本は最安の投資

2012-07-20 22:09:35 | 小さなこと
珍しく、一日に複数のブログ更新です。


今まで、本を買うことに抵抗を何度も感じてきました。そんなにお金も持っていないし、本一冊に1000円~2000円は高いなー、と思っていました。

ただ、ある時ふと思ったんです。


本を買うのをケチっているのに、どこか遠くに行くのに平気で1万も2万も出している自分は、一帯なんなんだろう?と。


この考え方は、我ながら本質に近い部分をついていると思っています。


本一冊と、食事一回と、旅行一回に使う費用と、その効果っていったいどれくらいなんやろう、と思ったんです。


本は、一冊700円くらいから、分厚い専門書でも、2000円、3000円くらいのものが上限だと思います。

そんでもって、捨てない限り、ずっと手元に残ります。

書いてある内容も変わらないし、いつでも、何回でも読み返すことができる。


次いで食事。

ファストフードだと、500円である程度のカロリーはとれます。

定食屋や、ちょっといい場所では、もう少し高くなりますが、美味しいものを食べれます。

でも、摂取したカロリーはいずれ、消費される。


そして、旅行。

バスを使うにしても車で行くにしても、交通費はかかりますし、どこかで泊まったり、入場料がかかったり、となんやかんやでお金を使います。


僕も先週、飛騨高山に行きましたが、たぶん15000円くらいは使いました。


もちろん、これら三つを単純に比較することはできませんが、


なぜか僕は今まで、1000円の本代をけちって、どこか遠くに行く資金にまわしていました。

でも、よくよく考えてみると、本のほうが一生ものだし、明らかに投資額としては安い。


もちろん、僕は旅の魅力を知っていますし、「旅をするな」と言いたい訳ではありません。

ただ、時には、5万円出して韓国に行くより、同じ額を本に使った方が、価値が高くなる時もあるんじゃないか、ということに、今更ながら気づいたんです。


お金を払ってご飯を食べても、あっという間になくなります。

お金がカロリーに変わっても、一日経てば消費されるか、もしくは肉に変わってしまう。


お金を払って旅をしても、その経験が一生のこっている訳ではないし(もちろん、その後の人生に大きな影響を与えることは間違いないでしょうが)、記憶というものは、必ずどこかで消え去ってしまうものです。


でも、お金を払って手に入れた情報と思考力は、時には大きな力に化けるかもしれません。




今は図書館があり、電子書籍も普及して、本は「無料」で手に入れられるものになりつつあります。

でも、家の冷蔵庫を漁って取り出した冷凍食品や、カップラーメンを食べるよりは、その時々でスーパーで買物をして、できたての料理を口にする方が、断然満腹になりますし、精神的にもいいでしょう。

同じように、本も、そこらに転がっているものを無料で手にするんじゃなくって、
本屋で手に取った物を、一生手元に置いておくようにしたほうが、「いいもの」を体内に吸収できると思うんです。


それを思うと、ランチで800円使うよりも、同じ値段の新書を買う方が、時には価値のある行為なのかもしれません。


いろんな人の人生や考え方に、1000円で触れられるなんて、生きていく上でもっともコストの低い投資だと思うんですよ。

だって、実際に人に会おうと思えば、もっと沢山お金必要ですから。



だから僕も、もっともっと本には投資しようと決めました。

最近も仕事帰りに、毎日一冊買うペース。

毎日1000円のものを買っても、一ヶ月で3万円だったら、安いもんですよね。
(ただ実際問題、本の置き場がない…)

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