ダンテの「神曲 地獄」編 第10歌(カッコ内は筆子、その10)(原 光訳 2000年、沖積舎)
◯だが望んでわたしを立止まらせてゐた、もう一つの高潔な霊は、顔つきを変へず、頸(くび)を動かさず、脇腹を曲げもせず、
最初の言葉を続けて言つた、「戻る術(すべ)をよく学び取らなかつたとすれば、それはこの寝床以上にわたしには苦痛だ。
が、ここを統治してゐる女の顔が、五十回繰返して燃え立たぬうちに、その術がどんなに学び難いかそなたは知るだろう。
(ここまで前回 )
◯そなたがいつか温和な世界に戻るなら、わしに言つてくれ、なぜあすこの住民はあらゆる法律で、わしの一族に対してあんなにも残酷なのだ?」(「アルビア河」1260年9月有名なモンタベルナの古戦場)
わたしは答へた、「アルビア河を真つ赤に染めた、あの破壊と大殺戮が、わたしらの寺院であのような祈祷をさせてゐるのです。」
するとあのものは溜息をつき、頭を振り動かして言つた、「わたしだけが闘つたのではない、わしは理由もなく他のものたちとともに盲動したのでもない。(つづく)
◯2015年7月19日は、今年の第二十九主日。日聖協「聖書愛読こよみ」は、ダニエル書6章17~25節、その25節、「王は命令を下して、ダニエルを陥れようとした者たちを引き出させ、妻子もろともししの洞窟に投げ込ませた~」と。これはダニエルの勝利ではなく神の勝利という、数々の痛快な物語の一つである。
写真は、7月15日、改修された墓地を確かめた。墓標の下の地上に遺骨格納庫を持つ形に改められました(地下の格納庫は以前まま)。