忙中閑話

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後藤健次氏の報道について

2015-02-03 | 雑感

 最近テレビをつければ「イスラム国」「後藤健次氏」のオンパレード。

そして後藤謙次氏を称える報道が目につく。いわく、彼は難民の子供等をはじめとして弱者によりそった報道をしていた、彼のような人のお陰で悲惨な難民の存在やその実態を知ることができた…などなど。

だが、この10日ほどの間の喧騒は何だったのか。

彼は「民間軍事会社」とかいう何やら馬鹿げたことを目論んで、そしてイスラム過激派に拘束された湯川などというアホな人物の「救出」にノコノコと出掛けて行き、自分も拘束されたという。

まるで「飛んで火に入る夏の虫」のように思える。

運転免許を取得したばかりの人は初めは慎重だが、運転に慣れると自分の運転技術を過信して事故を起こしやすいという。ちょうどこれに似ている。自分はシリア難民報道の「第一人者」と過信したのではないか。

一般の報道とは違う。拘束された人物の解放のためには必ず何らかの接触が必要である。ライオンの檻の前で手を差し出すような危険な行動なのだが、それが見えなくなってしまっていたとしか思えない。

それに日本政府の方も目に余る。これ幸いのごとく「日本人人質解放に全力を尽くす」の連呼。最終的に「全力」が全くの「無力」というより「無能」だったことをさらけ出した。挙げ句、「テロは決して許さない」だ。まるで、この事件の報復をするような強い口上である。

だが、待ってほしい。そもそもの発端は首相がこの時期にノコノコと中東へ「外遊」して「難民支援」なぞといっては2億ドル(約200億円)もの大金を大盤振る舞いした結末だったのではないか。

我々の血税をまるで自分のポケットマネーのように扱わないでもらいたい。「難民支援」はハッキリ言って、「砂漠に如雨露の水」だ。財源不足で消費税増税、福祉支出削減と続いているのにこんな使い方をすればいくらあってもたまらない。

「難民支援」はあくまでも「対症療法」。扮装の根本問題は世界に武器が溢れていること。F国のように扮装の両方に武器を売り歩く無節操な国が有る限り、扮装は無くならない。

それにしてもこの首相、「断固」、「一丸」、「全身全霊」、「懇切丁寧に」などと言葉自体は重くて勇猛だが、その中味の実に軽いこと。

 

 

 

 


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