カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

生きる力を伝える!

2011-10-22 11:14:23 | 音楽会

昨日、国立沖縄病院で「ケントミライブ だいじょうぶよ~」が行われると言うので応援に出かけてみました。どんなライブになるかを楽しみにしながらの訪問。病院のロビーでのコンサートと言うのも興味深々。お元気そうないつもの笑顔のケンさん、ちょっと緊張気味のトミさん・・でも笑顔で手を振ってくれました。きびきびと働くスタッフの皆さんの姿も気持ちいい。皆さん笑顔でご挨拶してくださいました。いよいよと後ろを見たらロビーいっぱいの人。車いすの患者さんを始め病院関係者の方々。この病院にケンさんもトミさんも通院されているそうです。

ケンさんこと我如古盛健さんは 進行性筋萎縮症で車いすで三線を弾き、トミさんこと比嘉富子さんは乳がん再発患者さんで生存率8%と言う中で5年この活動を続けている。このお2人は、三線、島太鼓デュオで沖縄県内で大活躍されている。8月27日~29日には岩手県にまで足を伸ばしてがん患者さん達を励ましてきた。自身が多発性の癌に犯されながらも多くの人々に勇気と感動を与え続けている。

コンサートが始まった。ものすごい命のエネルギーがトミさんの小さな体から噴出し始めた。酸素呼吸器をつけながらの演奏に・・・手拍子を打つ、くちずさむ・・・。トミさんの荒い呼吸がマイクを通して伝わって来る。命が叫んでいる。癌なんかに負けない!と叫んでいる。視界がぼやけ始めたと思ったら涙が頬を流れて止らない。生きると言うことをこれほど懸命に現す姿を見たことがなかった。

「車いすの花嫁」ウェディングショーにもご一緒して頂けると言う。命の持つ生きると言うエネルギーの迫力が心に真っ直ぐに入ってくる。このようなお2人とご一緒できることを心から感謝したい。そして多くの人々とこの感動を分かちあいたい。

 


 OKINAWA PLAZA HOUSE EVENTSHOW

2011-10-21 08:23:54 | 沖縄

昨夜、沖縄のプラザハウスと言う日本発のショッピングモールイベントへのご招待があり出かけて来ました。大勢のお客様の一人としてスタッフとイベントの勉強を兼ねて参加。

フランスのニットデザイナーの「カトリーヌ アンドレ女史」が勲章をフランスの国から授与されたお祝いとショーを兼ねてのイベントでした。気さくでとってもチャーミングな女性でした。作品は、自然との調和のようなイメージを感じさせられるものだったり、女性の自然な美しさを強調させる素晴らしい作品ばかりでした。アンドレさんは、フランスの小さな小さな村での生活を大切にしながら創作活動を行っています。そんな小さな村から、発信するデザインは、今や世界22カ国に広がっているとっても人気のある素晴らしいデザイナーです。

私がなにより感動したのは、誰とでも気さくに会話している姿や自らお客様を楽しませようとする姿勢でした。自然を愛しんでいるからこそ、ありのままの姿でいられる。有名で世界中から賞賛を浴びているにもかかわらず偉ぶることもなく、素朴な一人の女性と言う印象でした。何度か話をさせていただく機会がありましたが、会話の時の相手への心使いなどが感じられる印象はフランス人に対する印象を変えてしまいました。

最近、富に感じることは、沖縄は世界と本当に近いんだと言うこと。東京でも多くの外国人がいますが、沖縄のように近い距離感や親しみを感じることはあまりなかっただけに・・・。思うに沖縄の人々の、人を迎え入れる心がこの距離感を生むのかも知れないとも感じた。人との出会いの度に感じさせられることが最近多くなってきた。素晴らしい人々との出会いは、かけがえのない財産となる。参加者全員での「歓喜の歌」も、おから商店による歌声も、アンドレさんのレコーダー演奏、それぞれが歓びや感動を伝えてくれました。

最後に「おから商店」の皆さんとの懇談の折に「ユニバーサルコンサート」のお願いをしてきました。3月までの間に実現できるようにしたいと思います。


沖縄リゾートホテル

2011-10-20 07:48:10 | 隠れ家

沖縄県宜野座村にある小さなリゾートホテル「カンナリゾートヴィラ」

最近、お客様の数がとみに増え続けている。何故東海岸のこのホテルを選ばれたのですか?とお客様に問いかける事が多くなって来た。

リゾートに来てまで大勢の人の中で過ごしたくない。ゆっくり静かに過ごしたい。プライベートを大切にしたい。自然の中に身を置いている時間が心地よい。沖縄のありのままの姿が残っている。など東海岸に残されている風景やゆっくり流れる時間を楽しむことを目的にこの小さなリゾートホテルを選んで頂いているようだ。

最近、お客様からこんな話を伺った。「このホテルの玄関を入ると不思議な安らぎを感じる。」「小さな空間の中に満ち足りたくつろぎやホッとするような安心感を感じる。」なんだろう?そう言えば、ホテルと言うのは、本来無味乾燥のところ。訪れるお客様がホテルの空気を作ってくださると言う。従業員も、お客様に育てられる。ホテルを取り囲んでいるその土地の風土や空気も大切。自然に満ちた環境の中では、木々の息使い、花の笑顔、包み込むような大空、疲れた体の中を通り抜ける心地よい風、鼻をくすぐる海の匂い。ここでは、ほぼ1年中、蝶が舞っていることをご存知ですか?朝の目覚めに鳥達のさえずる歌が目覚ましになるのをご存知ですか?

