五、「教会とわたしたち」(310)
4.近代の教会の夜明け
―宗教改革―スコットランド
(さらに彼は自分の魂のためにはしばしば詩編を読んでもらい、慰めを受けていた。四日目、11月14日(水)、朝7時頃、彼はベッドから起き上がったので、側近たちは驚いて、静かに休むよう頼むと、彼は言った。「わたしは、今日は安息日だと錯覚していた。昨夜中、キリストの復活について瞑想し、それを語って、自分も慰められたいと考えていた。」と彼はなおも、キリストによって恵みと祝福を追い続けていたといえる。17日(土)には、エディンバラ教区の主な教職たちその他の人々をベッドの周囲に集わせ、「わたしの最期の日は近づきつつあります。(ここまで前回)
~わたしはこれによって、その重いつとめを終え、わたしの様々な苦しみと悲しみから解き放たれて、主キリストの御許に行くことを望んでいます。しかしわたしの心から願いは、~神の言葉の真実とその教養のほか何をも語るまいと願っていました。多くの会衆のうちにはわたしの説教の難しさに不満を抱いた人々があったようですが、わたしはそうした人々を疎み嫌ったことはなく、そうした人々を導いて、神の秘められた御言葉の真理を悟らせるように骨折っていたことは神の知っておられるところです。~わたしの良心も証します。~神の権威を拒む人々、また真理を捨て去った人々を警戒しなさい。これ以上語ることは健康が許しません。」と。(つづく)