経験していた私にとって、
まともに会話ができなくても、なんとなく信頼できるはじめての外国人として、
滞在中、ずっと大きな心の支えとなってくれました。


「スパシーバ(ありがとう)」

「ダビスダーニャ(さようなら)」

別れ際、握手をした彼の手は、ロシアの田舎のポンコツ車で鍛えられた
硬く、分厚い、ドライバーの手でした。







コメント
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