現実のこと。ホテルと言う概念から考えると華やかさが何より印象付けられますが、ここにはない。穏やかに流れる時間と静かな海辺の小さいけれどしっかりと土地に根付いた自然があるだけ。本当に目立たない小さなホテル。

 


矛盾

2011-10-19 08:51:57 | 沖縄

昨日、世界への挑戦というブログを発信させていただいた。そこに、多くの様々なご意見を頂戴した。沖縄が観光地世界的観光になるための諸条件は様々だと思う。本来は、総合的な見地からホテルの総量規制、景観条例などと言った根本的なことが先ずあってこそだと思う。

世界に挑戦すると言うことにおいて開発を進めようと言うことではない。何を持って沖縄が世界有数の観光地たるかを根本的に考える時だと思う。これまで、国が沖縄に投じた資金は14兆円を超える。県はこれまで、道を作る、橋を造ると言った事業に予算のほとんどを投じてきた。リゾートホテルの建設も企業の利益優先で進められてきた。小さな島で人口も500人足らずのところに橋が作られて住民の利益はなく、観光客がごみを落としていく。若者が出て行くと言った住民にとって決して幸せな環境ではない。

地元の人々が不幸になる環境は、世界的リゾートには、絶対になり得ない。

沖縄には音楽がある。琉球漆器がある。染色がある。シーサーと言うチャーミングな守護人がいる。沖縄には、碧い海とさんご礁がある。大きな青い空がある。サトウキビ畑がある。沖縄本来の姿が守られない限り沖縄の未来はない。同じ景色や文化のあるような観光地に魅力はない。沖縄ならではの文化・風習があってこそ「沖縄」であると思う。自然環境を守りながら人を育てる。そこに費用を投じることが今こそ必要。宜野座村には景観条例と言うものがある。畑や海と言った環境を守る一つの武器であると思う。

一部の観光業者やコンサルタントとの話で沖縄の未来を作るのではなく、家庭の主婦の目線、農業事業者からの目線、商工関係者様々な人が意見を出せる「場」を作ってパブリシティーをまとめて行くことが県行政の仕事ではないだろうか?カジノ構想が再燃して、各地域で説明会が始まる。これでいいのだろうか?私が好きな沖縄はこの東海岸の自然に満ちた世界。やんばるの森や川。もう一度沖縄を見直すプロジェクトを沖縄県に提案してみようと思う。1人から始まる小さな力もきっと大きな力に変わって行くことを願っている。


世界に挑戦する!

2011-10-18 08:42:33 | 沖縄

沖縄が世界のリゾートエリアとしての挑戦を始める。世界でも有数の素晴らしいさんご礁群を持つ沖縄の海。抗酸化物質を豊富に蓄えた県産の野菜、ゆっくりと流れる時間、アジアへの玄関口と言った好条件を持つエリアは世界でも唯一沖縄ではないか?それに安心・安全の環境もある。

宜野座村に中国資本のパークヴューホテルグループが進出する。沖縄の東海岸と言う環境が自然豊かで心地よい環境があると言うことが宜野座進出のきっかけと言う。

現在、宜野座村には、このカンナリゾートヴィラが1軒あるだけ。そこに世界的なホテルグループが進出してくると言うことは、東海岸にとっては、とても素晴らしいことだと思う。世界への挑戦と言うのは、ホテルがユニバーサルサービスを潜在的に持っていると言うこと。カンナリゾートでも中国、香港、アメリカ、カナダからお客様が訪れます。言語、習慣、人種を超えてサービスが提供できる環境が何より大切な事。そのために、ホテルで仕事をすると言うことはグローバルな感性や心が何より求められる。言葉が通じなくても一生懸命に伝えようとする姿勢が基本。これから、沖縄が更に国際的に発展していくためには、先ず第1に自然を守る。環境破壊を絶対に行わないこと。次にユニバーサルデザインに基づくサービス環境を実現すること。

今、私は障がい者の方々と向き合って様々なことを学んでいます。昨日から、車いすの高校生がインターシップで1週間ホテルで勤務しています。多角的な視点、多様性のあるサービスは一朝一夕に出来るものではない。ホテや行政担当者など沖縄の全ての人々が、真剣になってこのことに向き合わなければ沖縄は世界一流のリゾートにはなりえないのではと思う。

世界的なリゾート地を目指すと言うことは、沖縄の全ての人が理解して共通認識を持ってこそ実現できるのではないだろうか?