学生と若者②

2011-10-18 23:04:25 | 小さなこと
以前に、こんな記事を書きました。

学生であることと、若者であること


で、先週末に篠山まで枝豆収穫のバイトをしに行ったわけですが、


そこで力を発揮していたのは、「学生」というよりは、「若者」でした。


厳密に言うと、「地元の若者」ですね。



これは、いわゆる「地方」一般にいえることかもしれないのですが、

そもそも「学生(大学生)」が、地方には少ないわけです。


篠山では、農家で枝豆の選別や収穫を手伝ったのですが、


そこには、地元の高校を卒業して、そのまま仕事をしたりしてる20歳前後の人がそこそこ手伝いに来ていました。


そういう人たちは、普段からバイトとかで農業手伝っているみたいなんですが、


改めて、地域を変えるのは「学生」ではなく、「若者」ではないか、と、
たった二日間しかいませんでしたが、認識しました。


普段神戸に住んでいて、大阪や京都に出向く機会が多い僕にとって、
今までで

若者=学生

にほぼ等しい構図ができあがっていました。


これは東京などの都会ででも同じ傾向にあると思いますが、


若い人は、大学に進学して、「学生」という立場で行動を起こしている、

という事実が多いからだと思います。


実際によく「学生起業家」や「学生団体」を目にします。


ただ、この「等式」は必ずしも、全国各地で当てはまらないと思います。

たとえば、都会(関東や京阪神)には多くの大学がありますが、

逆に地方に行くと、大学自体が少ない。


都会では、ほとんどの若者は進学しているが、

地方では、高卒で仕事をしている人も多いようです。


そういう事実を鑑みると、地方を支えている(労働力になる)のは、
「若者」であるらしい。


篠山では、結構ヤンキーな人もいましたが(笑)

農業を一緒に手伝って、祭りでも御輿を一緒に担ぐ。

これはある種のコミュニティが形成されているんでしょうが、


都会のように、学生だけで集まっているわけではなく、

地域のシステムの一部として、若者は役割を果たしているらしいことが分かります。


農業は体力が必要ですし、
若い人の存在は結構大きいと思います。

普段はおじいさんやおばあさん、父母にあたる年齢の人が苗を植えたり種をまいたりして、
収穫を若者が手伝う、という形式が多いらしいですが、

とにかく、地域(地方)のカギは「若者」なんだと、実感しました。


じゃあ、地域に学生は必要ないのか、と言われると、それは必ずしも正しくなくて、

極端なことを言うと、大学に行っていないと、労働力としては使えるけど、
組織のマネジメントとかについては、手慣れていない場合もあるのだと思います。

そういうときに、学生が大学で身につけたスキルと経験を生かして、
地域の住民や若者をコーディネートすることができれば、

新たな化学反応を起こすこともできるんじゃないか、とも思いました。


たとえば僕が奈良に帰って、何かをしようとするときに、
「学生」であることは必ずしも重要ではなくて、

「21歳」とか「(相対的に)若い」というだけで、受け入れられたり(逆に排除されることもあるとは思うんですが)することは、あると思うんです。
(すごく感覚的な話で済みません)


だから、単に大学に行っていた、というよりは、
「若さ」をうまく利用しながら、大学生としていろいろ吸収したことをアウトプットして、
何か新しい融合を作り出すことはできるんじゃないなか、


ということを、なんとなく思った今日この頃でした。

あんまりまとまっていませんが、この辺で。

最新の画像もっと見る